【現役保育士がおすすめ】5月の読み聞かせにぴったりの絵本

【現役保育士がおすすめ】5月の読み聞かせにぴったりの絵本

2023.05.01

親子のコミュニケーションの時間でもある絵本の読み聞かせ。どんな絵本を読めばいいか迷うこともあるのではないでしょうか。そこで今回は、現役保育士がおすすめする「5月の読み聞かせにぴったりの絵本」をご紹介します。読み聞かせのコツも聞いたのでぜひ参考にしてくださいね。

子どもの日にちなんだ本

5月のイベントといえば、やっぱり子どもの日。優雅に空を泳ぐこいのぼりを見ることが少なくなってきた昨今。絵本を通じて日本の風習に触れてみませんか。


げんきにおよげ こいのぼり/作:今関信子 絵:福田岩緒(教育画劇)

こいのぼりの由来や歴史がわかりやすく紹介されている、子どもの日にぴったりの絵本です。

お兄ちゃんの替え歌「やねより低いこいのぼり」が気になったあきらは、先生にこいのぼりをたてる意味を教えてもらい……。

読んだ後は、こいのぼりを作りたくなるはず!4、5歳児以上の子どもにおすすめです。

保育士コメント
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季節の行事やイベントは何気なくやってしまいがちですが、由来を知ることでより身近に感じられます。ママやパパにもぜひ読んで欲しい1冊です。

ワニぼうのこいのぼり/作:内田麟太郎 絵:高畠純(文溪堂)

ワニぼうのために、お父さんがこいのぼりを買ってくれました。大空を気持ちよさそうに泳ぐこいのぼりを見てるとお父さんが……。

思いもよらない「〇〇のぼり」の登場に、子どもたちも大笑いするはず!3歳児くらいから楽しめる絵本です。

保育士コメント
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コミカルでかわいいキャラクターがたくさん出てきます。話の展開が面白いので、子どもたちもぐぐっと話に引き込まれています。

食べ物で季節を感じる本

キャベツくん/文・絵:長新太(文研出版)

第4回日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」受賞作品。お腹がすいたブタヤマさんはキャベツくんをがぶり!そうしたらブタヤマさんがキャベツになってしまい!?

不思議な世界観に子どもたちも引き込まれること間違いなしです。

保育士コメント
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ユーモアにあふれた世界観で、ママパパのファンも多い1冊です。「ぶきゃっ!」が出てくるたびに子どもたちはゲラゲラ笑ってくれます。

そらまめくんのベッド/作・絵:なかやみわ(福音館書店)

ある日、そらまめくんの大切なベッドが無くなってしまった!必死で探して、やっと見つけたベッドには、うずらがたまごを生んでいて……。

大切だからこそ貸したくない気持ち、それでも誰かに譲ろうという気持ちの両側面が描かれています。

保育士コメント
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3歳児以上におすすめです。大事なものを人に貸すって大人でも難しいことですよね。お子さんの気持ちの成長を促してくれると思います。

いちご/作:平山和子(福音館書店)

寒い冬は雪の下でじっと春が来るのを待ついちご。冬から始まり、いちごが成長して収穫されるまでの過程が丁寧に描かれています。

写実的な絵で、読み聞かせをする大人も楽しく読めることでしょう。

保育士コメント
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保育園では1歳児や2歳児クラスで取り入れています。「すっぱーい!」とか「甘~い!」とか、シーンに合わせて子どもたちと食べマネをしながらをしながら読んでます。

おむすびさんちのたうえのひ/作・絵:かがくいひろし(PHP研究所)

おむすびさんが村のみんなと田植えをする物語。ほのぼのとしたストーリーに乗せて農業や日本の文化にふれることができます。

田植えシーズンの今こそ毎日食べてるお米がどんな風に作られているのか教えてあげませんか。

保育士コメント
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おにぎりの具たちが田植えを行う、ちょっとシュールなお話です。読み終えた後は好きなおむすびの具の話で盛り上がると思います!

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遠足や散歩の楽しさを描いた本

心地のいい陽気が続く5月は遠足を予定している園も多いことでしょう。絵本の読み聞かせで子どもたちのワクワクをもっと高めてあげましょう。


ぐりとぐらのえんそく/作:中川李枝子 絵:山脇百合子(福音館書店)

遠足に出かけた野原で毛糸にひっかっかり、転んでしまったぐりとぐら。

「あれ? ずっとずっと向こうまでつながっている?」毛糸の先をたどって野原を抜けて丘を越えて、気づけば森の中。遠足という名の冒険のお話です。

保育士コメント
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子どもたちが大好きなぐりぐらシリーズです。繰り返し言葉でテンポがよく、一緒に声を出してくれる子どももいます。

えんそくバス/作:中川ひろたか 絵:村上康成(童心社)

明日は待ちに待った遠足の日。「寝坊しないように」「お弁当も忘れずに」と話した園長先生ですが、遠足が楽しみすぎて寝付けない!

案の定、寝坊をして遠足は大遅刻!さらにお弁当まで忘れてしまい……。

保育士コメント
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おっちょこちょいな園長先生にクスっとしつつも、ほっこりとした温かい気持ちになれます。お弁当は何を入れるの?おやつは何をもってく?雨は降らない?など遠足前の子どもたちのワクワクが詰まってます。

くつくつあるけ/作・絵:林明子(福音館書店)

赤ちゃんの小さな靴が散歩をするストーリー。靴を履いているはずの赤ちゃんは描かれておらず、靴だけが走ったり飛んだりする、少し不思議な雰囲気の絵本です。

自分の靴を履いてお散歩に出られるくらいの子どもたちは特に喜ぶと思います。

保育士コメント
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「ぱたぱた」「とんとん」といったオノマトペがかわいく、乳児クラスの子どもも喜んでくれます。1歳過ぎくらいの子どもたちは絵本のマネをよくしています。

現役保育士の読み聞かせテクニック

iStock.com/maroke
A先生
A先生

キャラによって声のトーンを変えます。あとは私自身楽しんで読んでいます。

B先生
B先生

子どもが安心できるように膝の上で読みます。

C先生
C先生

子どもたちの様子を見ながら、なるべくゆっくり読みます。

iStock.com/Fly View Productions

普段は忙しくて、読み聞かせを義務のように感じてしまっているママやパパもいるかもしれません。このゴールデンウィークを活用して、いつもよりゆったりと読み聞かせをしてみませんか。

保育士の読み聞かせのコツを取り入れながら、楽しい親子時間を過ごしてくださいね。

2023.05.01

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