春の七草粥の由来は?保育園の子ども向けに伝える食べる意味や七草の覚え方など

春の七草粥の由来は?保育園の子ども向けに伝える食べる意味や七草の覚え方など

2018.09.02

子どもから七草粥について聞かれ、由来や食べる意味をどう説明しようかと悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、保育園の年齢の子ども向けに七草粥の由来や意味をどう伝えるのかや、七草の覚え方などを元保育士の筆者の経験からご紹介します。

子どもへ七草粥の説明をするとき

子どもに七草粥について質問をされ、由来をどう説明するとわかりやすいのか悩んでいるママやパパもいるのではないでしょうか。

七草粥を作るので、興味を持ってもらえるように食べる意味を説明したいということもあるかもしれません。

今回は、保育園くらいの年齢の子ども向けの七草粥の由来や意味の伝え方を、元保育士の筆者の経験も含めてご紹介します。

春の七草粥とは

春の七草粥にはどのような歴史があるのでしょうか。春の七草粥の由来や食べる意味、春の七草の種類を調べてみました。


七草粥の由来

七草粥は、1月7日に食べるというのが一般的なようです。昔の中国では、1月7日は「人日」といって人を大切にする日とされ、「人日の節句」として五節句のひとつとされてきたようです。

この日には、7種類の野菜をいれた汁物を食べて、無病息災を願ったとされています。

日本では、お正月に若菜を摘んで食べる「若菜摘み」という風習があったそうで、人日の節句の風習が日本にも伝わり、1月7日に七草粥を食べるという行事が続いているようです。


七草粥を食べる意味

おかゆを食べる子ども
iStock.com/powershot

七草粥は、由来にあるように無病息災を願うために食べるとされています。その他にも、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわる意味や、青菜で不足しがちな冬場の栄養補給をするという意味もあるそうです。

新年に1年の健康を願って食べるものが、七草粥なのではないでしょうか。


七草の種類

七草粥にいれる七草には、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・仏の座・すずな・すずしろの7種類があります。なずなは別名ぺんぺん草、すずなはかぶ、すずしろは大根のことというとわかりやすいかもしれません。

この七草に風邪をひかないように、元気に暮らせるように、と健康を願い七草粥が作られたようです。

こちらの記事も読まれています

保育園の子ども向けに伝える七草粥を食べる意味

七草粥の由来や意味は、どのように伝えると保育園くらいの年齢の子どもにもわかりやすいでしょうか。保育園の子ども向けに食べる意味を説明するときに、伝えたいことをまとめてみました。


病気にならないため

「無病息災」という言葉は保育園の子どもには、むずかしく感じるかもしれません。

「七草粥は、昔中国という国の人が風邪をひかないように、おなかが痛くならないようにってお願いをして食べたんだよ」というように伝えてみてはいかがでしょうか。


おなかを休めるため

「お正月においしいものをたくさん食べていっぱいになったおなかを、あたたかいお粥でお休みさせてあげる」というように伝えてあげてはいかがでしょうか。

子どもも、自分のおなかを休ませてあげようと、七草粥を食べるきっかけになるかもしれませんね。


栄養をとるため

七草 七草がゆ おしんこ 梅干し
© norikko - Fotolia

七草粥にはいっている七草で、たくさん栄養をとって元気になれるということを伝えるのもよさそうです。

七草粥は、慣れないものでなかなか食べ進まないという子どももいるのではないでしょうか。「七草を食べて、いっぱい元気に遊ぼう!」などたのしいことにつなげると、子どもも食べたくなるかもしれません。

子どもに七草粥を食べる意味を伝えるときには、元気に過ごすための食べ物だということを伝えるとよさそうです。子どもが自分も七草粥を食べたいと思うきっかけになるように伝え方を工夫できるとよいかもしれませんね。

子ども向けの七草の覚え方

七草の種類を子どもに覚えてもらいたいというママやパパもいるのではないでしょうか。保育園くらいの子どもが覚えやすい七草の覚え方をいくつかご紹介したいと思います。


短歌や歌で覚える

5・7・5・7・7の短歌で「せりなずな、ごぎょうはこべら、ほとけのざ、すずなすずしろ、春の七草」といったリズムで覚える覚え方があるようです。

他にも、春の七草を覚えるための歌などもあるそうです。歌であれば、子どももたのしみながら覚えることができそうですね。


語呂あわせで覚える

少し年齢のおおきい子どもであれば、語呂あわせで覚えるのもよいかもしれません。

七草の頭文字をとり、「せ・な・は・ご・ほと・すず(2つ)」で「セナはゴッホと鈴二つ」という覚え方があるようです。

その他にも語呂合わせがあるようなので、子どもが覚えやすいものや印象に残るものを探してみてはいかがでしょうか。


絵本で覚える

春の七草を題材にして、絵や物語で説明する子ども向けの絵本もあるようです。絵本であれば、お話を通して七草について学ぶことができ、読んでいるうちに自然に七草を覚えることができそうです。

子どもに七草を教えるときには、たのしい覚え方で伝えてあげるとよいかもしれません。いっしょに料理をしながら七草を見せるなどするのもよさそうです。

リズムや歌、絵本など、子どもが興味を示すものを探してみてはいかがでしょうか。

春の七草粥を子どもといっしょに食べよう

子どもにおかゆを食べさせるママ
© aijiro - Fotolia

春の七草粥の由来や食べる意味を保育園の子ども向けに伝えるときには、実際に七草を見せながら話すなどすると、興味につながるかもしれません。

いっしょに料理をしたり、七草を準備するなどして、七草粥をおいしく食べることができるとよいですね。

2018.09.02

レクチャーカテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。