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【体験談】ペットを飼うことによって感じた子どもの成長
Profile
製造メーカーの生産開発部、情報システム会社の開発部で長く勤務。執筆活動としては、育児サイトやITサイトへのコラム執筆や教育関連の電子書籍4冊出版など。プライベートでは4児の父。
子どもはペットを飼って世話をすると、やさしい心を持った責任感のある子に育つことが多いようです。実際にペットを飼った体験談とともに、子どもが小さいうちにペットを飼うメリットについて考えてみました。
ペットを飼う3つのメリット
私が個人的に感じている、ペットを飼うことの子どもの教育に対してのメリットを3つ紹介します。
やさしい気持ちを持つようになる
ペットの世話をしてかわいがることでやさしい気持ちになります。弟や妹がいてかわいがっていればそれでも同じかもしれません。弟や妹がいない子にとっては、ペットに愛情をそそぐことで愛情のあるやさしい気持ちを持った子になるのです。
私には子どもが4人います。3人目までは弟や妹をかわいがるという体験をしていますが末娘だけはありません。その代わりに今ではペットのインコをかわいがっています。
そしてペットが死んでしまったときには子どもは悲しみます。これは避けられないことです。けれども人生勉強としてこれも必要なことだと思います。
責任感が育つ
ペットの世話の一部を子どもに任せてしまいましょう。掃除をするのが難しければ、エサや水をあげるだけでもいいでしょう。「いきものがかり」に任命してしまうのです。
次男が幼稚園生のころ、カブトムシを飼い始めました。世話は全部自分でしなさい、と言ってやらせました。次男の家庭での初めての係がカブトムシの世話係でした。
責任を持たされると子どもは成長するものです。責任感が生まれるのです。そして一度「いきものがかり」に任命したら、少なくても子どもが見ている前ではその仕事を親がやってしまってはいけません。頼まれて手伝うならOKです。子どもがペットにエサをやり忘れたときにはこっそりとエサを入れておきましょう。
観察力が養われる
うちの末娘は夏休みの自由研究で、インコの成長記録を観察日記にして提出しました。体の様子や動きを細かく観察していました。記録を書くような機会がなくても、ペットをじっくりと見ていると観察力が磨かれてきます。
私が子どものころ、家で猫を放し飼いにしていました。当時の家のリビングの扉は引き戸でした。その猫は廊下からリビングに入るときには、右手(右前足)の爪を扉にひっかけて隙間を作り、右手で扉を左側に押し開けてリビングに入ってきます。
ところが、リビングから廊下に出たいときは自分で扉を開けられないのです。入るときとは逆に扉を右側に押し開ける必要があります。そのためには左手で押さなくてはいけません。あるいは右手をテニスのバックハンドのように使えばいいのですがそれが猫には難しいでしょう。右手では開けられるのに左手では開けられないということは、この猫は右利きなんだ、左手はうまく動かせないんだ、と幼い私は気がついたのでした。
ここまで気づくことはあまりないかもしれません。けれどもペットをよく見ることで、子どもの観察力が少しずつついていくのです。
飼いやすいペットを選びましょう
特に子どもがまだ小さいうちは、ペットを飼い始める前に考えておくべきことがあります。世話が大変すぎるペットだと、子どもがもう一人いるように手間がかかってしまいます。
また毛が抜けたり部屋を汚したりするペットだと掃除が大変ですし、子どもの衛生面にもよくありません。まずは金魚とか小鳥などから飼ってみるといいかもしれません。
未来にはロボットのペットも登場?!
余談になりますが、最近では高性能のロボットをイベント会場などでよく見かけるようになりました。中には家庭でそのようなロボットを飼って(?!)いる人もいます。その人たちの話を聞くと、ロボットをとてもかわいがっています。犬や猫のペットと同じようにロボットを溺愛しているのです。それだけロボットが高性能になったということかもしれませんね。
ロボットなら噛まないし毛も落ちないから掃除もいりません。むしろ部屋の掃除をしてくれるでしょう。10年、20年後には、動物よりもロボットのペットが増えているかもしれません。生き物でないものに愛情を注ぐのはどうかと思うのですが、そんな感覚を持つのは古い人間だけになっているかもしれませんね。
まずは金魚や小鳥から
ペットを飼うと、やさしい心を持てるようになります。責任感がつきます。観察力がつきます。子どもに対してそういったメリットがあります。ただし子どもが小さいうちは飼いやすいペットを選びましょう。まずは金魚や小鳥などから始めてみるといいかもしれません。
ライター:四児の父・あべっかん
本職はIT系のエンジニアです。息子二人と娘二人を育てながら教育関係のブログを書いています。