年末年始のごちそうに!彩りちらし押し寿司【魚屋さんレシピ】

年末年始のごちそうに!彩りちらし押し寿司【魚屋さんレシピ】

子どもに食べさせたいと思いつつ、「レパートリーがない」「なんとなく苦手意識がある」などの理由で食卓にのぼることが少ない魚料理。この連載では魚屋三代目の柳田昇さんが、親子で魚好きになる簡単で飽きのこない魚レシピを紹介します。

こんにちは、魚屋三代目です!

「魚介で作る冬のごちそうメニュー」をテーマにお送りしている12月。

今週は、年末年始のごちそうメニューにもぴったりの、彩りゆたかな押し寿司をご紹介します。

ここでご紹介する食材以外にも、お好みのものを使ってアレンジできます。今回はお子さま用と大人用と2つの押し寿司を作ってみました。食材の参考にしてみてくださいね。

彩りちらし押し寿司

子ども用

材料

<子ども用>

・酢飯…3人前(市販のすし酢を使用。記載通りの分量をご飯に混ぜて作る)

・蒸し海老(すし海老)…4〜5枚

・さけフレーク…お好みの量

・きゅうり…1/2本(縦半分に切って斜めにスライス)

・錦糸卵…お好みの量(市販品で代用可)

・加熱済みひじき…適量(市販品で代用可)

・きぬさや…適量(軽く塩茹でにして冷水にさらし、3等分に斜め切り)

・レンコン…適量(下茹で済みのものを、すし酢に漬け込む)

・桜でんぶ…お好きな量

・とびっこ…お好きな量

<大人用>

・酢飯…3人前

・蒸し海老(すし海老)…4〜5枚

・コハダの酢締め…2枚(市販のコハダを小さめのひと口サイズに切る)

・きぬさや…適量

・錦糸卵…お好みの量

・レンコン…適量

・スモークサーモン…4〜5枚

・しいたけのうま煮…お好きな量(1個を3等分にスライス)

・とびっこ…お好きな量

<そのほか用意するもの>

・タッパー…今回は15×15、高さ5cmの正方形サイズのタッパーをお子さま用に、直径15cm、高さ8cmの丸型タッパーを大人用に使用。押す時に同じサイズが必要になるため、それぞれ2つ準備する。

作り方

1. ご飯にすし酢を混ぜ、ふきんなどを被せて人肌くらいにまで冷ます。

2. まずは子ども用のタッパーに、長めにカットしたラップを十字に敷き、きゅうりを並べる。

3.次に海老を置き、錦糸卵を敷き詰める。

 

4. その上にさけフレークを乗せ、酢飯を半分敷き詰めてから、ひじきを乗せていく。

 

5.最後に、残った酢飯を敷き詰め、タッパーからはみ出たラップを上に被せる。

6. 同じ大きさのタッパーを上に重ね、四隅、中心と同じ強さで押し込む。

7.酢飯と寿司ネタをなじませるため、少し時間を置いてから器に移す。そのあとにレンコンときぬさやを盛り付け、お好みでとびっこと桜でんぶをちりばめて完成。大人用も同様に、材料に明記した食材を使って丸型タッパーで作る。

大人用

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料理のコツ・ポイント

押し寿司の押し型は、100円均一のタッパーを使っています。いろいろなサイズ、形があるのでお好きなタイプで作ってみてください。

食材も市販の加熱調理済みや加工済み、下処理済みのものを使えば時短にもなります。

今回の押し寿司は、なるべく火が通ったものや味付け加工されたもので作りました。生ものを多く使う場合は、早めに食べきる必要があります。

お子さま用は栄養バランスを考え、具材を多く使用しています。大人用には、酢締めの魚やスモークサーモンなどを使って、奥行きのある味を目指しました。

魚屋さんが教えるスモークサーモンの目利き・選び方

※写真はイメージ(iStock.com/margouillatphotos)

スモークサーモンには、キングサーモン、アトランティックサーモン、サーモントラウト、紅鮭など、いろんな種類のものがあるのをご存じでしょうか?

脂ととろける美味しさを求めるならば、キングサーモン。

同じくらい脂がのり、味もよいのが、アトランティックサーモン。

身のしまりや旨味が強いのは、紅鮭。

クセがなくやさしい味わいなのが、サーモントラウト。

その他にも、国産の白鮭やチリ産の銀鮭などもあるので、好みの味を探してみてください。

魚屋さんが教えるサーモンの豆知識

今回は、日本に存在する”超高級”鮭のお話をしたいと思います。

鮭の児と書いて、鮭児(ケイジ)という魚ですが、これは鮭の種類ではなく、11月頃に北海道の知床半島〜網走で獲れる未成熟の鮭(白鮭)を指します。

1万本に1本くらいしか獲れずとても貴重で、サイズは約3キロ。価格は現地の水揚げ時で10万円以上、流通に回れば30万円は超えると言われています。

Profile

魚屋三代目・柳田昇

魚屋三代目・柳田昇

昭和49年 8月3日生まれ。 神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店『魚武商店(うおたけしょうてん)』の三代目。 父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。 その他、料理家としてレシピ本などの書籍やレシピ提案、レシピ提供、テレビ、料理教室など幅広く活動中。

<執筆、写真提供>柳田昇

<構成>KIDSNA編集部

2021.12.17

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