「かわいい子には喧嘩させよ」子どもが人間関係を学ぶために親ができることは

「かわいい子には喧嘩させよ」子どもが人間関係を学ぶために親ができることは

子どもが喧嘩しそうになると、先に止めてしまうママもいると思います。けれども小さな子どもは喧嘩をすることで人間関係を学ぶこともあるのです。子どものころにプチ喧嘩を体験することで、やっていいことの限度を知り、いじめられてもめげなくなり、思いやりの心も持てるようになる、ということもあるのではないでしょうか。

毎日が戦場?!

我が家では4人の子どもが小さいころはプチ兄弟喧嘩が絶えませんでした。けれどもおかげさまでたくましく成長してきました。その例を紹介しましょう。

私の家には、長男の太郎、その4歳下に次男の二郎、その2歳下に長女の三奈、その4歳下に次女の四つ美がいます。今では4人ともたくましく育ち我が家も平和になってきました。けれどもこの子たちが小さいころは毎日兄弟喧嘩が勃発していたのです。

みんなを敵にまわしていた次男

太郎はすぐ下の弟の二郎だけではなく、6歳下の三奈もからかったりするので喧嘩の対象になります。さすがに10歳下の四つ美は喧嘩の相手にはならず可愛がっていますが。

3番目の三奈は兄たちと喧嘩をしますが妹の四つ美とは基本的には仲良くしています。

そして問題なのは2番目の二郎です。二郎はみんなを敵にまわしてみんなと喧嘩をしてしまいます。小さいころは1日に兄と10回、妹と10回ずつくらい小競り合いをしていました。

喧嘩の理由はつまらないこと

「そのクッションは俺が使うんだ。よこせっ」
「お兄ちゃんずるい。そっちのお菓子のほうが大きいじゃない」
「そこにいたらテレビが見えないだろ。どけっ」

喧嘩の発端はそんなつまらないことばかりです。小競り合いが始まりやがては下の子が泣き出し、パパやママに「うるさいっー。つまらないことで喧嘩しないのっ」と怒られて終わります。そんな騒がしい家庭でした。

喧嘩で学んだこと

小さいころの兄弟喧嘩や小競り合いの体験は子どもにとって役に立つこともあります。他人との関わりかたがわかり人間関係を学ぶのです。

限度を知っている

四つ美が小学1年生のころのことです。四つ美は口数が少なく一見おとなしそうに見えます。その四つ美の机に同じクラスの男の子が近づいてきました。そして意地悪なことをしてきました。四つ美は黙って聞いています。回りの友だちは四つ美が泣かされてしまうのではないかと心配して見ていたそうです。すると、

バシッ!

涙より先にパンチが出ました。泣いてしまったのは床に倒れた男の子のほうでした。とは言っても四つ美は相手をぶっ飛ばすほどの強力なパンチを出したわけではありません。軽く反撃しただけです。男の子が泣いてしまったのは、意表を突かれてバランスを崩して転んでしまったからです。

四つ美は兄弟喧嘩に慣れています。喧嘩に慣れていない子どもだと反撃しすぎてしまうこともあるでしょう。兄弟喧嘩で小競り合いに慣れていると、喧嘩の限度がわかる、という利点があるのかもしれません。

いじめられてもめげない

三奈が小学5年生のころ、クラスの男の子たちにからかわれたことがありました。けれども三奈は動じませんでした。相手を冷ややかな目でにらみつけて、「無視していればそのうち飽きてやめるでしょ」と思っていました。

小さいころから兄たちに何度もからかわれることがあった三奈。これくらいのいじめではめげません。兄弟喧嘩のおかげでたくましく育っていたのでした。

思いやりの気持ちが持てる

もう一つ、兄弟喧嘩で子どもたちが学んだことがあります。喧嘩で負けたとき、意地悪をされたときにどんなことを感じたでしょうか。弱い者、いじめられた者の気持ちを知っていれば、いじめはいけないと思います。弱者への思いやりの気持ちが持てるようになるでしょう。

騒がしい環境でも集中できる

もう一つ、これはおまけになりますが、兄弟喧嘩の副産物がありました。

長男の太郎が高校受験を間近に迎えて受験勉強をしていたときのことです。二郎が妹とまた喧嘩を始めました。ギャーギャー騒がしくなっています。

「コラッー、うるさいぞ。喧嘩をやめなさい!」私は叫びました。「こんなにうるさいと勉強もできないだろう」と太郎に言うと、「別に、気にならないけど」との返事。小さいころから兄弟げんかで騒がしいこの家で育ってきた太郎にとっては、喧嘩の騒がしさなどはいつものことで慣れています。集中を乱す要因にはならないのです。

騒がしい環境でも集中できる。これが兄弟喧嘩の意外な副産物でした。

子どものころの喧嘩は貴重な体験

昔は子どもの喧嘩には親は口を出すな、と言われていました。とは言っても子どもたちが喧嘩をしてしまうと親は心配ですよね。怪我をしてもいけませんし相手に怪我をさせてもいけません。

最近は、一人っ子で子ども同士の喧嘩の経験が少ないことや、兄弟がいても先に親が喧嘩を止めてしまうことが多いかもしれません。でも、喧嘩から学ぶこともあるので、子どもには小さいうちにプチ喧嘩を体験させておいたほうがいいのではないか、と私は考えています。

ライター:四児の父・あべっかん

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本職はIT系のエンジニアです。息子二人と娘二人を育てながら教育関係のブログを書いています。

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2017年02月24日

専門家のコメント
16
    いちぽ先生 保育士
    わたしも4人兄妹ですが、よく喧嘩をしました。
    たくましく育ったと思います。喧嘩から人間関係
    まあ先生 保育士
    保育園では喧嘩は日常茶飯事ですが、時には止めずに見守ることもあります。手が出るような喧嘩は
    のんの先生 保育士
    毎日の兄弟喧嘩で、とても慌ただしい我が家ですが、喧嘩をし慣れているのか?お友達とはうまくや
    あー先生 保育士
    こどもたちはこどもたちだけの世界があるのめ喧嘩もひとつの成長過程なので、親はひろい心で見守
    こと先生 保育士
    喧嘩をすることで、自分の気持ちを伝えられるようになったり、相手の気持ちを考えられるようにな
    めい先生 保育士
    思いの外、子どものうちに兄弟ケンカをしていることへのメリットが挙げられていました。
    加減を
    ことり先生 保育士
    喧嘩をしないということは
    仕方がわからないということになりますよね。

    小さいうちから
    すー先生 保育士
    4歳の兄と1歳10ヶ月妹はよく喧嘩をします。妹は手を出しますが、兄は叩かれても手を出すこと
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