子連れで引っ越し。スムーズに手続きするための段取りやコツ

子連れで引っ越し。スムーズに手続きするための段取りやコツ

2018.01.11

引っ越しを検討される方の中でも、子どもがいながらの引っ越しは、タイミングに悩んだり、手続きが多かったりと大変なことも多いですよね。今回は筆者が2歳の子どもを連れて引っ越しをした経験を踏まえ、子連れ引っ越しの段取りやコツを紹介していきます。

子連れ引っ越しは事前の準備が大切

ただでさえ大変な引っ越し作業に小さな子どもが加わると、なかなか思うようには進まない場合もあるようです。

実際に子連れ引っ越しをしたママたちにお話を聞いたところ、ほとんどのママが「とにかく事前の準備が肝心」と言っていました。具体的に何をいつまでに準備すればよいのか、経験済みのママたちの体験談を交えながら説明していきます。

子どもの新しい通園・通学先を決める

幼児以上のお子さんを持つ方は、まず気になるのが新しい通園・通学先の問題かもしれません。自治体や学校・園によって手続き方法はさまざまなようなので、直接問い合わせをするなど、確認した方がよいでしょう。


保育園ママの体験談

「認可園を辞め、新しい土地で改めて保育園探しを始めました。役所で申請方法を確認したあと、気になった保育園を見学しました。ちょうど空きがあり、条件もよかったのでその場で手続きしました。認可外になってしまいましたが、引越し直後だと入園選考の点数が下がる場合もあると聞いていたので、なんとか滑り込めてよかったです」

保育園の場合は認可や認可外で金額もかなり差があるのに加え、タイミングや地域によっては選考がむずかしい場合もあるようです。引っ越しのタイミングで希望通りになるとは限りませんが、情報収集が重要になるようです。


幼稚園ママの体験談

幼稚園生
iStock.com/ziggy_mars

「引越しのタイミングが幼稚園受験の直前だったので、あわてて見学会に参加しました。プレに通っていないと入園できないところもあるので、見学で隣にいたママに話しかけたり口コミサイトを検索したり、積極的に情報を集めました」

幼稚園も園によっていろいろな決まりがあるようなので、保育園同様、情報収集が必要かもしれません。


小学生ママの体験談

「引越しが決まってすぐ、通っている小学校に相談して転校手続きの書類をもらいました。新しい学校と今の学校に数枚ずつ送付すればよかったので思ったより簡単でした」

公立の小学校の場合、ほとんどが住む場所によって学区が決まっているようなので、自然と小学校の場所も指定され、手続きは比較的幼稚園・保育園などに比べて楽なようです。

児童手当や医療費などの確認

自治体から出ている助成金が引っ越し後はどうなるのか確認しておきましょう。子どもの医療費助成は自治体によって内容が異なるようです。役所などのホームページを参照したり、問い合わせなどで漏れのないよう書類を用意しましょう。

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引っ越し前にやっておくと便利なこと

病院、公園、スーパーなどを調べておく

「小児科だけは先に調べておきました。引っ越しして1日で子どもが熱を出したので、先に確認しておいてよかったです」

ほかにも、家の近くの公園やスーパー、赤ちゃん用品を購入できるお店など、生活していくうえで必要な場所は事前に調べておくと便利かもしれません。引っ越し後の生活を、なるべく具体的にシミュレーションしておくと安心でしょう。

診察
Maroke/Shutterstock.com

ミルク、オムツなど必需品は多めに購入

子どもがまだ赤ちゃんの場合、当面の食料やお世話グッズは多めに用意しておいた方が便利かもしれません。

引っ越し後は荷ほどきなどに忙しく、どうしても買いに行く余裕がなくなる場合が多いようなので、慌てないように用意しておくと安心でしょう。


新居の床拭き

「引っ越し当時、子どもがハイハイをしていたのですが、新居の床をきちんと拭いていなかったので衛生面が不安になりました」

荷物の搬入で床はどうせ汚れるからと後回しにしがちですが、子どもの月齢によっては対策が必要かもしれません。筆者は引っ越し中、常にお掃除シートを携帯し、片づいた部屋から掃除していきました。

子連れ引っ越しは、あらかじめの準備が必要になるでしょう。やることリストなどを作成し、ひとつひとつできることから片づけていくとよいかもしれません。

引っ越し後の子どものケア

生活のケア

子どもが早く新しい環境になじめるようにケアをしてあげるとよいかもしれません。

赤ちゃんがいるお家では、荷ほどきより先にゲートを作るなど安全対策をするとよいでしょう。また、子どもが通う学校や園には事前に足を運び、通園(学)路や通園(学)時間を確認すると安心でしょう。通園や通学について事前に子どもに説明をすると、心の準備ができるかもしれません。

また、引っ越し先の近くの公園やレジャー施設に連れていき、子どもの気持ちを盛り上げながらいっしょに散策したり、子どもが早く地域に溶け込めるよう、ご近所への挨拶はなるべく子連れで行くなどできることはいろいろとありそうです。


体調のケア

環境が変わると、子どもは体調を崩してしまう場合もあるようです。

筆者の子どもも引っ越し後は体調を崩したり、夜泣きをしたりするようになりました。そのような場合は荷ほどきを後回しにして近所を散歩するなど、ゆったりとした時間を作ってみるとよいかもしれません。

子連れ引っ越しをスムーズにするために

引っ越し
iStock.com/TAGSTOCK1

子連れ引っ越しは、単身や大人だけの引っ越しに比べてやることも多いため、思うように進まなかったりすることもあるかもしれません。

子連れ引っ越しのコツとして、事前にしっかりとシミュレーションしておくことと、手続きはひとつひとつ落ち着いて進めていくことが重要でしょう。引っ越しの段取りや挨拶などをスムーズに済ませ、晴れやかな気持ちで新しい生活がスタートできるとよいですね。

2018.01.11

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