「起きてすぐに朝食を食べる」はダメ…大学医学部の発表でわかった「健康な腸」のためにやるべき毎朝の習慣
「最悪の場合、大腸がんを発症する」を防ぐ
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健康で長生きするにはどんなことに気をつければいいのか。日本体育大学の杉田正明教授は「腸内環境が悪くなると疲労回復や脳の発達にも影響が出ることがわかっている。日々の食事だけでなく、毎朝の習慣で腸に悪影響を与える細菌の侵入を防ぐことができる」という――。(第2回) ※本稿は、杉田正明『トップアスリートが実践している世界最強の健康マネジメント』(アチーブメント出版)の一部を再編集したものです。
トップアスリートが「欠かさず記録していること」
日々のコンディショニングにおいて、まず大切なのは自分の基準値を知ることです。図表1は、私が10年ぐらいサポートで関わらせていただいたマラソンの元日本記録保持者の高岡寿成選手の記録シートです。
練習内容や睡眠時間、体調・体温・血圧・脈拍、朝・昼・夜の体重、1日の走行距離などを、詳細に記録していました。
高岡選手は、これだけ多くのことを10年間、毎日欠かさず記録してくれたのです。このように記録を残していくことで、自分の変化が目に見えて把握できますし、やる気にもつながります。本人は正直、「めんどうくさくて、やめたいと思ったこともあった」そうですが、同時に「これは自分の競技生活を支える唯一無二の重要なデータになった」と話してくれました。
一般の人も同様に、やはり自分の体調や体重だけでも記録しておくと、自分の現状を知るうえで、非常に有用だと思います。
できれば体調や体重に加えて、脈拍、血圧、体温なども記録しておくと良いでしょう。アスリートが活用しているスマートウォッチや指輪型のウエアラブルデバイスなどを利用してもいいですね。
また、日々自分で記録を付ける以外にも健康診断を定期的に受診することが大切です。トップアスリートは1カ月に1回、少なくとも3カ月に1回は健康診断と血液検査を受けています。
それぞれの数値が基準値内であることも大切ですが、項目によっては個人差があるので、自分なりの標準値を知り、それを目安にして上がったのか下がったのかを見るようにしましょう。