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妊婦が気をつけたい仕事は?深夜労働や力仕事について
妊婦には深夜労働など、しなくてもよいとされる労働が法律で決められていたり、水仕事など「しない方がよい」とされる仕事もあるようです。今回の記事では、妊娠中でも安心して出来る仕事内容や、職場環境にするにはどうすればよいのか、調査してみました。
妊婦がする必要がないとされている労働
労働基準法などにより就業が禁止されている業務や、妊婦が企業に申請をすれば、労働する必要がないとされている仕事があるようです。具体的にどのような労働になるのでしょうか。
深夜労働
医療関係や深夜営業のある店舗などで勤めている場合、夜勤などの深夜労働について頭を悩ます妊婦の方も多いようです。本来休息時間である夜間に身体を動かすことは、体へ負荷がかかってしまうことも考えられます。
妊婦の深夜労働については労働基準法で守られています(労働基準法第66条)。
深夜労働は妊婦でなくとも負担を感じやすいもの。妊婦の方自身が出来ると思っていても、なるべく避けた方がよいかもしれません。
力仕事
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販売職や配送業などに従事している場合、棚卸や荷物の持ち運びなどどうしても力を使う仕事が多くなるので心配ですよね。
力仕事に関しても、労働基準法により定められています(労働基準法第64条の3)。また、妊婦が希望すれば負荷の少ない仕事に転換することができるようです。(労働基準法第65条)
法律上の注意点
前述のとおり、妊婦の労働に関しては労働基準法で保護されていますが、労働基準法の力を借りるには、妊婦本人が申請する必要がある場合が多いということです。自身で負荷が大きいと感じた場合は、受け身にならず積極的に勤め先に相談した方がよさそうです。
妊婦はしない方がよいとされる仕事
本人が負荷をあまり感じていない場合でも、妊婦はしない方がよいと言われている仕事があるようです。そのひとつが自宅での水仕事と言われています。
「妊娠中や産後の水仕事はよくない」と言われていますが、その理由は何なのでしょうか?
諸説ありますが、昔は洗濯をするにも炊事をするにも、冷たい川水や井戸水などを利用するしかなかったため、水を使う仕事は体への負担が大きかったようです。そのため、きちんと体を休ませるため、体を冷やさないようにするため、という意味合いで「水仕事はよくない」とされている説が有力なようです。
スイッチひとつでお湯が出る現代であればあまり気にしなくてもよいかもしれませんが、今も昔も変わらず、妊娠中の体の冷えには注意したいですね。
母性健康管理指導事項連絡カードの存在を知っておく
どんな仕事をするにせよ、妊婦が安心して仕事が出来るように、働く上で役に立つかもしれないのが「母性健康管理指導事項連絡カード」です。
母性健康管理指導事項連絡カードとは、妊婦特有の症状を主治医から記録してもらい、妊婦がそのカードを企業に提出することで、企業側がカードの内容に沿って時差通勤などの措置を講じるために利用するものです。
妊娠をきっかけに仕事上で辛いと感じることがある場合は、このカードの存在を知っているかいないかで、妊娠中の働き方が変わってくるかもしれません。
妊娠中は無理せず働こう
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深夜労働や明らかに身体への負担が大きい仕事など、妊婦が働く上で注意しなければならないことはたくさんあるようです。
職場への相談や理解をきちんと得ていくことで、妊娠中でも安心して出来る仕事内容や働きやすい環境につながっていくかもしれません。妊娠中は無理をせずに与えられた業務をこなしていき、バランスの取れた働き方がなによりも大切なのかもしれませんね。
※記事内で使用している参照内容は、2017年12月27日時点で作成した記事になります。