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すまい給付金のハガキをなくした!確定申告はどうしたらいい?
住宅購入時の負担軽減を目的とした補助金制度、すまい給付金。すまい給付金を受給した場合、確定申告が必要になることもあるようです。慣れない人によっては「必要な書類は?」「通知ハガキをなくしたらどうすればいい?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか?そこで今回の記事では、すまい給付金の確定申告時に必要な書類や証明書についてや、通知ハガキをなくした場合の対処法について紹介します。
※この記事の内容は、2025年9月16日に更新されたものです。
すまい給付金の通知ハガキをなくしたら
すまい給付金の申請と審査が完了すると「すまい給付金の振込みのお知らせ」の通知ハガキが送付されます。確定申告時はこの通知ハガキが必要な場合がありますので、大切に保管しておきましょう。
万が一、すまい給付金の通知ハガキをなくしたときは、すまい給付金のサポートセンターや窓口に問い合わせ、再送してもらえるか聞いてみましょう。振込額が確認できる通帳で代用できるケースもあるようなので、お住まいの管轄の税務署に問い合わせてみてください。
そもそもすまい給付金とは
すまい給付金とは消費税の増税による負担を緩和するための制度で、住宅ローン減税では補いきれない部分の負担を緩和するものです。
すまい給付金の対象となる人は収入や所得によって最大で30万円(消費税率8%のとき)〜50万円(消費税率10%のとき)の給付金を受け取ることができます。すまい給付金を申請した人は書類審査などが行われ、その人の状況に応じた金額が現金で支給されます。
すまい給付金と住宅ローン減税との違い
すまい給付金と住宅ローン減税との違いは、給付の仕組みや対象、金額の算出方法です。住宅ローン減税は、収入が低いほど恩恵を受けにくくなるのに対して、すまい給付金制度は、消費税率引き上げによる負担を和らげることを目的としています。つまり、住宅ローン減税に加えて、さらに恩恵が少ない低所得層に対して住宅取得を支援するための制度なのです。
すまい給付金の確定申告は必要?
すまい給付金を申請した場合、確定申告は必要なのか気になる方がいるかもしれません。そもそも、すまい給付金には税金がかかるのかから解説します。
すまい給付金は一時所得に該当する
すまい給付金は一時所得に該当し、所得税の課税対象となるため、確定申告が必要となる場合があります。他の一時所得の有無によっても異なりますので、心配な場合はお近くの税務署か税理士に相談するとよいかもしれません。
すまい給付金は確定申告が必要な場合もある
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すまい給付金は一時所得として課税の対象にはなりますが、課税対象となるのは特別控除額50万円を差し引いたあとの金額になります。すまい給付金は最高50万円の給付となるため、他に一時所得がなければ確定申告の必要はありません。また他に一時所得がある場合でも、給与所得者の場合は条件が異なり、すまい給付金と他の一時所得を足した額が90万円を超えなければ所得税の確定申告の必要はありません。
ちなみに、確定申告時「国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書」を添付することで、すまい給付金を一時所得の総収入金額に含めないことが可能です。「国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書」は、国税庁のホームページから入手することができます。
すまい給付金の確定申告をするとき
すまい給付金の確定申告ではどのような必要書類を準備すればよいのでしょうか。主な必要書類や証明書を一覧で紹介します。
確定申告の必要書類や証明書
まず確定申告には、基本的に以下の書類が必要となるようです。確定申告の必要書類は人によって異なります。
すまい給付金の交付対象
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すまい給付金の確定申告時に、国税庁が提供するwebサービス「確定申告書等作成コーナー」を利用する子育て中の保護者もいるかもしれません。
これは、web上で画面の指示に従って情報を入力するだけで確定申告書などの作成ができるサービスです。確定申告書等作成コーナーで入力を進めていくと、すまい給付金などの補助金の入力をする画面で「交付対象」という項目があります。
すまい給付金の場合、住宅にかかわるものなので交付対象は「家屋」を選択しましょう。
なお、すまい給付金の対象となる住宅は、消費税率が8%に引き上げられた2014年4月以降に引き渡され、2021年12月31日までに入居が完了したものとされています。
ただし例外として、一定期間内(注文住宅は2020年10月1日から2021年9月30日まで、分譲住宅・中古住宅は2020年12月1日から2021年11月30日まで)に契約した場合は、2024年12月31日までに引き渡しと入居が完了していれば対象となります。
基本的には消費税率8%が適用された住宅が給付の対象になるため、消費税率5%の時期に購入した住宅は対象外ですので注意しましょう。
すまい給付金をこれからもらう場合も確定申告は必要?
すまい給付金がまだ支給されていない場合でも、確定申告の際には補助金として含める必要があるようです。
その場合、すまい給付金の金額がまだ未確定のときは見込みの金額で申請します。金額が確定した際、申請した見込みの金額と異なる場合は、修正の申告や更正の請求などが必要になります。
すまい給付金の確定申告を忘れずに
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確定申告はさまざまな書類を用意して申請書を作成したり、提出書類に記載する情報を調べなければいけないなど、所得に関わる大事な制度とはいえ少し大変な手続きでもありますよね。
すまい給付金を申告するときの必要書類や証明書などを前もって確認しておくと、確定申告のときに焦らずに手続きをすることができるかもしれません。
また、すまい給付金の通知ハガキが必要となる場合もありますので、捨てずに保管しておくことも大事です。万が一、通知ハガキをなくした場合はすまい給付金のサポートセンターなどに問い合わせてみましょう。
web上で確定申告をする場合は、すまい給付金の交付対象や入力する金額を間違えないように確認しながら手続きを行い、まだ給付金をもらっていない場合は、見込みの金額を入力することも忘れないようにしましょう。
確定申告の時期は税務署が混んでおり、相談したくてもなかなかできない場合もあります。余裕をもって申請できるよう、前もって準備をしておきましょう。