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3歳の子どものわがままへの対応とは。甘えとの見分け方やいつまで続くのかなど
3歳の子どものわがままについて、泣くときの対応やいつまで続くのかなど、悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、3歳の子どもがわがままだと感じるときの対応の仕方や、甘えとの違いは何かについて、ママや元幼稚園教諭、元保育士の筆者の体験談や専門家の関連記事などをご紹介します。
3歳の子どもをわがままだと感じるとき
3歳の子どもがわがままばかりだと感じ、どのように対応するとよいのか悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。
今回は、ママや元保育士、幼稚園教諭の体験談から、3歳の子どものわがままへの対応や言葉のかけ方、甘えとの違いなどをご紹介します。まずは、ママたちに、3歳の子どものわがままについてのエピソードを聞いてみました。
泣く
30代ママ
20代ママ
公園でまだ遊びたいときに帰ろうとすると、「やだ」といって泣くことがあります。「あと1回やったら帰ろう」など提案をしてみたりしています
泣くことで自分の気持ちをママやパパに伝えようとする子もいるのではないでしょうか。泣くとなかなか話ができず、対応に悩んだという声もありました。子どもの気持ちが切り替わるような声かけをしているママもいるようです。
怒る
30代ママ
外出の準備がなかなか進まず「ちょっと待ってて」というので声をかけると、「今やるっていったのに!」と怒ることがあります。「ちょっと待ってて」は親がよく口にする言葉だと気づき、反省しました
40代ママ
保育園で行事があって疲れているときに「帰らない!」と怒っていることがありました。娘なりの甘え行動だったようで、「いっしょに帰ろう」と優しく声をかけると手をつないでくれました
3歳の子どもは、言葉でうまく伝えられずに怒ってしまうということもあるかもしれません。子どもの甘え行動のひとつに怒ることがあるのではないかというママの声もありました。そのようなとき大人は、まずは子どもの気持ちを受け止め、落ち着けるような環境を作ることが大切かもしれませんね。
イヤイヤする
30代ママ
保育園で絵本を借り忘れたことに帰宅してから気づきました「明日にしよう」といったのですが、「今日がいい!」というのでいっしょに保育園まで戻ったことがありました
50代ママ
3歳になってから自分でやりたいといった習い事を始めたのですが、気分がのらないと「行きたくない」と行こうとしないことが何度もありました。そのときは無理して行かせず子どもに選ばせました
3歳の子どもが、ちょうどイヤイヤ期だというママやパパもいるのではないでしょうか。イヤイヤ期には、できることは子どもに自分でやらせてみたり、選ばせることも対応のひとつかもしれませんね。
以下で、教育学の専門家 汐見稔幸教授とカリスマ保育士 てぃ先生のインタビュー記事をご紹介します。
3歳の子どものわがままへの対応の仕方
3歳の子どもがわがままばかりで、対応の仕方がわからないということもあるかもしれません。どのように対応をするとよいのか、実際にママや元保育士、幼稚園教諭が行っていた対応や声かけなどをご紹介します。
子どもと話をする
元保育士
保育園で、自分の考えと違うと怒ってしまう子がいました。そのときはまず、なにが嫌だったのか、どうしたいのかを子どもに自分の言葉で伝えるように話をしていました。少しずつ、怒る前に自分で話をすることができるようになっていきました
40代ママ
ひとりで外に遊びに出ようとすることがあったので、外で遊びたいときは大人に話をするということ、今日は16時になったらいっしょに行こうなどと、子どもと向き合って話をするようにしました。「この後遊びに行ける」という見通しを立てられたようで、部屋で遊んで待つことができました
子どもの話を聞いて自分の言葉で伝えてもらうことで、子どもが本当はどうしたいのかを知ることができそうです。また、子どもになぜいけないのかなどを繰り返し伝えていくことで、子どもも少しずつ理解していくかもしれません。
約束をする
元幼稚園教諭
遊びに夢中で他のことになかなか切り替えられないときは、「時計の針がここまできたら、また遊ぼう」など時計を見せて約束をしていました。そのような体験を何度も積むことで、子どもも少しずつ納得するようになりました
子どもと約束をして守ることで、子どもが実際にまた遊べる、できるという気持ちを持てるようにすることも大切かもしれません。そのような体験を積んだことで、「あとでまた遊べるよね」と自分からいうようになったという声もありました。
スキンシップをとる
30代ママ
遊び疲れて機嫌が悪くなってわがままをいっているときは、親の愛情行動を示した方がいいのかなと感じました。子どもの話を一旦聞いてから抱っこしたり、母子でスキンシップをするようにすると、そのあとは気持ちが落ち着きました
元保育士
眠くてわがままをいうなどの自己主張が見られるときは、「抱っこする?」と聞くと、素直に聞いてくれました。抱っこをするとすぐに寝てしまったので、眠いときにわがままをいう子もいるようです
子どもがわがままをいったときに、子どもの自己主張を一度聞いてからスキンシップを取ったママの声もありました。3歳はまだまだ親に甘えたい時期なので、親の愛情行動としてスキンシップをする方法をとると落ち着く子もいるようです。
子どもの気持ちに共感する
50代ママ
わがままをいって泣くときには、「そうだね」とまず子どもの気持ちに共感していました。わがままのなかにも子どもなりの自己主張があると考えていたので、まずは気持ちをわかってあげることも必要だと感じました
30代ママ
子どもの「認められたい」という気持ちを大切にしたいと考えていたので、子どもの自己主張に共感するような声かけをしていました。言葉にうまくできないようなときは「○○したかったんだね」と子どもの気持ちを言葉にして伝えるようにしました
子どものわがままや自己主張も、うまく伝えられないだけで一生けん命気持ちを伝えようとしていることもあると考え、子どもの「認められたい」という気持ちを大切にして共感をするというママもいました。自分の気持ちをわかってもらえたことで、落ち着くこともあるかもしれませんね。
甘えとわがままは違う?
3歳の子どもの行動や発言が、甘えたい気持ちなのかわがままなのかわからないということもあるかもしれません。ママたちは、どのように甘えとわがままの違いをどのように捉えていたのでしょうか。
スキンシップをとりたがるとき
元保育士
保育園で、お昼寝の時間にみんなが寝ているなかで「眠くない」と寝ないでおしゃべりをする子がいました。保育士がそばで少しおしゃべりすると寝ていたので、大人に甘えたいのだと思い毎日少しずつ「小さな声でお話ししよう」と決めて、話をしていました
スキンシップをとりたがるときは甘えたいのだと考えて、コミュニケーションを増やすことも大切かもしれません。一日のなかでスキンシップをとる時間を作るなどして、子どもに愛情行動を示すのもよさそうです。
ゆっくり話すとき
30代ママ
3歳の娘はわがままのときは少し口調が強くなり、甘え行動をしているときはゆっくり話すので口調で見分けています
子どもによって、甘えたいときやわがままを言っているときの話し方などに特徴がでることもあるかもしれません。子どもの甘え行動の様子などを把握し、判断するのもひとつの方法なのではないでしょうか。
おねがいをするとき
40代ママ
「遊びに行きたい」「お菓子が食べたい」などのときはわがままだと感じますが、相手に対して「〇〇やって」のようにおねがいをされるときは甘えたいときだと感じています。そのときは子どものお願いを聞いたり、いっしょに遊んだりとコミュニケーションを増やしています
大人に対しておねがいをすることで、甘えている子もいるのではないでしょうか。そのときは、できる範囲で子どもの要望にこたえるのもよいかもしれません。ママたちのなかで、最初にできないことやいけないこととの線引きを決めておくことも大切になりそうです。
3歳のわがままはいつまで続く?
3歳の子どものわがままはいつまで続くのか不安になることもあるかもしれません。実際にいつまで続いたのか、ママたちに聞いてみました。
30代ママ
3歳になってから言葉も増え、わがままも増しているように感じます。いつまで続くのかなとも思いますが、現在3歳5カ月なのでまだこれからだと感じています。成長の過程ととらえて、向き合おうとパパと話しています
50代ママ
3歳で保育園に入ってからは、集団生活に慣れずに保育園でもわがままばかりになりました。いつまで続くのか心配でしたが、数カ月後には保育園にも慣れてわがままも終わりました
わがままがいつまで続くのかは、個人差があるかもしれません。しかし、いつまでも続くということはなく、成長や気持ちの落ち着きによって終わっていくのではないでしょうか。子どもの成長やママとパパのペースで進んでいくことも大切かもしれませんね。
3歳の子どものわがままに悩むママやパパに、教育学の専門家 汐見稔幸教授とカリスマ保育士 てぃ先生の以下のインタビュー記事もおすすめです。
子どもの状況に合わせた対応をしよう
今回の記事では、3歳の子どもがわがままだと感じるときの対応の仕方や、甘えとの違いは何かについて、ママや元幼稚園教諭、元保育士の筆者の体験談や専門家の関連記事などをご紹介しました。
3歳の子どもがわがままばかりだと感じたら、まずは子どもと向き合い、気持ちを聞いてみるのもよいかもしれません。泣く、怒るなどのそれぞれの状況に合わせた対応をしていくことも大切なのではないでしょうか。
また、甘えとわがままの違いをママやパパなりに考えて接していくこともポイントになりそうです。いつまで続くのかなど悩むかもしれませんが、子どもの成長ペースやママ、パパのやり方を大切に進んでいくことができるとよいですね。
食事のときになかなか食卓につかないのでご飯を下げると「食べたかった」と泣くことがあります。そのときはご飯をほとんど残すので、「ご飯をたくさん残してはいけないよ」などと伝えています