【上手なお金の増やし方】FPがアドバイス、〇〇貯金でお金を貯める方法

【上手なお金の増やし方】FPがアドバイス、〇〇貯金でお金を貯める方法

2017.11.10

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滝本博文

滝本博文

ファイナンシャルプランナー

株式会社アドキャスト FP事業部係長。2級FP、トータルライフコンサルタント。

子育て中は何かと支出が増えていき、家計のやりくりも大変ですよね。そんななかでも、将来のためにお金を貯めていくことも大事であることは言うまでもありません。今回、ファイナンシャルプランナー(FP)の滝本博文さんに「何のためにお金を貯めるのか? 」について伺ってみました。

何のためにお金を貯めるのか?

“何のためにお金を貯めるのか? ”ということを考えたことはありますか?

例えば、「子どもの将来の教育費」「住宅購入のための自己資金」「住宅ローン繰上返済費用や修繕積立」「自動車購入」「海外旅行積立」「子どもの独立資金援助」「夫婦の老後生活」など、目的はさまざまあります。または「予期せぬことや万一のことがあった場合・何かの緊急時」という目的もありますね。

お金を貯める目的を明確にしないまま、ただ漠然と毎月決まったお金を家族の共有口座に積立をしていたり、あまったお金を給与振込銀行口座にそのまま残してあるという方が多いのではないでしょうか。

もちろん、これを否定しているわけではありません。かたちはどうであれ、お金を意識的に貯めていくことは重要です。

しかし、この漠然としたお金の貯め方に、“何のため”という意味を付け加えることで、お金を貯めることへの意識も大きく変わってくるかもしれません。

「目的」をもって「計画的」に!

多くのご家庭では「教育費積立」は、学資保険などを活用していることもあって、目的・金額・用途・時期が明確になっていますね。 しかし、教育費以外ではどうでしょうか? 

例えば、「住宅購入資金として5万円」「旅行資金として2万円」「老後生活資金として3万円」「その他予備資金として1万円」 などと、目的や金額が明確になっていますか?

リストを見るママ
hareluya/Shutterstock.com

お金を貯める目的や金額を明確にしないまま、漠然としたやり方ですと、気づいたら旅行費用に費やしすぎて、予定していた住宅購入資金が準備できなくなってしまったりと、何か犠牲になったり、実現したいライフイベントが延期になったり変更になってしまうこともあるかもしれません。

まずは、「何のために?」という目的を明確にして、「いつまでにいくら必要なのか?」 そして、「貯めたお金をいつ使うのか?」を計画してみましょう。

それがわかれば、毎月〇万円という金額も明確になるだけではなく、そこに“意味”も加わってきます。
さらに、目的に応じて、お金の貯め方を変えていくことで、将来の成果も大きく変わってくる可能性もあるのです。

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目的別に「預貯金」と「貯蓄」の使い分け

お金を貯める・増やすことのことばでも、同じようで実は大きく異なることばと意味があります。


「預金」とは、銀行や信用金庫など預け(てい)るお金。

「貯金」とは、郵便局や農協などに預け(てい)るお金。


のこと。また、似ているようで異なる意味で「貯蓄」ということばがあります。


「貯蓄」とは、保険・投資信託・外貨・不動産などでの運用で増やしていくお金のこと。

運用貯蓄
Watchara Ritjan/Shutterstock.com

日本人の多くは、「貯蓄」<「預貯金」という考え・やり方が主流です。「貯蓄」は、運用次第では元本以上に、“お金が増えていく”という期待ができるものです。

しかし、「貯蓄」= 元本割れするリスクや、そもそもよくわからないという理由などで避けてしまう方も少なくないでしょう。

貯蓄商品は、きちんと商品特性や市場経済をしっかり理解して選択していけば、怖いものではありません。むしろ、これからの私たち日本人において、無くてはならないものと言っても過言ではないでしょう。

預貯金に関しては、現代の日本は超低金利時代で、預貯金などの金利は0.01%前後と、お金を預けていても、増えない時代です。引き出し時の手数料などを含めると、逆にマイナスになってしまうこともあります。さらに、市場が物価上昇などインフレになると、お金の価値が下がってしまい、逆にリスクになることもあるでしょう。


どちらが良い・悪いということではありません。目的別・用途別によって、お金の管理方法・預け先などを、使い分けてみるのが賢いやり方なのです。

たとえば、このような考え方で分類してみるとわかりやすいかもしれません。


【預貯金】


『直近で必要・近い将来必ず必要なお金お金(~15年位)』(日常生活費、予備資金、住宅購入資金、教育資金など)


【貯蓄・投資】


『中・長期的であるが準備しなければならない未来のためのお金(15年以上先~)』(老後生活資金、子どもの独立資金 など)

優先順位をつけて、できるところからはじめてみる

家族
kazoka/Shutterstock.com

子育て中の家庭の多くは、生活費や教育費などの支出が大きな割合を占めていて、預貯金や貯蓄に回すことができる割合や余裕はないかもしれません。

しかし、お金というものは、急に貯まったり急に増えたりすることはありません。どうしてもそれなりの「時間」が必要です。時間を味方につけてコツコツやっていくしかありません。

目的を明確にしたら、それぞれ優先順位をつけて、できるところからスタートしてみましょう。月5千円でも1万円でも構いません。

まずは、できるところからはじめてみること、そして、習慣化すること。これが大事なのです!

忘れてならないことは、“支出する前に、貯めるお金を先取りすること”です。


執筆:滝本 博文

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滝本さん

神奈川県横浜市出身。“お金”のことを気軽に・真剣に相談できる人が周囲にいないことの重大性・重要性に気付き、広告・マーケティング業界から一転、外資系生命保険会社に転職。『ライフプラン』を軸にした保険コンサルティング営業を経験・従事。トータルライフコンサルタント、ファイナンシャル・プランナー資格も取得。

その経験を活かし、現在ファイナンシャルプランナー事務所にて、すべての人に不可欠であるテーマ「資産形成」「リスクマネジメント」を中心としたコンサルティング業務に従事。「ライフ・プランニング」をベースに、「保険」の力と「不動産」の力を組み合わせながら、お金にまつわる悩み事・不安事を、お客様といっしょに考え、いっしょに解決していくお手伝いをしております。

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