「同世代としかつるめない人」に未来はない…ホリエモンが「僕の成功の原体験」と説く東大生時代の「0円趣味」
他人に迷惑をかけることを恐れない精神が身についた
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充実した人生を送るために必要なことは何か。実業家の堀江貴文さんは「学校のような、同世代とばかり付き合う人間関係に甘んじてはいけない。他人に迷惑をかけることを厭わず、さまざまな人たちと積極的に関わることこそが人生を充実させるカギだ」という――。 ※本稿は、堀江貴文『バカ親につけるクスリ これ以上ニッポンをダメにしないための教育意識改革大全』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
「人に迷惑をかけること」は何も悪いことではない
オルタナティブスクールのような「従来の学校」とは違う教育現場に期待したいのは、子どもたちの学力のほかに、行動力とコミュニケーション力を伸ばすことだ。これらの力を磨いておくと、自分の手に負えない危機のときには、人に頼れるようになる。
実はこの「人に頼れる力」こそ、今後ますます重要になってくると思うのだが、日本の義務教育はまったく正反対のことを教えてきた。「人に迷惑をかけるな」「人に頼るのは情けないことだ」「とにかく自分の力でなんとかしろ」。今もそうだろう。
だからこそ、子どもが電車内で泣き出せばその親が周囲の乗客から睨まれたり、保育園児が運動場で元気に遊んでいるだけで近隣住民が苦情を言い出したりする。日本で少子化が加速するのも当然だ。
他人に迷惑をかけない人に社会貢献などできない
従来の学校は、「常識」を植えつけ「従順な働き手」を育てていく中で、異質な存在を排除し皆に「均質であれ」と強要してきた。だからこそ、「人に迷惑をかけるな」と教え、迷惑をかける人を毛嫌いする。
だが人は、子どもも大人も高齢者も、誰にも迷惑をかけずに一生を生きることなんてできない。これだけ不確実性の高い時代、複雑化した社会では、なおさらである。
人に頼り、迷惑をかけてもいい。いや、もっと言えば、人に頼り、迷惑をかけたほうがいいのだ。そして自分も、誰かに頼られ、迷惑をかけられる。
人間社会は、こうした持ちつ持たれつで成り立っているのだ。そのことを自覚し、受容しなければ、充実した人生など送りようがないし、自分が生きる社会の発展に貢献することもできない。