大阪を東京・汐留のようにするわけにはいかない…大阪駅前の超一等地に「世界最大級の公園」ができたワケ

大阪を東京・汐留のようにするわけにはいかない…大阪駅前の超一等地に「世界最大級の公園」ができたワケ

日本各地で再開発が進んでいる。一般的に、再開発というと商業施設やタワーマンションの建設を連想するが、大阪駅前の中心にできたのは巨大な公園だ。なぜこのような再開発になったのか。ライターの鬼頭勇大さんが取材した――。(第1回)

大阪の巨大再開発エリアのど真ん中にある意外な施設

いま日本で最も注目を集める再開発地区はJR大阪駅北側の「うめきた」だろう。もともと旧国鉄の貨物駅で、「関西最後の一等地」と呼ばれていた。

2期に分かれて開発が進んでおり、2013年に1期「グランフロント大阪」がオープン。2期として「グラングリーン大阪」が開発中(2027年全面開業予定)だ。その南街区に今年3月21日、「グラングリーン南館」がオープンした。開業3日間の来場者は約70万人にのぼったという。

今回オープンした南街区には地上18~39階のビル3棟が連なる。ホテルチェーン・ヒルトンの最上級ブランド「ウォルドーフ・アストリア」(4月3日開業)や1泊20万円を超す部屋もある阪急阪神ホテルズの「ホテル阪急グランレスパイア大阪」がある。

また南館には、アジア初上陸となるフードコート「タイムアウトマーケット大阪」もできた。約3000平方メートルにレストランやバー、イベントスペースがあり、関西屈指の名店があつまったことで比較的高価格帯のラインアップとなっている。

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おしゃれな雰囲気のタイムアウトマーケット大阪

なぜお金をうまない公園を作ったのか

こうして列挙すると「お金持ちのインバウンド向け施設でしょ」と思われるかもしれない。

しかしながら、グラングリーン大阪は富裕層やインバウンドだけでなく、広く多くの人に開かれている。というのもグラングリーン大阪の南街区、工事中の北街区などすべてのエリアを合計した敷地面積約9.1ヘクタールのうち、およそ半分の4.5ヘクタールを「うめきた公園」が占めるのだ。

近年の再開発では「緑」や「自然」を謳うのがトレンドだ。とはいえ「緑はもうからない」とされ、あくまで一部の緑化に限られているケースも多い。対して、グラングリーン大阪のそれは、従来の再開発とは一線を画するレベルの規模である。ちなみに、ターミナル駅と直結する都市型公園としては、世界でも最大級規模という。

なぜ、こんなことが実現できたのか。うめきた再開発におけるキーマンである、関西経済同友会の篠﨑由紀子さんに話を聞いた。

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今年3月に開業したグラングリーン大阪南館にはプールもある
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https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-250318-62671008

2025.04.02

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