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2017年05月12日

週末が変わると、平日も変わる。忙しい時期の子どもとの遊び方

子育てに関する著書やメディア出演などで活躍中の久留島太郎さんに、忙しい毎日の中での子どもとの遊び方について考えていただきました。4児の父である久留島さんが提案したのは「日常を、非日常な遊びにデザインする」こと。コラム第1弾です。

久留島太郎(植草学園短期大学准教授)

久留島太郎

植草学園短期大学准教授。私立幼稚園、国公立幼稚園、公立小学校の教諭を経て現職。「NPO法人タイガーマスク基金」理事。社会福祉法人房総双葉学園理事。「NPO法人ファザーリング・ジャパン」元理事。4人の息子の父親としての立場、保育にかかわる教員としての立場、社会的養護を必要とする子どもたちと接する立場から、子どもたちが育つ「環境」を考えることをフィールドとしている。著書に『新しいパパの教科書』(学研)、『3歳までの子育ての教科書』(アスコム)。

新学期が始まって1ヵ月

成長と変化の季節

新年度が始まりひと月が経ちました。保育所や幼稚園、こども園に通うようになった子ども、進級してひとつ大きくなった子ども、新年度は子どもたちにとって環境が大きく変わる季節です。春はワクワク感と同時に、

慌ただしく毎日が過ぎていくことへの不安も生まれる季節でもあります。

慌ただしさの中で、子どもたちとどう向き合っていいのか悩むママ・パパ達の声を多く聞くようになる時期でもあります。

子どもと遊ぶ時間が少ない…

週末は子どもたちと思う存分遊びたい!でも洗濯や掃除、買い物など平日にできなかった家事が沢山残っている…。どうしようと悩む声があちこちから聞こえます。

そんなママ・パパたちに提案です。

週末に子どもと一緒に平日に溜まった家事を片付けてみませんか?それも「遊び」ながら。

生活と遊び

遊びを通して主体性が育まれる

子どもたちにとって遊びは生活そのものです。特に乳幼児期の子どもたちにとっては、食べること、寝ることなどと同じぐらいに大切な行為です。子どもたちは遊ぶことを通して育ちます。

大人が想像する以上に子どもたちは生活を遊んでいます。

トイレに入りながら嬉しそうに歌を歌っていませんか?歩いていると急に立ち止まって何かをじっと見ていることはありませんか?お風呂でお湯を汲んでは流し、汲んでは流しを繰り返し試していませんか?

子どもたちは毎日の日常の中から自分で遊びを見つけだし、そこに主体的に関わりながら日々成長しているのです。

子どもに「自分の人生を自分で選び、物事に主体的に関わり、人生をワクワク切り拓いていく人」になって欲しいと思いませんか。そんな姿は遊びを通して育まれていくのです。

「あそびは人間活動の本質である」

ヨハン・ホイジンガというオランダの歴史学者は、著書である「ホモ・ルーデンス」の中で、「あそびは人間活動の本質である」と定義しています。

また、1990年に世界中の子どもたちがもっている権利を守るための国際条約として発行された「子どもの権利条約」では、その31条において子どもが遊ぶ権利が保障されました。

世界では、子どもの成長にとって「遊び」がいかに大切であるかということが共通の認識となっています。

そして、ママやパパは子どもが安心して遊ぶことが出来るためには大切な存在なのです。

買い物を遊びに

いつもの「買い物」をワクワクに

子どもはママやパパと一緒に買い物に行くことが大好きです。生活するために必要な食材や日用品を買うのは「ねばならない」買い物ではあるので、利便性のためネットでの購入や配達等をお願いしている家庭も多いことでしょう。

また普段のスーパーマーケットなどでの買い物は時間との戦いでもあるので、のんびりゆっくり商品を選ぶ余裕はないかもしれません。そこで、休日にいつもの「買い物」をワクワクする「買い物」にすることを提案します。

まずは服装から

お出かけ用に着替えます。ハイキング用などが良いかもしれません。背中にはリュックです。買ったものはリュックに入れます。

もちろん帽子も被ったほうがよいです。そうすれば非日常感が高まり遊びの要素が深まります。靴もスニーカー。水筒を持って出かけましょう。(双眼鏡などもあると楽しいかもしれません)

いつもと違う方法で

家を出たら、お店までは歩いていきます。もし遠いようであればバスや電車を使って、いつもとは違うアクセス方法で

ワクワク感をデザインします。

いつもより少し遠回りしながらお出かけ気分を味わっても良いかもしれません。

お店に着いたら

まずはお菓子コーナーへ!ママかパパのどちらかが子どもとお菓子を選んでいる間に、もうひとりがいつもの買い物へ。でもゆっくりのんびり品物を眺めてみましょう。

スーパーの中で離れ離れになったら携帯電話やスマホを使って品物探し。「こっちはこれ買ったから、子どもと一緒にあれ探して!」と家族で買い物ミッションを楽しみます。

帰り道もワクワク

そして最後にみんなで合流してレジに並びます。支払いを終えたら今度は誰がどの荷物を持つかワイワイと決めましょう。

帰り道はみんなで手を繋いで歩き、途中で休憩を入れて公園でベンチに座って休憩用に買ったおやつを食べたり、ジュースを飲んだりすればまたそれはそれで楽しい時間になります。

日常を、非日常な遊びにデザインする

日常生活に欠かせない「買い物」を非日常な遊びにデザインすれば、週末の買い物も楽しい時間になり、また新しい週の始まりが余裕のあるものとなるかもしれません。

子どもはママやパパと何気ない日常を一緒に過ごすことが大好きです。ぜひお試しください。

著者:久留島太郎

植草学園短期大学准教授。私立幼稚園、国公立幼稚園、公立小学校の教諭を経て現職。「NPO法人タイガーマスク基金」理事。社会福祉法人房総双葉学園理事。「NPO法人ファザーリング・ジャパン」元理事。4人の息子の父親としての立場、保育にかかわる教員としての立場、社会的養護を必要とする子どもたちと接する立場から、子どもたちが育つ「環境」を考えることをフィールドとしている。著書に『新しいパパの教科書』(学研)、『3歳までの子育ての教科書』(アスコム)。

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