子どものいない専業主婦妻の生きがいだった…愛犬に月10万円使う妻に愛想をつかした夫が残した置手紙の中身

子どものいない専業主婦妻の生きがいだった…愛犬に月10万円使う妻に愛想をつかした夫が残した置手紙の中身

ペットを家族同然に大切にしている夫婦が別居・離婚する場合、ペットの費用はどうなるのか。離婚や男女問題に詳しい弁護士の堀井亜生さんは「ペットの費用に関する価値観が合わずに別居や離婚に至ることもある。妻が愛犬のために月10万円以上使っていることがきっかけで別居したケースもある」という――。 ※本原稿で挙げる事例は、実際にあった事例を守秘義務とプライバシーに配慮して修正したものです。

愛犬のために月10万円以上の出費

専業主婦のA子さん(48歳)は、大手企業の管理職の夫と結婚して20年になります。

A子さん夫婦は、3年前から小型犬を飼い始めました。子どものいないA子さんは、愛犬の世話に没頭するようになりました。

毎日のフードやおやつに気を遣うのはもちろん、トリミング、ドッグランにも頻繁に出かけます。

やがて飼い主友達ができたので、その人たちと食事に出かけ、時にはペットを同伴して旅行にも行くようになりました。

A子さんは夫から家族カードをもらって自由に使っていました。夫は最初のうちはお金のことは何も言ってきませんでしたが、ある日、カード明細を見て驚き、ペットの費用を減らせないかと言ってきました。

平均して毎月10万円以上使っていて、「もはや浪費の域である、必要な費用だけに収めてほしい」というのです。

「私の生きがいを否定するのか」と激怒

それを聞いたA子さんは激怒して、「私の生きがいを否定するのか」「お友達はもっといいフードを食べさせているのに、あなたがもっと稼がないから我慢しているのよ」などと夫をなじりました。

夫はA子さんの言い分を黙って聞いて、最後は「わかった」と言いました。しかしそれ以降、夫婦の会話はだんだんと減っていきました。

数カ月が経ったある日、A子さんが飼い主友達との旅行から帰ると、夫の荷物がすべてなくなっていました。そして、「価値観が合わないので離婚したい」という夫からの手紙が置いてありました。

A子さんは夫に「ひどすぎる」と怒りながら、急いでLINEをして、「自分と愛犬の生活を一生涯保証するのであれば別居に応じてもいい」と伝えました。

夫は婚姻費用として16万円を振り込んできましたが、ペットに使うお金だけで10万円以上かかるため、生活は成り立ちません。

夫に「○○ちゃんがかわいくないの?」「生活ができないからもっと増やすように」と連絡しましたが、らちが明きません。月16万円では生活できないので、A子さんはネットで調べて、自分で婚姻費用分担調停を申し立てました。

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https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-240426-27891758

2025.01.01

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