もう外国人観光客の迷惑行為には我慢できない…マナーの悪い訪日客を一掃するために今すぐやるべきこと
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日本政府観光局によると、2025年4月の訪日外客数は390万8900人(推計値)で、単月での過去最多を記録した。歴史評論家の香原斗志さんは「各地の史跡を取材していると、外国人観光客の迷惑行為をよく見る。これをなくすためには入国のハードルを上げるしかない」という――。
※写真はイメージです
神社の鳥居で懸垂する外国人
このところ外国人によるろくでもない事故が目立つ。5月18日に三重県の新名神高速道路の下り線を乗用車で逆走し、2台に衝突したうえ、自動車4台がからむ事故を引き起こしたのは、ペルー国籍の会社員(34)だった。5月14日、埼玉県三郷市で小学生10人ほどの列に突っ込みながら現場から逃走したのは、中国籍の男(42)で、同乗者(25)も中国人だった。
彼らは日本在住で、観光客ではなかったようだが、多くの日本人にとって、急増する外国人観光客に対していだいている漠たる不安が、現実にものになったような感覚があったのではないだろうか。
私自身、取材で日本各地の城郭や神社仏閣などを訪れる日常なので、あふれんばかりの外国人には頻繁に遭遇している。同時に、マナーが悪い外国人の比率が増えてきたと如実に感じている。
静かに鑑賞すべき場所なのに大声で喋り、携帯電話でもやはり大声で通話する。建造物のほか植栽などにべたべたと触りまくる。立ち入り禁止などお構いなしで、やわらかい苔を踏みつけてしまったりする。城の石垣にはよじ登る。神社の鳥居で懸垂するという話も耳にする。
歴史的な街区に座り込んでいる外国人もよく見かける。それが民家の門前だったりもするので、住人はさぞかし不快なのではないかと思う。