教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
同志社大学赤ちゃん学研究センター 板倉昭二教授へのインタビュー
2021.11.28
スマホやスマートスピーカー、ロボットなど、テクノロジーを駆使したデバイスが身の回りに溢れています。そのようなデバイスに、乳幼児はどのような感情を抱くのでしょうか?
スマホやスマートスピーカー、ロボットなど、テクノロジーを駆使したデバイスが身の回りに溢れています。そのようなデバイスに、乳幼児はどのような感情を抱くのでしょうか?
人間は対面する相手に、思わず感情や意図といった「心」の存在を感じてしまいます。それは、例えば「水をあげたら、花が嬉しそうに喜んでいる」など、「心」をもつはずのないモノに対しても感じることがあります。
それでは赤ちゃんは、「心」の存在をどのように捉えているのでしょうか? そして、ロボットやAIといったモノに対しても心的な存在を認めてしまうのでしょうか。
赤ちゃんの感情について調べた、おもしろい実験があります。
12ヶ月の幼児に、次の2つの動画を見せました。
これらの動画に馴れさせたあと、
この2つの動画を見せたところ、この幼児は三角に近づくものをより長く見ました。
(出所)Kuhlmeier, V., Wynn, K. & Bloom, P. Attribution of dispositional states by 12-month-olds. Psychol. Sci. 14, 402–408 (2003)
まるで、坂を登る丸を三角が手助けをしたと感じ取り、三角に好感を抱いたかのようです。
赤ちゃんや幼児は、人以外のモノに対しても、感情や意図といった心的なものを感じとるのか、同志社大学 赤ちゃん学研究センター センター長の板倉昭二先生に教えていただきました。
次回に続く
2021.11.28