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今年の秋はキャンピングカーデビュー!初体験の乗り物に子どもも大興奮!
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トラベルエディター
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トラベルエディター。 旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
トラベルエディター、伊澤慶一がおすすめする子連れ旅。今回紹介するのは「キャンピングカー」です。“おでかけ”と“乗り物”、ふたつの要素が組み合わさったキャンピングカーは、子どもにとって最高に興奮する旅のかたち!今は選択肢も増えていて、オシャレな内装やラグジュアリーなボディの車種もレンタルすることが可能です。日本ではまだまだ珍しいキャンピングカーでの旅。未経験の方でもデビューしやすいようHow Toをお伝えします!
ラグジュアリーなキャンピングカーを手ごろな値段で。運転技術の心配も不要!?
まずはキャンピングカーのレンタルです。
今回利用したのはRMS CAMPER RENTALというレンタル会社。
デザイン性や快適性に優れた外国製の車種を貸し出している会社で、東京と大阪にベースがあります。購入したらすべて1000万円を超えるラインナップですが、24時間単位で利用でき、期間限定のお得な料金で貸し出ししているときもあり気軽に体験することができます。
外観と居住空間、どちらにもこだわって、人とは違うキャンピングカーで旅したいという方におすすめです。
サイズの大きいキャンピングカーを運転するためには、やはりそれなりに経験のある方が運転するのが望ましいです。
とは言え、普通免許で運転することができますし、実際に運転してみると最初は緊張したものの、30分ほど走らせるとすぐに感覚も掴むことができました。
感覚としては以前運転したことがあったハイエースとそれほど変わりませんでした。
実際にこちらの会社でレンタルする方の7割が初めてキャンピングカーを運転するそう。例えば東京でレンタルする場合、武蔵小杉駅か品川駅近くで引き渡しとなり、慣れるまでに大きな道だけを通って高速道路にアクセスすることができました。
さらに行き先のキャンプ場が決まっている場合は、その周辺の道路を問題なく通れるか、レンタル会社のほうで調べてくれるので安心です。
初心者の方は「キャンプ場を先に決める」のがおすすめ
車種の選び方は、家族構成はもちろん、行き先や滞在スタイルによっても異なります。
初めての方は先にキャンプ場を決めておくといいかもしれません。キャンプ場といっても千差万別。電源やトイレの設置はもちろん、ベッドが付いたコテージに泊まれるものもあります。
ちなみに僕もガチのキャンプ(テントを張って、火を起こして、すべて自炊して……)は苦手なので、「トイレやお風呂がある」「タープや焚き火道具などのレンタルが充実」「泊まるのは車内」などの条件を決めて、北軽井沢にあるSweet Grassというキャンプ場を予約しました。
敷地内にはカフェや簡単な食材が調達できるマルシェ、子どもが楽しめるトランポリンなども。手ぶらで行けるほどレンタルが充実しているのも魅力です。
スタッフの方も親切で、敷地も途中までの道も広々しているので、キャンピングカーデビューの方でも安心です。
3歳児を連れての車内泊。快適さは……?
キャンプ場をおさえ、改めて車種の選択へ。
食事と宿泊は基本車内なので、簡単にダイニングとベッドの切り替えができて、スタイリッシュな内装が魅力に感じたVANGUARDという車種を選びました。
こちらの車種はトイレとシャワーが付いてないのですが、キャンプ場には綺麗なトイレや入浴設備があるので不要と判断。その分くつろげる空間が広く、子どもも車内でのびのびと過ごせていました。
「子どもと車内に泊まるのって大丈夫?」と思う保護者の方もいると思いますが、こちらの車種は親子3人(子どもは3歳児)で寝る分には問題ありませんでした。子どもは興奮して、いつもより寝つくのが遅くなってしまいましたが……(笑)。
もう少し子どもが大きい場合や、2人以上いる場合は、ベッドが2台以上ある車種もあるので、そちらをレンタルするのもいいかと思います。VANGUARDは天井が高く、後方ドアが大きく開くので朝起きた時も開放感があり、停めた場所の景色と一体になって自然を満喫することができました。
ちなみにRMS CAMPER RENTALでもキャンプ用品のレンタルは充実しており、椅子やテーブル、ランタン、食器セット、ガスコンロなど、すべて車内に積んだ状態で貸し出ししてくれます(ダイニングの椅子の下や戸棚に収納されるのですっきり)。
Sweet Grassで借りたのは、写真右のタープだけ。実はVANGURADにも簡易タープが付いていますが、家族3人で広めに日除けや雨除けとして使うために、また少しキャンプらしさを演出するためにもレンタルしました(笑)。
初心者の方はなるべく早めにチェックインして、ゆっくり設営するのがベター。タープは張り方がわからない人でも、Sweet Grassのスタッフの方が丁寧に教えてくれますよ!
食事については、Sweet Grassで事前にバーベキューセットを用意してもらうこともできますし、近くのスーパーなどで食材を買って持ち込んでもOK。
僕らは前日にベーカリー&レストラン「沢村」のパンや丸山珈琲の豆を購入。軽井沢が近いので、そのあたりのグルメな選択肢も豊富でした。
キャンプというと過酷なイメージもありますが、少なくともこちらのキャンピングカーとキャンプ場の滞在は快適そのもので、どちらかというとグランピング体験に近いものがありました。
子どもの「好き」を伸ばすことのできる、旅育体験が可能に
今回は行き先と滞在スタイルを決めた上でのHow To編をお伝えしましたが、その日の気分で自由に行動できるのもキャンピングカーの魅力。
利用するまでは、「キャンピングカー=泊まるだけの車」というイメージが強かったのですが、海外ではキャンピングカーを「モーターホーム(動く家・部屋の意)」と呼んでいて、使い方は十人十色だと実感。内装やデザインが素敵な車を気に入った場所に停めて、食事やテレワークの空間として利用するのも素敵だなと思いました。
また、実はうちの子どもは乗り物が大好きで、よく絵本やYouTubeで「はたらくくるま」を見て興奮していたので、非日常的な体験ができる車に乗せてあげたいという思いもありました。案の定、子どもは大喜び。
車の中で泊まるのはもちろん、いつもより高い目線でのドライブもさまざまな対向車を見られて楽しそうでしたし、東京ではなかなか難しい、自然や虫との触れ合いもできて終始嬉しそうでした。
今は子どもが「好き」と感じるものを保護者が見つけ、それに触れる機会を自然と作ってあげて、好奇心を伸ばしてあげたいなと思っています。それがゆくゆく子どもの視野や可能性を広げることになればと感じています。
非日常的な空間で家族と過ごす時間は、それだけでも最高の思い出になりますよ。
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伊澤慶一
トラベルエディター。 旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
2021.08.31