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【小児科医監修】手足口病の登園目安はいつから?幼稚園、保育園の登園許可証など
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手足口病になると保育園や幼稚園を何日か休むことになります。手足口病の症状が落ち着くといつから登園可能になるのか、登園許可の目安を知りたいママもいるでしょう。手足口病の登園禁止の基準、出席停止期間、登園許可証(登園届)の有無や、早く治すための正しいホームケアなどについて解説します。
手足口病はどんな病気?
手足口病にかかった際の登園目安をたてるためにも、手足口病の症状や潜伏期間、感染経路などに理解を深めましょう。
手足口病の症状
手足口病に感染すると、手のひらや足、口の中などに2~3㎜の水疱性の発疹が出ます。発熱が起こる場合もありますが、高熱になることはほとんどないようです
手足口病の潜伏期間
手足口病の感染経路として、
くしゃみや咳などの「飛沫感染」
感染した人が触ったドアノブやおもちゃに触り、その手で食事をしたり、口にいれたりする「接触感染」
オムツ交換時に便から排出されるウイルスに触って感染する「糞口感染」
があります。
手足口病は症状がおさまっても、感染から約1ヶ月間は便からウイルスが排出されるため、オムツ交換のときには注意が必要です。
手足口病の登園基準
手足口病に感染すると保育園や幼稚園は何日休むのか、いつから登園できるのかを見ていきましょう。
手足口病の出席停止期間は何日?
手足口病は、政府によって「何日休む」といった出席停止の期間が定められている病気ではありません。
厚生労働省が出している保育所における感染症対策ガイドラインでは、「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれる」ようになることが、手足口病の登園目安となっています。保育園や幼稚園に登園するときには、熱がなく問題なく食事がとれることを登園目安としましょう。
一方で、保育園や幼稚園によっては、集団感染を防ぐ目的で明確な登園禁止期間を設けている施設もあります。手足口病にかかったら、通っている保育園や幼稚園に出席停止期間や登園基準が決められているか確認しておくとよいでしょう。
登園許可証(登園届)は必要?
手足口病が治って、保育園や幼稚園に登園するときには、登園許可証(登園届)の提出が必要になるでしょう。医師が、感染の恐れはないという判断をした場合に、登園許可が下りるので、あらかじめ医師に登園の目安を確認しておくと心構えができるかもしれませんね。
保育園、幼稚園を出席停止期間の外出は?
手足口病で、発熱があっても高熱は出ず、子どもが元気なケースもあります。ママも「元気だから大丈夫」と思って外出させたくなるかもしれませんが、手足口病は他人に感染する病気です。また手足口病を発症するということは免疫力も落ちているでしょう。医師の登園許可がでるまでなるべく外出は控えましょう。
手足口病で休んでいる間のホームケアと注意点
手足口病にかかったときに家庭ではどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。手足口病のホームケアと注意点をご紹介します。
マスクの着用
手足口病は咳やくしゃみなどの飛沫感染でうつるため、家族が感染したときは家庭内でもマスクの着用を心がけるようにしましょう。
刺激の少ない食事
口の中にできた発疹は痛みを伴うので、辛い物や熱いものなどの刺激物を避け、ゼリーやうどん、おかゆ、豆腐など、のどごしのよいものや薄味の食べ物を与えるようにしましょう。あたたかい飲み物よりも冷たいスープなどがよいかもしれません。
タオルは共有しない
手足口病は、接触感染でもうつります。手足口病に感染したら、家族間でもタオルは共有しないように注意しましょう。
手洗い、うがいの徹底
手足口病は、接触感染するため、ウイルスを体内に入れないように食事の前やトイレのあとの手洗い、うがいを徹底することが大切です。
手足口病は5歳以下の子どもがかかることの多い病気ですが、免疫力が落ちていたり、手足口病にかかった子どもの看病をしているときに、大人が感染する場合もあります。子どもが手足口病にかかったら、家庭内感染をしないようママやパパも注意が必要です。調理の前やオムツ替えのあとには、特にしっかり手洗い、うがいを心がけたり、おむつ替えやトイレ掃除のときは使い捨てのゴム手袋を使用しましょう。
水分補給を心がける
手足口病にかかると、口のなかにも発疹ができ、痛みから水分や食事が取りにくくなります。こまめな水分補給で脱水症状にならないように注意しましょう。
手足口病の登園基準を事前に確認しておこう
手足口病は保育園や幼稚園に登園できるようになるまでの出席停止期間がはっきりと決められている病気ではありません。
だからこそ、園を何日やすむべきか、いつから登園可能か迷ったり、登園目安を知りたいママが多いかもしれません。手足口病では、子どもによって症状が発疹だけで元気な場合もあるので、完治していなくても登園可能と判断してしまうかもしれません。しかし感染力の強い病気なので、治るまでしっかりと休養をとり、医師の登園許可がおりてから登園することが大切です。