【木下ゆーき氏に聞く!】ルールはあえて設けない!逆転発想の子育て!

【木下ゆーき氏に聞く!】ルールはあえて設けない!逆転発想の子育て!

SNSフォロワー数35万人以上の子育てインフルエンサーの木下ゆーき氏をお迎えしてお届けする「KIDSNA TALK」第3弾。今回は「子どもになりきる」「否定しない」「開き直る」といった木下家の子育てルールついてトークします。

KIDSNA TALK
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加藤
木下さんの著書『#ほどほど育児』には、「子どもになりきる」「否定しない」「開き直る」といった木下家の子育てルールについて書かれていましたが、どのような過程を経てこの考えにいたったのでしょうか。
木下ゆーきさん
まずこの考えは、僕が常日頃意識してやってることではないんですよ。ただ、本を書くにあたり、「自分の子育てってどんな感じかな」と振り返ったときに、浮かび上がってきたものをあげてみました。

ルールとして掲げちゃうと、守れなかったときに子育てが苦しくなっちゃうと思うので。ルールを設けないことが一番ラクかもしれない。
加藤
なるほど!早速逆転の発想ですね。
木下ゆーきさん
たとえば、「子どもになりきる」とか「子どもを否定しない」というのは、とくにイヤイヤ期の子どもって、親がどう説明しても理解してくれないじゃないですか。

やっかいなクレーマー対応みたいなもので、「お客様、違います、今はお客様がご飯食べる時間なんです」って言っても絶対聞いてくれないと思うんですよ。

だから「ご飯食べたくなーい」となっていたら、「そっか、ご飯食べたくないか。お父ちゃんもご飯食べたくないときあるもん、わかるわー」と一回子どもに共感します。

共感してあげることで、子どもも聞く体制になってくれるので「じゃあ何がしたい?」と聞いて、たとえば「お店屋さんごっこ」と返ってきたら、「お店屋さんごっこ面白そう!やっちゃおう!じゃあ、お店屋さんごっこやりながらご飯食べるっていうゲームやってみる?」「やる!」となるんですよね。

一回共感して、何が面白いと思ってるかを察知して、そこを広げてあげるっていうのが、子どもになりきるとか、子どもを否定しないってことだと思います。

ただ何をやってもダメな時はあるので、そういうときはもう「わからない」で開き直るほうがラク。開き直ってる割合が一番多いですね(笑)。
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加藤
開き直るって投げ出すことではないんですね。
木下ゆーきさん
子どもの「やだやだ!」に対して「なんでいやなの!こうしなきゃだめでしょ!」って返していると、どちらも引けなくてボルテージが上がってしまうんですよね。

でも、「やだやだ!」に「もう無理だ、あきらめよう」と思えると、不思議と少し心が落ちついて、「そうだよね、いやだよね」と子どもの話を聞いてあげられる状態になる気がします。

とはいえ、ここまで頭では分かっていても、いざというとき、できないのが子育てなので、僕もできていない時は全然あります。
加藤
木下さん自身も「できていない」と本に素直に書かれていたことも共感ポイントでした。「木下さんもできてないなら、私もできなくていいんじゃん」と思えたし救われましたよ。
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加藤
あとは「全力で遊ぶ、楽しむ」という点も、SNSを見ていてすごく想像がつくし、何事もパパが一番楽しんでるんだろうなと思いました。
木下ゆーきさん
それが一番楽しいんです。公園とかに行って、子どもだけ遊ばせていて遠くから見守っているだけだと、帰り道に「公園どうだった?」「楽しかった!」で終わってしまいますよね。

でも、一緒に滑り台を滑ったり遊具で遊んだりすれば、「あの黄色い滑り台はボコボコで楽しかったね」とか「あの赤い滑り台は途中でスピードが出てシューンってなったよね」とか、話題も豊かになると思います。
加藤
公園で全力で遊んでる親って少ないですよね。
木下ゆーきさん
どちらかというと、ちょっと引き気味で見てる人の方が多いかもしれないですね。
加藤
私も途中から、「大人が遊ぶのは変なのかな」と思って、子どもだけ遊ばせて、なにかあったら支えるくらいの距離感になってしまいました。子どもが大きくなった今を考えると、もっと一緒になって遊んでおいたらよかったです。
木下ゆーきさん
みんな基本はそうだと思いますよ。余裕があるときや、人が周りにいないときにちょっと遊ぶくらいでもいいと思います。こうして「絶対一緒に遊ばなきゃ」って思っちゃうと、それがプレッシャーになってしまうので。

子育てでは、自分(親)の負担を極力減らすことがとても大切だと思います。

僕は、子どもと一緒に遊ぶのが楽しいと思っているからそうしているだけで、子どもをそっと見守ってあげるのが幸せな人もいるでしょうし、子どもの写真を撮るのが好きな人もいるでしょう。

自分が一番ラクだと思えることをするのが大切かなと。いいこと言ったから、今のは使えそうですね(笑)。
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加藤
ちなみに公園で遊ぶとき、奥さんはどんな感じですか?
木下ゆーきさん
妻もわりと一緒に遊びますね。うちは長男と長女の年齢が離れているので、僕は長男と全力で遊んで、妻は長女のサポートをしてあげながら遊ぶという形が多いかもしれないです。
加藤
お互いがそれぞれの役割を担っているのは理想的です。
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加藤
著書には「感情的に怒ったり叱ったりしてしまう」ということもオープンに書かれていたことも印象的でした。
木下ゆーきさん
それは怒りますよ!笑えるシーンをSNSで提供しているので、「木下さんみたいに楽しく子育てしたいです」と言ってくださる方もいますが、僕もみなさんと同じように感情的に怒っています(笑)。

アンガーマネジメントでは、よく「6秒待てば、イライラはおさまる」と言われていますが、6秒待っていたら子どもは次のなにかをしでかしますよね(笑)。だから6秒なんて待てないし、次のことでさらに怒っちゃうかもしれない。

ただ、子どもに「自分がなんで怒られてるのか」を理解してもらうことはすごく大切なことだと思います。

感情的に怒ってしまったとしても、あとから子どもも分かる言葉で、「さっきはこれがダメだったんだよ。でもママ、パパも強く怒りすぎちゃったね」という風に補足して、怒りすぎたと思ったら親もきちんと謝ることが大切かなと思います。
加藤
木下さんでも怒るとやはりテンションが変わるんですか?普段の温厚な感じから怒っている姿が想像できませんね。
木下ゆーきさん
いや、めちゃくちゃ怒りますよ。どうしても突発的にイラッとすることって子育てしてるとあるじゃないですか。

なのでそういうときの回避策として最近僕が生み出した技が、「イライラする」と思った時に、「イライラする」という言葉を「あーかわいい!」に変換するんですよ。

イラっとしてるのに「かわいい」って言ってる自分が面白くなっちゃって、一瞬心が落ち着くんです。

あらかじめ最初のルールを決め手おけば、夫婦間でも使えますね。あらかじめ夫婦間でルールを決めておけば、手伝って欲しいのに旦那がソファーでゴロゴロしてるときにも、「あーかわいい!」とちょっと笑いを交えながら伝えることができます。
加藤
ネガティブな気分のときにあえてポジティブな言葉を言うんですね。
木下ゆーきさん
そうですね。無理やり変換しちゃうと無理やりすぎてそこが面白くなるっていうのはあります。

根底にあるのはあきらめなんですよね。「うまくいかない」「イライラする」「もうダメだ」を無理やり逆の言葉に変えてみたら、「何言ってんだ自分は……」とおもしろおかしくなった感じです。

ただ、これは僕がうまくハマっただけであって、実際マネをしても合わない人もいると思うので。なので、これに限らず色々試してみて、自分に合うと思える、自分が一番ラクな方法をやり続けることが大切だと思います。
加藤
自分に合う方法を見つけるのもなかなか難しいですよね。私も取材で色々な方のお話を聞くんですが、聞いた瞬間は「次からそうしよう」と思っても、やっぱり日常になるとそれがなかなかできなくて……。
木下ゆーきさん
分かります。ダイエットと似てますよね。
加藤
自分の嫌なところって、直そうと思ってやらなきゃと分かっていても出来ないことが沢山ありますよね。木下さんもそういうことはありますか?
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木下ゆーきさん
めちゃくちゃありますよ!たとえば、もっと外に連れて行ってあげたいのに、連れて行ってあげられていないとか、もっと子どもの話を聞いてあげなきゃいけないのに、全然聞いてあげられていないとか、もっと優しくしてあげたのに、つい強く言っちゃうとか……。

厳しく怒った日に子どもの寝顔を見ていたらそんなことばかり思っちゃいますよね。

でもやらなきゃいけないのにできていないとなると、できていないことが強く目立ってしまいますが、少し言葉を変えて「できてはいないけれど、分かってはいる」と変換してみるんです。

「自分はできてないと思っている」ということは、ダメな部分を受け入れて理解しているということなので、「やらなければいけないことが分かっているだけマシ」と自分を褒めてあげることが、意外と大事かなと思っています。
加藤
まさに逆転の思考ですね!自分に対してだけじゃなく、子どもに対してもいえることで、「分かっているのになんでできないの?」ではなく、「分かってるならそれだけでよくない?」という思考になれたら、少し優しくなれるなと思いました。
木下ゆーきさん
そうですね。もちろん、こう変換できればちょっとラクになると分かっていても出来ないことはあります(笑)。結局、本当に心に余裕がなければ、さらなる余裕は作れないんですよね。

国が1億円くらい振り込んでくれたらそういう余裕が生まれるのかもしれないですね。もし総理が見ていましたらぜひお願いします(笑)。
加藤
本当に木下さんは思考の変換がとてもお上手ですよね。私は、こうと思ったら猪突猛進してしまいがちなので、「イライラを笑いに変換する」ことができたらとてもいいなと思いました。木下さんはもともとあまり完璧を求めない性格なんでしょうか。
木下ゆーきさん
シングルファザーを経験したことが、ターニングポイントになったのかもしれないです。家族の力を借りながらではありますが、「ひとり親で子どもを育てなければいけない」という経験をして、「できないことはできない」と諦めもよくなったし、逆に「人生なんとでもなるんだな」みたいな気持ちにもなりました。
加藤
私は最初、子育てはこう!と勝手にプレッシャーを抱えすぎて、周りに頼れず結果パンクしたパターンです……。そこからは、「ちっちゃいことは気にするな」とひたすら心の中で唱え続けて、何事も気にしないようになって解放されたという経験があります。

今回お話をお聞きして、あらためて柔軟に思考のチェンジをすることが大切だなと実感しました。
次回の更新は11/17(水)予定です。お楽しみに!
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2021年11月10日

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