iPhoneやグーグルよりもスゴイ「生活の大変革」が始まる…日本人はまだ知らない最強企業アマゾンの新サービス
生成AIで超進化を遂げた「新しいアレクサ」
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チャットGPTなどの生成AIでこれからのビジネスはどう変わるのか。日本工業大学大学院技術経営研究科の田中道昭教授は「アマゾンの音声アシスタント『アレクサ』が生成AIで急速に進化している。アップルが『デバイスのOS』を、グーグルが『検索のOS』を支配したように、アマゾンはAWS×新アレクサによって『生活と産業のOS』を狙っている」という――。
グーグルやメタにはない「圧倒的な強み」
アマゾンほど、事業会社とテクノロジー会社が完全に融合している企業は存在しない。
表の顔はEコマースと物流を軸とする「小売企業」だが、その裏の顔は、世界最大のクラウドプラットフォームを運営する「テクノロジー企業」である。この2つの顔が、表裏一体で連動しながら進化してきた――これこそがアマゾンの最大の強みである。
創業当初からアマゾンは、「顧客中心主義」を掲げ、どの企業よりも速く・正確に・安く商品を届けることにこだわってきた。そのために、倉庫から配送、決済、会員制度まで自社で内製化し、リアルな補完資産(Fulfillment Network)を築き上げた。これが、同社の「物理的な競争優位」の基盤である。
一方で、その物流や販売を支えるIT基盤を自社で開発した結果、そこから生まれたのがAWS(Amazon Web Services、アマゾン・ウェブ・サービス)である。もともと社内の業務効率化のために作られたシステムを、外部にも開放したことで、世界中の企業・行政・大学・スタートアップが利用するインフラに成長した。
つまりアマゾンは、「リアル×デジタル」「B2C×B2B」「消費×産業」という2つの軸を自ら内包した企業だ。それが、他のプラットフォーマー(グーグルやメタ)にはない圧倒的な強みとなっている。





























