幼児期の子どもに食育の絵本を使ってみたい、と思うパパママもいるのではないでしょうか。食育と言っても何から始めればよいのか、なにを教えることが食育につながるのか、と考えるかもしれません。今回は年齢別に伝えたい食育の内容、また絵本を読むときのポイントについて紹介します。
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食育は生きる上での基本で、さまざまな経験から「食」に関する知識と「食」を選択する力を学び、健全な食生活を送る人間を育てることとされています。
毎日の食事を味わって楽しむこと、家族の団らんなどで交流を大切にしながら食事に参加すること、朝食をしっかり食べて健康的な生活リズムをつくること、箸やフォーク・スプーンなどの道具をしっかりと使う、マナーを守ることなども食育の一環とされているようです。
絵本で食育を行うときは、このような点を交えて楽しめるものを選ぶとよいかもしれませんね。
年齢別に幼児が絵本から食育を学ぶ場合、どのようなポイントを押さえて読み聞かせをしたらよいかについて紹介します。
2歳児はちょうどイヤイヤ期を迎えている子も多く、食事中も集中できなかったり、立ってしまう場合など、しつけに悩むママも多いかもしれません。
2歳児の食育はまず、食べることを楽しめる絵本から始めてみるとよいでしょう。
絵本の中でみんながテーブルについて楽しそうに食事をしている様子や、おいしそうに食べる様子などを楽しんで読みながら、子どもに「みんなでいっしょに食べる喜び」を伝えてみてはいかがでしょうか。
3歳児になると、食事に慣れてくる子も増えてくるかもしれません。食事前後の挨拶や、スプーンやフォークを使いこなすシーンが出てくる絵本などで、食事のルールについての食育を伝え始めるのもよいでしょう。
好き嫌いもはっきりしてくる時期なので、食べ物の大切さを伝え、食べ物を残さずに食べること、感謝の意味を込めて「いただきます」、「ごちそうさま」という言葉の意味も伝えられるとさらによいですね。
食事のときに配膳を手伝う、片付けを手伝う、というような食事の手伝いに参加するような内容も、食事の理解につながるでしょう。
5歳児では、野菜がどのようにできるのかや調理などにも興味を持つ子どももいるでしょう。や調理などにも興味を持つ子どももいるでしょう。
栄養についても、絵本の読み聞かせを通して親子で学ぶことができそうですね。
食事のマナーにおいてもより理解できる子が増えるので、音を立てながら食べないや三角食べをするなど、食事を楽しむためのマナーを絵本を使って教えたいですね。
食育の絵本をより楽しく、子どもといっしょに学べるための読み聞かせのポイントについて紹介します。
絵本の中で食べ物が出てくるシーンでは、「おいしそう」という言葉を使って子どもといっしょに味を想像してみるとよいかもしれません。
「どんな味がするのかな?」と声かけをして、子どもの想像力や表現力を引き出し、パパママがいっしょに食べる楽しみを積極的に伝えることが大切でしょう。
食べるシーンが多い食育の絵本では、ママやパパが食べる真似をして伝えてみましょう。
絵本を読みながらフォークでさしたり、スプーンを使う仕草などを取り入れると、食事のときに使う道具もいっしょに覚えることができるかもしれません。
「これはスプーンで食べればいいかな?フォークかな?」と声かけすると、子どももより積極的に参加することができるでしょう。
食べるものによって「パクパク」や「サクサク」など音が違ったり、「ごっくん」と飲み込んで食べ物の味を想像することもいっしょに楽しみたいですね。
絵本に出てくるメニューを実際に作って、食べてみるのもよいでしょう。
実際に食べることによって、スプーンやフォーク、どちらが適しているのかを体験したり、道具の大切さについても学ぶことができるかもしれません。
絵本で読んだホットケーキを子どもといっしょに作り、「バターが溶けると本当にいい匂いだね」、「ホットケーキをひっくり返すのはドキドキするね」など、絵本の中のできごとを実際に体験して楽しみ、ホットケーキを作るたびにその絵本が話題に出るというママの声もありました。
絵本は子どもたちが想像をふくらませながら読むことができるため、絵本を通して親子でさまざまなコミュニケーションを取りながら、食育について学ぶことができるでしょう。
それぞれの年齢によって、絵本の楽しみ方や学べる食育の内容も変わってくるので、年齢にあった絵本を選ぶことが大切でしょう。食べる喜びやマナー、食べ物の大切さを知るきっかけになるかもしれません。
食育の絵本を読むときには、仕草を真似たり、問いかけをしたりなど絵本の読み方を工夫して、楽しく伝えてみてはいかがでしょうか。
2019年10月23日
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