だから「結論」から話すと失敗しやすい…「コミュ力の高い人」が雑談のツカミで話すとっておきのキーワード

だから「結論」から話すと失敗しやすい…「コミュ力の高い人」が雑談のツカミで話すとっておきのキーワード

「結論から伝える」は王道といえる手法だが、問題はあるのか。放送作家の関圭一朗さんは「自分が伝えたいことと相手が知りたいことが合致しないことがある。そんなときは“結論ファースト”をあきらめて、発想を転換する必要がある」という――。 ※本稿は、関圭一朗『「なんかおもしろそう」と思われる伝え方』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

「結論から伝える」は万能ではない

僕が原稿を書いていて最も難しいと感じるのは、圧倒的に、そして絶望的に話の「入口」です。

わかる人は限られますが、あえて言わせてください。

歴代ドラクエの中でも最難関といわれ、小学生だった僕に「挫折」の二文字を刻み込んだ「ロンダルキアへの洞窟」(『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』)くらい難しい!

いつもより頻繁に敵と出くわすわ、そいつらが理不尽に強いわ、床は落とし穴だらけだわ、道を間違えるとぐるぐるループさせられるわ……。

しつこいようですが、現代社会では「言葉のバトルロワイヤル」が勃発しています。入口で「なんかおもしろそう」と思わせないと、たった1ブロック、下手したらたった一言で離脱されてしまうわけです。それだけに、話にどう入っていくかは神経を削りまくって考えなくてはなりません。

しかし、もちろんそこには罠が待ち構えています。

そのうちの1つが“結論ファースト”です。

あなたは「会話や文章は結論から伝える」という定説を目にしたことはあるでしょうか。人はかなり早い段階で興味があるかどうかを判断するので、結論が後回しの話になんて付き合ってくれない。話の全体像や着地点が見えないと、理解も想像もしにくくてストレスを感じるというのがその理由。

ビジネスの世界で「PREP法」と呼ばれる手法も、代表的な“結論ファースト”です。

結論(Point)から入って、理由(Reason)を述べて、例(Example)を挙げて、最後にまた結論(Point)でまとめる。

“結論ファースト”の何が問題?

例を挙げます。

P:アニメ『シティーハンター』のエンディング曲『Get Wild』が名曲すぎる。

R:曲そのものもかっこいいのだが、演出が魅力を倍増させている。本編の最後、最高に盛り上がった瞬間にイントロがオーバーラップ。タイミングとメロディがマリアージュし、エモさを爆発させる。

E:中でも「神回」といわれるのが『シティーハンター2』第50話「さらばハードボイルド・シティー(後編)」。時限爆弾のタイムリミットが迫る中、主人公とヒロインが……

P:名曲すぎるアニソン『Get Wild』を一度は堪能してみて!

え? “結論ファースト”の何が問題なの? と思ったあなた、危険です。

確かに“結論ファースト”は王道といえる手法ですが、万能ではないんです。むしろ、採用することで逆効果になるケースもあります。その事実をしっかり理解しておかないと、王道はたちまち“罠”へと姿を変えるんです。

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https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-240910-12822730

2025.05.28

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