哺乳瓶を嫌がるときの対策。完母で保育園に預けるときの哺乳瓶練習の方法や試したこと

哺乳瓶を嫌がるときの対策。完母で保育園に預けるときの哺乳瓶練習の方法や試したこと

嫌がる理由や練習方法、麦茶・断乳などの代替案

2019.02.01

赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるとき、どのような対策や練習方法があるのでしょうか。完全母乳で哺乳瓶に慣れていないけど保育園の入園準備に哺乳瓶練習をはじめたい、という保護者も多いようです。今回は、5ヶ月や7ヶ月、8ヶ月などいつから哺乳瓶を嫌がるようになったのか、保護者が考える哺乳瓶を嫌がる理由、嫌がるときの飲ませ方の工夫と保育園などに赤ちゃんを預けるときに意識したことを体験談を交えて紹介します。

哺乳瓶嫌いになった時期

保育園準備をはじめたけど、肝心の赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がってしまう…と途方に暮れている保護者の声を聞きます。母乳育児をすすめていると、赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてくれないということはよくあるようです。

ここでは、まず赤ちゃんがいつから哺乳瓶を嫌がるようになったのかを経験した保護者に聞いてみました。

「7ヶ月頃から嫌がるようになりました。私が仕事復帰するため保育園に預けることになったので哺乳瓶で粉ミルクを飲んでほしいのですが、嫌がるので時間がかかって困っています。完全母乳だったので、哺乳瓶の練習に苦労しています」(7ヶ月の赤ちゃんのママ)


「娘は5ヶ月頃に急に哺乳瓶嫌いになりました。今までは飲んでくれたのですが、1歳までに職場復帰することも考えていたので、どのような方法で対策するとよいのか悩んでいます」(5ヶ月の赤ちゃんのママ)


いつから哺乳瓶を嫌がるようになったかは、7ヶ月や5ヶ月など時期はさまざまなようです。8ヶ月のとき、新しい哺乳瓶に変えてから嫌がるようになったという声もありました。


保護者が考える哺乳瓶を嫌がる理由

赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる理由がわかると、保育園に入園するまでに対応しやすいのではないかと考える保護者もいるかもしれません。保護者が考える赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる理由を紹介します。

母乳の方が好き

授乳中の赤ちゃん
iStock.com/szeyuen

「保育園入園が決まったので、哺乳瓶で粉ミルクを飲ませてみました。娘が哺乳瓶を嫌がって顔を私の胸に近づけてくるので、母乳育児に慣れているため母乳の方が好きなのかなと感じました」(9ヶ月の赤ちゃんのママ)


今まで母乳を飲んでいた赤ちゃんの場合、哺乳瓶で飲む粉ミルクよりも母乳の方が好きで嫌がることがあるのかもしれませんね。混合育児の場合でも、母乳は喜んで飲んでくれるけれど哺乳瓶は嫌がってあまり飲まないと感じるという声もありました。


哺乳瓶や乳首のにおい・感触が苦手

「哺乳瓶を近づけると、赤ちゃんが顔を背けたり反ったりして嫌がりました。哺乳瓶の乳首の素材が天然ゴムだったので、ゴムの臭いが苦手で飲んでくれないのかもしれないと考えました」(8ヶ月の赤ちゃんのママ)

哺乳瓶の乳首部分のにおいが苦手で赤ちゃんが嫌がっていると感じた方がいるようです。乳首は素材によってにおいや感触が違うようなので、赤ちゃんの好みとあわないと嫌がることがあるかもしれませんね。


粉ミルクの味が気に入らない

「これまでは母乳育児をしてたのですが、生活リズムを整えるためミルクにも慣れておこうと哺乳瓶で粉ミルクを飲ませたのですが口から出してしまいました。その後、哺乳瓶をくわえるのを嫌がったので、粉ミルクの味が気に入らないのかなと感じました」(5ヶ月の赤ちゃんのママ)

赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる理由に、粉ミルクの味が気に入らないのではないかと感じた方がいるようです。粉ミルクはメーカーによって味の違いがあるようなので、サンプルを取り寄せるなどして赤ちゃんが飲みやすいと感じられる粉ミルクを選べるとよいかもしれませんね。


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哺乳瓶を嫌がるときの飲ませ方の工夫

赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるとき、どのような工夫をすると飲んでくれるようになるのか知りたい保護者もいるのではないでしょうか。保護者に聞いた哺乳瓶を嫌がるときの飲ませ方の工夫を紹介します。


哺乳瓶や乳首を替える

哺乳瓶
Kumpol Chuansakul/Shutterstock.com

「我が家では、対策のひとつとして違うメーカーの哺乳瓶を用意しました。直線的な哺乳瓶から曲線的な哺乳瓶に替えると、娘にあっていたのか嫌がることが少なくなりました。哺乳瓶練習の方法として効果的でした」(2ヶ月の赤ちゃんのママ)

「哺乳瓶嫌いだったのですが、哺乳瓶につける乳首を別のタイプに替える方法で解決しました。保育士さんからのおすすめで、カットが丸穴タイプからスリーカットタイプの乳首に変えたのですが、飲みやすくなったようで泣かずに授乳できました」(8ヶ月の赤ちゃんのママ)

哺乳瓶や乳首を他のメーカーのものや違うタイプのものに変えた方がいるようです。他にも、乳首の先端の形が丸いタイプだったので平たいタイプを試してみたなど、赤ちゃんの好みにあわせて工夫したという声もありました。


哺乳瓶以外のアイテムを使う

「哺乳瓶嫌いな娘への対策として、ストローマグを試してみました。体を起こした状態でストローを吸うのがおもしろいのか、同じ粉ミルクでもおいしそうに飲んでくれました。麦茶なども試してみましたが、粉ミルクの方が良く飲んでくれました」(9ヶ月の赤ちゃんのママ)

「上の子がコップで飲んでいる様子をじっと見ていたので、コップに粉ミルクを入れると飲んでくれました。気分転換にもなると思ったので、哺乳瓶を嫌がるときはコップに移し替えて飲ませています」(10ヶ月の赤ちゃんのママ)

ストローマグやコップを使うと飲んでくれることがあるようです。他にも、スパウトに粉ミルクを入れると、積極的に飲んでくれるようになったという声もありました。


ストローマグなどを使えるようになることは入園準備にもつながるので、まだ試していない場合は哺乳瓶練習の合間に使ってみるのもよいかもしれません。

哺乳瓶や乳首の温度を変える

「赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるとき、もしかしたら哺乳瓶の温度が気に入らないのかなと思いました。粉ミルクを準備するとき普段よりも冷ます時間を長めにすると、嫌がらずに飲んでくれるようになったのでうちの娘にあっているのかなと思いました」(7ヶ月の赤ちゃんのママ)

粉ミルクの準備の際に冷ます時間を意識し、哺乳瓶の温度を変えた方がいるようです。

他にも、気温の低いときに冷たい乳首をくわえるのが嫌なのかもしれないと考え、乳首をあたためて装着すると飲んでくれたという声もありました。

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赤ちゃんを預けるときに意識したこと

保育園や実家などに赤ちゃんを預けるとき、赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がると困ってしまう保護者もいるかもしれません。特に保育園入園や職場復帰の際には、哺乳瓶嫌いの子への対策が重要になります。保護者に、赤ちゃんを預けるときに意識したことを聞いてみました。

事前に相談する

「保育園に預けるとき、事前に保育士さんに相談しました。哺乳瓶を嫌がるときがあると伝えると、『入園までに飲めるようになるとよいけれど、難しければこちらで対応します』と言ってもらえました。保育園入園の準備として、このような相談をしておくことが大切だと感じました」(5ヶ月の赤ちゃんのママ)


「うちは完全母乳だったので娘の保育園は搾乳した母乳を預かってくれる園を選びました、入園前に説明をうけた際に、保育士さんに娘が哺乳瓶嫌いであることを伝えると、マグやスプーンなどでも対応してみますねと言ってもらえて安心しました」(8ヶ月の赤ちゃんのママ)


保育園に預ける予定があるとき、事前に保育士に対応方法などぞ相談した方がいるようです。他にも、実家に預けるときに哺乳瓶を嫌がることを相談すると「離乳食も食べるし水分は麦茶も飲ませるから大丈夫だよ」と快く受け止めてもらえて安心したという声もありました。


少しずつ哺乳瓶に慣れておく

「預ける予定が決まった日から、私も赤ちゃんの哺乳瓶に慣れようと思いました。赤ちゃんが眠いタイミングで哺乳瓶をくわえさせると、あまり嫌がらずに飲んでくれたので毎日練習しています。これも入園準備のひとつだと考えています」(8ヶ月の赤ちゃんのママ)


「母乳育児をしたかったので完全母乳でしたが、仕事復帰のために哺乳瓶練習もするようにしました。慣れないうちは搾乳した母乳を哺乳瓶で与えるようにしました」(6ヶ月の赤ちゃんのママ)


少しずつ哺乳瓶に慣れるように準備として事前に練習した方がいるようです。特に母乳育児や完全母乳の方は、職場復帰や保育園入園に向けて哺乳瓶練習をするという保護者が多いようです。


方法としては、母乳と哺乳瓶を交互にしたり、お風呂あがりなど喉が乾いているタイミングで哺乳瓶を使ったりという工夫をすると少しずつ慣れていけるかもしれませんね。


保護者が実践した哺乳瓶練習の方法

職場復帰を控えた保護者にとって、哺乳瓶練習は大事な課題と言えるかもしれませんね。ここでは、仕事復帰に向けた哺乳瓶練習方法と、それにともなう生活リズムの調整について保護者の体験談を交えて紹介します。

「完全母乳で育てていた娘が、哺乳瓶を全く受け付けなくて悩みました。保育士さんのアドバイスで、最初は1日1回だけ哺乳瓶で与えるところから始めました」 (7ヶ月の赤ちゃんのママ)

「娘が機嫌の良い時を狙って哺乳瓶を試してみたら、意外とスムーズに受け入れてくれました」 (5ヶ月の赤ちゃんのママ)

「母乳育児だったので最初は私しか授乳できませんでしたが、パパに哺乳瓶で練習してもらったら意外とうまくいきました」(4ヶ月の赤ちゃんのママ)

 徐々に哺乳瓶での授乳回数を増やすことで、赤ちゃんが無理なく慣れていく方法や、タイミングを見計らって少しづつ慣らしていくという方法がありました。

また、ママ以外の人が授乳することで、赤ちゃんが哺乳瓶自体に慣れやすくなることがあります。これも職場復帰後の生活を想定した練習方法といえるかもしれませんね。


哺乳瓶練習とあわせて準備したいこと

職場復帰を控えた保護者にとって、哺乳瓶練習は重要な課題です。同時に生活リズムの調整や断乳の検討も必要になります。ここでは、哺乳瓶練習をした保護者が、それとあわせて実際に行った入園準備のポイントを紹介します。

生活リズムの調整

「入園前から保育園の時間割を教えてもらい、少しずつ自宅での授乳時間を調整していきました」(1歳児のママ)

「夜はしっかり寝かせ、昼間は外遊びを増やして活動的に過ごすようにしました」(9ヶ月の赤ちゃんのママ)

「職場復帰後の搾乳時間を想定して、自宅でも同じ時間に搾乳の練習をしました」(5ヶ月の赤ちゃんのママ)

哺乳瓶練習といっしょに生活リズムを整えることで、入園後も無理なく保育園生活に入ることができたという声は多くありました。昼夜のリズムを整えるのは入園準備として有効なようです。

また、職場での搾乳を考慮した生活リズムの調整は、スムーズな職場復帰にもつながります。母乳育児を続ける上で、搾乳と哺乳瓶練習をあわせて行ったという声もありました。


断乳を考える

「1歳を過ぎた頃から少しずつ断乳を始めました。娘の様子を見ながら少しずつ進めていきました」(2歳児のママ)

「最初は夜の授乳だけを減らし、徐々に日中の授乳も減らしていきました」(1歳児のママ)

赤ちゃんの成長に合わせて断乳を進めることで、無理なく母乳育児から卒業でき、保育園入園に向けた準備にもなります。進め方としては、急激な変化を避けながら子どものペースで行っていきましょう。入園後は保育士さんとも連携しながら進めたという保護者の声もありました。


いつから哺乳瓶に慣れるかはそれぞれ

赤ちゃんに哺乳瓶を使用しているママ
iStock.com/monzenmachi

哺乳瓶嫌いの対策や保育園入園の準備は、赤ちゃんの個性や家庭の状況に応じて進めることが大切です。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせながら、少しずつ新しい環境や習慣に慣れていくことが重要です。


いつから哺乳瓶を嫌がるのかは5ヶ月や7ヶ月、8ヶ月などそれぞれのようです。赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるとき、乳首の臭いが苦手だったり粉ミルクの味が気に入らなかったりと理由を考えた保護者もいたようでした。


また、保育士や先輩ママの助言を積極的に取り入れ、不安なことがあれば相談することで、無理のない哺乳瓶練習が可能になるかもしれません。仕事復帰に向けた準備も並行して進めることで、新しい生活リズムにスムーズに移行できるはずです。


保護者が考える対策には、哺乳瓶や乳首を変えるなど飲ませ方の工夫もあるようなので、保育園などに預ける予定がある場合は少しずつ哺乳瓶に慣れていけるとよいですね。


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