なぜ日本人夫婦の3組に1組が離婚するのか…「価値観の違い」でも「セックスレス」でもない本当の原因
たったこれをするだけで最強の夫婦になれる
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いつまでも仲のいい夫婦でいるためにはどうしたらいいのか。夫婦関係コンサルタントの山本久美子さんは「15万人の子育て世代とのコミュニケーションでわかったのは、夫婦がワンチームであることの大切さだった」という――。(第1回) ※本稿は、山本久美子(じママ)『人生が圧倒的にラクになる! 夫婦ONE TEAM思考』(講談社)の一部を再編集したものです。
パートナーとの楽しい老後が想像できない
皆さんは、パートナーと二人だけで楽しく過ごしている老後を想像できますか?
例えば、子どもが巣立った後、二人だけの食卓で会話が弾んでいる姿や、散歩をしながら笑い合っている姿、定期的に旅行に行く姿をイメージできるかどうかです。
私のInstagramのフォロワーさん15万人を対象としたアンケート調査で、この質問をしたことがあります。※令和6年9月実施。
「想像できない」と回答した人の理由は以下の通りです。
〈夫との楽しい老後が想像できない理由〉 |
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その時のアンケートで対象となった既婚女性は、長くても結婚10年に満たない方が多いのですが、ここで疑問が一つ。この10年の間に、一体何が起こったのでしょうか?
徐々に関係が悪くなる夫婦の共通点
結婚当初の状況を思い返してみてください。「大好きな人だから、一生一緒にいたい」そんな気持ちで、世界に38億〜39億人もいる異性の中からパートナーを選んだはずなのに、それがたった10年という年月で、36%もの人が「楽しい老後を想像できない」という心境になり、その一部は敵意を向けるほどの相手に変わってしまっているのです。
年を重ねるにつれて関係がうまくいかなくなる夫婦の共通点として、「結婚当初にするべきだった物事のすり合わせがなされていなかったこと」があげられます。
なんとなくその場の流れで切り抜けたり、ちょっとした問題や不満から目をそらしていても、ある程度のところまではやっていけるでしょう。しかし、言いたいことを我慢したり、納得できなくても飲み込んでいると、積もりに積もって耐えきれなくなる時期がやってきます。特に子どもが生まれた後に、関係が悪化するケースが多いようです。
夫婦で揉めがちな金銭的なことや義実家への帰省、介護、お酒の飲み方等、踏み込んだ話題について、お互いに腹を割って話せていますか? こんな風に話題の難易度が上がるほど、「そういえばこれはできていなかったかも」とハッとする人たちが増えていくのです。