赤ちゃんはロボットやAIに感情を抱く?

同志社大学赤ちゃん学研究センター 板倉昭二教授へのインタビュー

赤ちゃんはロボットやAIに感情を抱く?

スマホやスマートスピーカー、ロボットなど、テクノロジーを駆使したデバイスが身の回りに溢れています。そのようなデバイスに、乳幼児はどのような感情を抱くのでしょうか?

スマホやスマートスピーカー、ロボットなど、テクノロジーを駆使したデバイスが身の回りに溢れています。そのようなデバイスに、乳幼児はどのような感情を抱くのでしょうか?

 

人間は対面する相手に、思わず感情や意図といった「心」の存在を感じてしまいます。それは、例えば「水をあげたら、花が嬉しそうに喜んでいる」など、「心」をもつはずのないモノに対しても感じることがあります。

それでは赤ちゃんは、「心」の存在をどのように捉えているのでしょうか? そして、ロボットやAIといったモノに対しても心的な存在を認めてしまうのでしょうか。

赤ちゃんの感情について調べた、おもしろい実験があります。

12ヶ月の幼児に、次の2つの動画を見せました。

01

これらの動画に馴れさせたあと、

02

この2つの動画を見せたところ、この幼児は三角に近づくものをより長く見ました。

(出所)Kuhlmeier, V., Wynn, K. & Bloom, P. Attribution of dispositional states by 12-month-olds. Psychol. Sci. 14, 402–408 (2003)



まるで、坂を登る丸を三角が手助けをしたと感じ取り、三角に好感を抱いたかのようです。

赤ちゃんや幼児は、人以外のモノに対しても、感情や意図といった心的なものを感じとるのか、同志社大学 赤ちゃん学研究センター センター長の板倉昭二先生に教えていただきました。

03
04

次回に続く

2021.11.28

教育コラムカテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
【レポート】KIDSNAアンバサダー生誕2周年記念インスタライブ

2024年3月1日に開催したKIDSNA STYLEインスタライブ。お忙しい時間帯にもかかわらず、たくさんのアンバサダーのみなさまにご参加いただき、本当にありがとうございました!参加が難しかった方も多いと思うので、インスタライブの様子を簡単にご紹介いたします。