生まれたときは頭の形は通常だったけれど、いつの間にか乳児の頭の形が変形して、いびつになるとこのままにしていて大丈夫か自然と治るのかと心配に思うママもいるでしょう。乳児の頭の形はいつまで矯正が可能かや枕などを使った矯正方法をご紹介します。また、頭の形で病院を受診する目安も併せて解説します。
赤ちゃんの頭の形が変形するのは以下のような原因が考えられます。
乳児の頭の形が気になったときに家庭でできる対処法をご紹介します。
月齢が低いときは、ドーナツ型の枕やベビー用のビーズ枕を使う方法もあります。市販で向き癖を防止するクッションも売られています。
ドーナツ型の枕は、絶壁が気になる乳児に使うとよいですが、顔の向きが変わると口や鼻をふさぎ、窒息につながる恐れがあるため、乳児の様子をよく見ておくことが大事です。
頭の形が出っ張っている方を下にして寝かせます。
向き癖がある頭から腰に棒状にしたタオルを挟んで斜めの体勢を作り、いつも向く方向を向かないようにする方法もあります。
ベビーベッドなどに長時間同じ姿勢で寝かせると頭の位置が固定されます。同じ場所に圧力がかかると頭の形が変形することがあります。
寝ている向きをこまめに変えて、長時間同じ箇所に圧力がかからないように意識することが大切です。
乳児期は音に敏感に反応します。
音のなるおもちゃや動きのあるおもちゃを置いている場合は、おもちゃを置く位置を変えていつも同じ向きにならないようにすると乳児が向く方向が偏らなくなります。
乳児の頭の形が気になり、矯正するときにはいくつかの注意が必要です。
どのようなことに注意したらよいのでしょうか。
自分で寝返りを打てない場合は、同じ個所に長時間刺激がかからないようにママやパパが身体の向きを変えたり、枕を使ったりすることがあるでしょう。
慣れていない向きになったときやドーナツ枕が原因で呼吸をふさいでしまう可能性があるため、乳児から目を離さず、こまめに確認することが大事です。
乳児の頭は比較的柔らかいため、頭の形が変形しやすいですが、頭の骨が固くなり始めると矯正するのがより難しくなります。
乳児の頭の骨は、生後7カ月から8カ月頃に硬くなり始め、2歳くらいになると固くなります。
頭の形が気になる場合は、なるべく早い時期に対策することが重要です。
寝ている向きや抱っこ、授乳をするときの体勢がいつも同じだと決まったところに圧力がかかります。
乳児の頭はやわらかいため、長時間同じ場所に刺激が加わると頭の形が変形しやすいです。
変形した頭の形は矯正できるのかや、いつまでに対応したら治るのか不安になる人もいるかもしれませんが、6カ月頃までであれば矯正がしやすいです。
一定方向に力がかからないように、寝ている向きやおもちゃを置く場所を変えたり対策しましょう。ドーナツ型や乳児用の枕を使用するのもよいですが、窒息などを起こさないように乳児から目を離さないことが重要です。
乳児の頭が急激に大きくなったときや標準値を大幅に上回っている・または下回っている、形がいびつなど気になることがあるときは病院を受診しましょう。
眞々田容子(クローバーこどもクリニック)
台東区蔵前の小児科クローバーこどもクリニック院長。信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。
症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。
お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。
2019年08月28日
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