赤ちゃんの日焼け対策。グッズや方法、時期について

赤ちゃんの日焼け対策。グッズや方法、時期について

2018.06.01

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眞々田容子

眞々田容子

クローバーこどもクリニック院長/日本小児科学会専門医/日本アレルギー学会専門医

台東区蔵前の小児科クローバーこどもクリニック院長。信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。

【小児科医監修】赤ちゃんの皮膚はとても薄くデリケートなため、生後まもないころから日焼け対策が必要です。ベビーカーや抱っこひものときの日焼け対策や長袖、レッグウォーマーや帽子など、役立つ日焼け対策グッズを紹介します。

赤ちゃんの肌の特徴

赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚の厚さの半分程度しかありません。少しの刺激や摩擦でも傷つきやすく、デリケートです。また、乾燥しやすいことも特徴のひとつです。

特に夏場、ほかの季節より汗かきになる赤ちゃんの肌は汗にふくまれる細菌が肌に付着している時間が長いため、ちょっとしたことでトラブルを招きやすい状態になっています。

日焼け対策

赤ちゃんの日焼け対策は、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。


肌の露出を減らす

日焼け対策には、肌の露出をなるべく少なくすることが大切です。長袖や長ズボン、レギンスなどで肌の露出をなるべく少なくしましょう。

また夏は、通気性の良い素材を選ぶことがポイントです。


外出時間を工夫する

室内で歩く親子
iStock.com/nensuria

午前10時から午後2時は紫外線が最も強い時間帯です。紫外線の強い時間帯の外出はなるべく避けて、午前中の早い時間や夕方の日差しが落ち着いた時間に外出するようにしましょう。

専門家も、下記のように述べています。

散歩は日差しの強い日中は避けて朝夕がいいでしょう。これから暑くなると地表に近いベビーカーは温度も高くなるでしょうから…。

出典: AskDoctors

ベビーカーの座面は地面に近いため、大人が感じているよりも温度が高く、赤ちゃんとベビーカーでお出かけするときは、赤ちゃんの背中に保冷剤入りのクッションを入れるなど、特に配慮が必要です。


室内での日焼け対策

日の当たる場所で長時間すごすと室内でも日焼けをしてしまう可能性もあります。室内での赤ちゃんの日焼け対策について、専門家はこのように述べています。

部屋にいる時は,窓際で直射日光が当たり続けるような状況でなければ,日焼け止めは赤ちゃんの皮膚は敏感ですから塗らない方がいいでしょう

出典: 出典:AskDoctors

室内での日焼け止めを控えるためにも、赤ちゃんのお昼寝スペースに直射日光の当たらない場所を選んでおくと安心かもしれません。

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赤ちゃんの日焼け対策に役立つアイテム

日焼けから赤ちゃんの肌を守ることのできるアイテムの選び方と、それぞれの注意点を紹介します。


長袖の羽織

日焼け対策は肌の露出を減らすことが大切です。

散歩のときには長袖の羽織ものを持ち、移動のときに着させるようにするだけでも十分日焼け対策になります。


帽子

帽子をかぶる赤ちゃん
TierneyMJ/Shutterstock.com

つばが広く、襟足が隠れる帽子だとしっかりと肌が守れるでしょう。生地にUVカットが施されているものもあります。風で飛ばされたり、気づかないうちに脱げていた、ということを避けるために、あご紐付きの帽子を選ぶのがおすすめです。

赤ちゃんの帽子は、かわいいデザインのものがたくさん売られていますので日焼け対策も兼ねて、お出かけ時のおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。


レッグウォーマー

夏場は、半ズボンやスカートを履く機会も増えるでしょう。露出している部分をレッグウォーマーでカバーすることで、日焼け対策になります。

ただし、あかちゃんは汗をたくさんかくので、汗をかいた状態でレッグウォーマーを履かせっぱなしにしておくと、あせもになる心配があります。レッグウォーマーを選ぶときは、きつすぎず通気性のよい素材を選び、まめに汗を拭くなどのケアをしましょう。


抱っこひもケープ・タオル・ブランケット

抱っこひもケープやタオルも、露出した肌を隠すことで日焼け対策につながります。通気性がよく、吸水速乾効果を持つ生地で作られているものなら、夏も快適に過ごせそうです。

また、ケープならUVカット加工を施しているものや、メッシュ素材の生地を使用しているものがよいでしょう。ワンタッチクリップで抱っこ紐やベビーカーに簡単に取りつけ、足元を重点的に対策する方法だけでなく、おおきめのブランケットなどで抱っこしたままの赤ちゃんやベビーカーごとすっぽり包んでしまう方法もあります。

さらに、車の窓にぶら下げるとサンシェード代わりにもなったり、エアコンが効いた部屋では防寒対策にもなるので1枚持っておくといろいろな使い方が出来て便利かもしれません。


ベビーカーの幌・サンシェード・うちわ

最近のベビーカーは日よけがついているものがほとんどです。なかでも日焼け対策に大きめの幌がついたものを選ぶとよいでしょう。よりUV対策をしたいときは、ベビーカーの幌部分にさらに幌をつけたせるグッズや、別売りのサンシェードをベビーカーに取り付けるといいでしょう。

また、うちわも活躍してくれます。大きめのクリップで幌に留めれば、サンシェード代わりになり、赤ちゃんが暑がるときは外して仰ぐこともできるため、一石二鳥です。

赤ちゃんの日焼け対策は生後間もなくから必要

夏のおでかけの親子
Baby foto/Shutterstock.com

赤ちゃんの肌は大人と比べてとてもデリケートです。皮膚が薄いため、少しの日差しでも日焼けをしやすいのが特徴です。ベビーカーに乗せたり、抱っこひもなど、小さい年齢の時期からママが意識して日焼け対策をすることが大切です。

紫外線が特に強い夏には、長袖の羽織ものや帽子、レッグウォーマーなどのグッズを上手に取り入れて紫外線から赤ちゃんの肌を守りましょう。


監修:眞々田 容子

Profile

眞々田容子

眞々田容子

台東区蔵前の小児科クローバーこどもクリニック院長。信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。

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