37歳で「末期がんになった」と明るく話す親友…「なぜこんなことに」と考える人に決定的に欠けている視点

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不条理を不条理のまま受け止められるか

理不尽な出来事に直面したら、どう捉えるべきか。古典教養アカデミー学長の宮下友彰さんは「旧約聖書『ヨブ記』は、『なぜ、善人が苦しむのか』という疑問と徹底的に向き合っている。そこからは『すべての物事には意味がある』という常識を捨てた方がいいということが読みとれる」という――。 ※本稿は、宮下友彰『不条理な世の中を、僕はこうして生きてきた。知っているようで知らない「古典教養の知恵」』(大和出版)の一部を再編集したものです。

無力感しか持てない不条理も、時にはある

「不条理は不条理のまま受け取りなさい」
――抗えない出来事があったときに、支えにしている言葉

僕は、どんな不条理に対してもすべて耐え忍べとは思っていません。

変えるべきことには敢然と立ち向かうべきです。

しかし、人の病や死、天災など、本当の意味でどうしようもないくらい手に負えず、無力感しか持てない不条理も、時にはあります。

神の存在を信じていた昔の人々も戸惑いました。

「なぜ、いい人に限ってこんな目にあうのだろうか?」と。

そして、彼らはその不条理に理屈を通そうと何千年もの間、葛藤してきたのです。

これからご紹介する『ヨブ記』は、ある意味ではその研究の集大成とも言える物語です。

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2025.08.19

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