妊娠・出産を機に退職する方へのプレゼント。メッセージのポイント

※この記事の内容は、2025年11月7日に更新されたものです。

職場などでお世話になった女性が妊娠・出産を機に退職する場合、感謝の気持ちを伝えるために個人やグループなどでプレゼントやメッセージを贈ることがあるかもしれません。実際に、そのような機会が訪れたとき、ママたちが悩んだことを聞いてみました。

「出産を機に退職する方へ贈り物をするのが初めてだったので、どのように渡すと相手に思いが伝わりやすいかなどが気になりました」（20代ママ）

「同じ職場の上司が出産を機に退職することになりました。職場全員で色紙にメッセージを書くことになりましたが、上司とは直接仕事で関わったことがなかったので、どのようなメッセージを書けばよいか悩みました」（30代ママ）


相手との関係からメッセージの内容に悩むことや、思いが伝わる渡し方が知りたいといった声がありました。出産を機に退職する相手へなにか贈る場合、どのような内容にするとよいのでしょう。

プレゼントやメッセージの贈り方、相手別の書き方をママたちの体験談をもとにご紹介します。

職場のお世話になった妊娠中の女性へ贈るプレゼントにはどのようなものがあるのでしょうか。実際に贈り物をしたママたちへ、どのようなプレゼントを贈ったのかおすすめの贈り物について聞いてみました。

妊娠中の身体をいたわるプレゼント

「春に出産予定の方が1月末で退職することになりました。妊娠中に身体を冷やさないよう、湯たんぽと暖かい靴下をお祝いとしてプレゼントしました」（30代ママ）

妊娠中の身体をいたわってもらえるものを退職祝いのプレゼントとして贈ることもあるようです。ママのなかには、出産後にはママだけでなく赤ちゃんも使えるボディークリームやオイルを贈ったという声もありました。

食べ物や飲み物

　「退職する方はとても紅茶が好きだったので、ノンカフェインの紅茶セットをお祝いにプレゼントしました。さまざまな味がセットになったものなので『毎日楽しく選んで飲んでいるよ』と報告のメールをもらい、こちらも嬉しくなりました」（30代ママ）

妊娠中でも安心して食べたり飲んだりできそうなものをお祝いのプレゼントに選んでいるママもいるようです。ママのなかには、甘いものを食べたいという希望を聞き、自然な甘さのあるドライフルーツを選んだという声もありました。

花

「退職祝いとして、花言葉が『優しい思い出』のスイートピーと『幸福』のかすみ草を花束にして同僚に贈りました。花言葉の意味を伝えると、とても感激してくれました」（20代ママ）

「これから生活する場を明るくしてくれそうなプリザーブドフラワーを退職祝いとして選びました。世話をする手間もなく、長く楽しめると喜んでくれました」（30代ママ）

花言葉で選んだ花やプリザーブドフラワーも、メッセージとともに贈るプレゼントとして選ばれているようです。すてきな花をいっしょに贈れば、より一層感謝の気持ちが伝わるのではないでしょうか。

妊娠・出産を機に退職する妊婦さんへのNGプレゼントはあるのでしょうか。

カフェインやアルコール、生もの

プレゼントとして、妊娠中の体調に影響しそうな飲み物や食べ物は避けましょう。例えば、カフェイン入りのコーヒーや紅茶、お酒のほか、体を冷やすものや消化によくない生ものなどが該当するでしょう。

香りが強いもの

香りの強い香水やコスメ、アロマキャンドルなどはプレゼントとしては避けた方が無難です。妊娠前は好きな香りであっても、妊娠中はつわりなどの影響でにおいに敏感になる方も多く、場合によっては気分が悪くなってしまうこともあるでしょう。

重たいものや高額すぎるプレゼント

重量のあってかさばるものは、持ち運びの際に妊婦さんの体に負担をかけてしまいます。特に退職日は荷物が多くなりがちなので、軽くてコンパクトなプレゼントにするとよいかもしれません。

また、高額すぎるプレゼントも妊婦さんが負担に感じてしまう可能性があります。無理のない価格帯で包装やメッセージ、渡し方などで工夫しながら気持ちを伝えるよう配慮しましょう。

退職祝いとして一般的にNGとされるプレゼントもあります。

例えば、ハンカチは「手切れ」を連想させ、櫛（くし）や割れ物は「苦、死」など縁起の悪さを連想させることもあるようです。

また、スリッパや靴下、マットなどは、踏みつけることを連想させるため目上の方には不向きになります。マウスなど仕事に関連するアイテムも、避けるべきというママの声もありました。

妊娠を機に退職する方へお祝いのプレゼントを贈る際、どのような渡し方のがマナーがあるのでしょうか。ママたちに聞いてみました。

「最終出社の前日に、手渡しでもらいました。」（40代ママ）

「同期で以前一緒に研修をしていた方から、出産退職の際にノンカフェインコーヒーなどのプレゼントをいただきました。普段シフトの関係で会う機会が少なかったため、プレゼントは私のデスクの上に置いていてくれていました。」（40代ママ）

手渡しや席に置くという声がありました。もし送別会がある場合はその会がおこなわれる場で渡すのが一般的でしょう。退職日当日は荷物が多くなりがちなので、その前までに渡すとよいかもしれません。 

また、渡し方として直接手渡しするほか、妊婦さんは体調が変化しやすい場合もあるため、郵送やソーシャルギフトで贈る方もいるようです。手渡しの場合は、包装に汚れがないか確認し、相手から見て正面になるように両手で渡します。 「お体に気をつけて」など労わる言葉を添えるとより親切でしょう。

妊娠を機に退職する女性へメッセージを贈りたいと考えた場合、どのような方法が考えられるでしょうか。実際に、どのようにメッセージを準備したのかママたちに聞いてみました。

色紙

「部署全体で色紙にメッセージを書いて贈ることになりました。30人の部署だったので見開きの色紙を用意し、30個の枠を書いてそれぞれ一言ずつメッセージを書きました」（20代ママ）

まとまった人数でメッセージを贈るときに、色紙を使ったという声がありました。色紙には色や形などさまざまな種類があるため、相手に応じて選ぶことができそうです。

手紙

「個人的にとてもお世話になった上司が退職することになったので、感謝の気持ちを手紙に書いて贈りました」（30代ママ）

出産を機に退職する方に手紙を書いたという声もありました。手紙は、文章量を自分で調節したい場合や、メッセージを相手にだけ伝えたい場合などに便利かもしれません。

メッセージカード

「部下が退職するときに花束を贈ることになったので、メッセージカードを花束に添えて贈りました」（20代ママ）

プレゼントをメインに考える場合、プレゼントにメッセージカードを添える方法もあるようです。プレゼントだけでは伝えづらい思いが、メッセージカードを通してしっかり伝わりそうです。

メッセージを書くときにはどのようなことに気をつけるとよいのでしょう。メッセージを贈る相手別に、メッセージの文例と書くときのポイントを考えてみました。

上司や先輩の場合

上司や先輩にメッセージを贈る場合、言葉遣いなどに注意してこれまでの感謝の気持ちを伝えられるとよさそうです。

【文例】
「長い間大変お世話になりました。◯◯さんには仕事中さまざまなアドバイスをいただき、ありがとうございます。教えていただいたことを忘れずに、これからもがんばります。どうぞお体を大切におすごしください。本当にありがとうございました」

同期や同僚の場合

同期や同僚の場合は、仕事だけでなくプライベートでも親密に関わっていたという方もいるかもしれません。自分自身の言葉で感謝や今後への思いを伝えられるとよさそうです。

【文例】
「〇年間、おつかれさま！いっしょに仕事できたから乗り越えられたことがたくさんあって感謝しているよ。落ち着いたら遊びに行かせてね。〇〇さんが健康に出産できるよう祈ってるよ。今まで本当にありがとう。そしてこれからもよろしく！」

部下や後輩の場合

部下や後輩へメッセージを贈る場合、仕事で助けられた場面や仕事でどのような役割を果たしてくれたかなどを思い返し、感謝の気持ちを伝えられるとよさそうです。

【文例】
「長い間お疲れ様。いつも仕事で支えてくれてありがとう。〇〇さんがいるととても心強かったよ。これからも◯◯さんらしくがんばってください。出産まで身体を大切にしてね」

関わりが少ない方の場合

退職する方との関わりが少ない場合、失礼のないよう言葉選びに気をつけてシンプルなメッセージを贈ってみるのもよさそうです。

【文例】
「長い間（短い間でしたが）大変お世話になりました。出産まで大変かと思いますが、ご自愛ください。どうぞお元気でご活躍されますように」

妊娠や出産を機に退職する方へプレゼントを贈る際は、NGとされるプレゼントや渡し方に配慮し、妊娠中のからだをいたわるものなどを贈ると喜ばれそうですね。

また、退職祝いのプレゼントとともにメッセージを添えることで、より一層喜んでもらえるかもしれません。メッセージを書く際は、色紙や手紙などを使い分け、これまでお世話になった場面を思い出しながら感謝の気持ちを伝えられるとよさそうです。

ご自身の気持ちがプレゼントやメッセージを通して伝わるとよいですね。