赤ちゃんは中耳炎にかかりやすく、治ったと思っても繰り返すことが特徴です。赤ちゃんの中耳炎の原因と症状についてご紹介します。また、赤ちゃんが中耳炎かもしれないときのサインの見分け方と症状が悪化したときに切開手術が必要かについても解説します。
赤ちゃんは言葉で痛みや不快感を訴えられないため、症状が悪化してから気づく場合があります。
以下のような姿が見られたら中耳炎のサインかもしれません。
中耳炎で38度以上の高熱が出る場合もありますが、微熱が続いたり、中耳炎の症状が悪化すると耳垂れが出る場合があります。
専門家も以下のように言っています。
赤ちゃんが中耳炎にならないためにはどのようなことに注意したらよいでしょうか。
赤ちゃんの中耳炎は風邪から引き起こすことがほとんどのため、風邪をひかないように対策することが重要です。
ママやパパが風邪を引いて赤ちゃんにうつることもあるので、ママやパパが手洗いうがいをして風邪を引かないように心がけることも必要です。
赤ちゃんは室内ですごす時間も長いので、部屋の温度に配慮し、湿度は50~60%以上に保ちましょう。
風邪を引いて、菌を含んだ鼻水が耳まで流れ込んで炎症を起こすのが中耳炎です。中耳炎にかかると、細菌が混ざって黄色い鼻水が出ます。
鼻水はすすらないでこまめにかむことが大事です。
自分で鼻がかめない赤ちゃんの場合は、鼻水吸引器を使うのもよいでしょう。
のどの粘膜にウイルスがつくと風邪を引きやすくなるため、うがいがまだできない赤ちゃんはこまめな水分補給をするようにしましょう。
中耳炎の症状が悪化すると耳垂れが出る場合があります。
耳垂れが出てきたら綿棒で耳の中までふき取ったりせず、耳の外側をティッシュで優しくふき取りましょう。
耳垂れがでると中耳炎の症状が治まる場合がありますが、一時的なものなのでそのまま放置せず、耳鼻科で耳の中の膿を吸ってもらうなきちんと処置してもらうことが大切です。
赤ちゃんを寝かせたままミルクをあげると鼻にミルクが流れ込み、耳管を通って中耳にミルクが溜まり、中耳炎になる可能性があります。
ミルクをあげるときは、赤ちゃんが水平の状態にならないように抱っこをして母乳をあげる体勢で飲ませるようにしましょう。
風邪から中耳炎を引き起こすことは多く、赤ちゃんや年齢の低い子どもは中耳炎にかかりやすいです。赤ちゃんは、言葉が話せないため症状が悪化してから中耳炎と気づくことは少なくありません。
耳を触ったり、機嫌や寝つきが悪い、よく泣く、耳垂れなどの症状がみられたときは中耳炎にかかっているサインかもしれません。
中耳炎にかからないように鼻水をこまめに拭いたり、ミルクを飲むときの姿勢を配慮することが大事です。耳垂れが出てきたときは耳のなかまでふき取ろうとせず、外側だけを軽く拭いて病院でしっかり処置してもらうことが重要です。
赤ちゃんの中耳炎のサインを見逃さず、早めの受診が中耳炎を早く完治させることにつながります。
三塚沙希(エムズクリニック白金)
エムズクリニック白金 院長。
わかりやすく、丁寧な診察を心がけ、お子様からお年寄りまで安心してかかれるクリニックを目指している。
2019年07月12日
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