こちらの記事も読まれています
妊娠や出産で貰えるお金について。パートのママや会社を退職した場合など
貰えるお金の種類や計算方法
妊娠したときや出産したときに貰えるお金について、どのような種類があるのか知りたいママもいるかもしれません。今回の記事では、妊娠したときに全員が貰えるお金や、パートで働いているママや会社を退職したママでも貰えるお金の種類、計算方法をご紹介します。
妊娠や出産で貰えるお金の種類
妊娠や出産にしたときに貰えるお金について一覧でまとめてみました。
- 妊婦健診の助成金
- 出産育児一時金
- 出産手当金
- 児童手当
- 出産手当金
- 育児休業給付金
- 失業給付金
妊娠したときや出産したときはさまざまな種類の貰えるお金があるようです。専業主婦のママや仕事をしているママ、仕事をしていたけど妊娠や出産を機に退職したママなどによって貰えるお金も違ってくるようです。詳しく見ていきましょう。
妊娠や出産したときに全員貰えるお金
妊娠や出産したときに専業主婦のママも、パートや正社員で働いているママも、全員が貰えるお金はどのような種類があるのでしょうか。
妊婦健診費の助成
妊娠すると、妊婦さんやお腹の赤ちゃんの健康状態を確認するために定期的に検診を受けるようになりますが、出産に関する費用は健康保険の適用ではないため、妊婦さんに経済的な負担がかかってしまうかもしれません。
そこで、出産までの健診を受ける際の経済的な負担を軽くするために各自治体では妊婦健康診査費用の助成を行っているようです。
妊娠したとき、お住まいの区市町村に妊娠届を提出すると、母子手帳といっしょに妊婦健康診査の補助券などが交付されるので、通院の際に事前に病院や医院の受付に提出するとよいでしょう。
ただし、妊婦健診にかかる金額に対する助成金は、自治体によって内容も異なるようなので事前に確認してみるとよいかもしれません。
出産育児一時金
全国健康保険協会の資料によると、出産育児一時金について次のように記載されています。
“
出産育児一時金は、被保険者及びその被扶養者が出産された時に協会けんぽ支部へ申請されると1児につき42万円が支給されるものです。
出典: 出産に関する給付 / 全国健康保険協会
出産育児一時金は妊娠4カ月以上で、自分が健康保険に加入しているもしくは配偶者の健康保険の被扶養者となっている人が支給対象となっているようです。
出産育児一時金の給付を受けるには、「直接支払制度」か「受取代理制度」を利用することができますが、出産する医療機関がどちらかを実施しているかで利用する制度が決まるようなので出産予定の医療機関に確認してみるとよいでしょう。
児童手当
内閣府の資料によると、児童手当は家庭などにおける生活の安定に貢献するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に役立てることを目的として、0歳から中学校卒業(15歳の誕生日を迎えた最初の3月)までの児童を養育しているママやパパに支給されるものとされています。
支給額は3歳未満は一律15,000円、3歳以上小学校修了前は10,000円(第3子以降は15,000円)、中学生は一律10,000円とのことです。
支給時期は原則として、毎年6月、10月、2月に、それぞれの前月分までの手当を支給するようです。
例)6月の支給日には、2~5月分の手当を支給
児童手当を受けるためには、請求手続きが必要で、原則として請求した月の翌月分から支給されるようです。請求手続きが遅れると、遅れた月分の手当を受けられなくなるようなので、注意が必要かもしれません。
働いているママが妊娠したときに貰えるお金
働いているママが妊娠したときに貰えるお金について調べてみました。正規雇用労働者はもちろん、パートや派遣など非正規雇用でも条件さえ満たせば『出産手当金』を受け取ることができるようです。
出産手当金
出産手当金とは、被保険者が出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合に、出産の日(実際の出産が予定日後のときは出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合98日)から出産の翌日以後56日目までの範囲内で会社を休んだ期間を対象として貰えるお金のことです。
全国健康保険協会によると、支給額の計算方法は
【支給開始日以前の12カ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)
となっています。
傷病手当金
傷病手当金とは、病気やケガで連続4日以上休んだときに、4日目以降、休んだ日数分が支給される給付金で、切迫早産や、妊娠悪阻、妊娠高血圧症などで入院や安静が必要な場合も支給対象になるようです。支給される期間は最長1年半とのことです。
全国健康保険協会によると、支給額の計算方法は
【支給開始日以前の12カ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)
となっていて、出産手当金のときと同じようです。
出産手当金を受け取る場合、傷病手当金をもらうことはできないようですが、傷病手当金の額が出産手当金の額より多いときはその差額が受けられるようです。
育児休業給付金
育児休業給付金とは働いている女性が育児休業中に申請することでもらえる給付金で、支給期間は、産後休業期間(出産日の翌日から8週間)が終了した次の日から子どもが1歳に達する前日までのようですが、条件次第で支給期間の延長も可能のようです。
“
育児休業給付は、育児休業終了後の職場復帰を前提とした給付金です。
出典: Q&A~育児休業給付~ / 厚生労働省
厚生労働省によると、支給対象は職場に復帰することを前提としている場合のみで、金額については以下の計算方法で算出できます。
【休業開始時賃金日額】× 支給日数 × 67%(ただし、育児休業の開始から6カ月経過後は50%)
退職する場合に貰えるお金についてママたちが確認したこと
妊娠がわかって会社を退職する場合、退職しても貰えるお金があるのか気になるママもいるかもしれません。ママたちが事前に確認したことを聞いてみました。
出産手当金は退職してももらえるか
30代ママ
退職日まで継続して1年以上健康保険に加入していることや退職日が出産手当金の支給期間(産前42日〜産後56日)の間であること、退職日当日に出勤していないことの3つの条件を満たしていれば、出産前に退職していても受け取ることができるようです。
失業給付の延長
30代ママ
出産後はしばらく働けないけど、子育てが落ち着いたらまた働きたいと思っていたので、失業給付の延長の手続きをしました。手続きが遅くなるほど基本手当を受給する期間が減ってしまうと聞いたので体調のよいときに早めに申請しました。
失業給付金とは、何らかの理由で失業したけれど求職の申し込みをしている方に給付されるお金とのことですが、 妊娠・出産を理由に退職した場合は、すぐに求職の申し込みは難しいと感じるかもしれません。そのような場合、「特定理由離職者」として失業給付金の受給を最長3年間(受給期間も含めると4年間)延長する特例を受けられるようです。
妊娠や出産で貰えるお金を知っておこう
妊娠や出産をしたときに貰えるお金についてご紹介しました。専業主婦のママやパートで働くママ、正社員であっても妊娠後に退職を考えているママなど、状況によっても貰えるお金が変わってくるので、自分はどれに当てはまるのか知っておくと今後の計画も立てやすいかもしれません。
ママたちが貰えるお金についてしっかり把握して、産後の生活に役立てられるとよいですね。
出産後はしばらく子育てに専念するため、育児休業はとらず退職することにしたのですが、退職しても貰えるお金があるか調べたところ、条件が合っていて、出産手当金が受けらるとわかり助かりました。