寝ない、泣く、など新生児の寝ぐずりで悩んだママたちが試した克服方法とは

寝ない、泣く、など新生児の寝ぐずりで悩んだママたちが試した克服方法とは

2017.08.17

出産を終え赤ちゃんとの生活が始まると、幸せな反面、辛いことや悩みもたくさんありますよね。特に多くのママやパパがぶつかるのが、赤ちゃんの睡眠に関しての問題。我が子は全然寝ない、眠くなると泣くばかりでどうしたらいいかわからないと、誰かに助けを求めたくなることもあるでしょう。今回はそんな、新生児の寝ぐずりについての体験談をご紹介します。

新生児期はなぜ寝ぐずりする

寝ぐずりとは

赤ちゃんが眠りたいのに上手に眠れなかったり、眠るのに抵抗しようとしたりして、ぐずることを「寝ぐずり」と言います。一度完全に寝ていて、その後に突然泣き始めることは「夜泣き」と言い、寝ぐずりとは区別されます。

赤ちゃんのお腹が空いているわけでもなく、オムツや洋服も快適に整っていて、室温も適切。このように、眠るための環境は整っているのに眠れずぐずる、そんな寝ぐずりは珍しいことではありません。特に新生児期など月齢の低いうちは、ほとんどの赤ちゃんに見られる行動パターンかもしれません。この寝ぐずりの原因については、まだはっきりとわかっていないようです。

胎内から突然外の世界に出てきた赤ちゃんにとって、まだこの世界が安心できる環境ではないのでしょう。そのため、「いつ何があるか分からないから、無防備に寝てなんかいられない」という気持ちが寝ぐずりに込められているのかもしれません。また、この世界に来たばかりの赤ちゃんは、「眠りたいけどどうやって眠ったらよいのかわからない」と訴え、眠い感覚が気持ち悪くて泣いている可能性もあります。

新生児の寝ぐずりはいつまで

寝ぐずりは、早い赤ちゃんだと産まれてすぐから始まりますが、寝ぐずりがなくなる月齢は子どもによってさまざまです。新生児期を過ぎて生活リズムが整うとなくなったという子もいれば、2歳ぐらいまで続いたという子も。寝ぐずりのはっきりとしたメカニズムは解明されていないので、どの子にも有効で絶対的な解決策というものがない、というのが実情のようです。

しかし、我が子に合った寝ぐずりへの対策方法を見つけることができたら、「寝ぐずりが軽くなった」「寝ぐずりがなくなった」という先輩ママたちもいるので、体験談を参考にしてみてはいかがでしょうか。


新生児期の寝ぐずりで困ったママたちの体験談

新生児期の赤ちゃんの寝ぐずりを経験したことがある先輩ママたちの体験談を紹介します。

なにをしても泣き止まない

我が子は産まれてから10日ほど経ったころから寝ぐずりがひどくなりました。夜寝かせようと思っても泣くばかりで、赤ちゃんの寝不足も心配なのと、精神的に辛かった記憶があります。赤ちゃんは、優しくトントン背中をたたいてあげると寝るものだと思っていたのに、トントンはうちの子には全く効きませんでした。泣いたら抱っこしなきゃ、と思っていたので何時間も抱っこをし続け腱鞘炎になったことも。

立って抱っこしたまま、スクワットをすると泣き止むことがわかり、出産後の身体に鞭を打って、赤ちゃんを抱いてスクワットばかりしていました。それで泣き止むことは泣き止むのですが、寝るわけではなく、新生児のころは朝4時にやっと寝てくれた、なんてことも。スリングに入れて抱っこし、部屋の中をぐるぐると夜中ずっと歩き回ったりもしていました。

パパが仕事でいない日も多く、私も眠りたいのに寝れず、しんどかった記憶です。(30代ママ)

ついイライラしてしまった

我が子は本当に愛おしい存在ですが、赤ちゃんの寝ぐずりがひどいとついイライラしていました。自分の寝不足や、産後うつのような状態になっていたこともあり、「眠いなら寝たらいいでしょ」「もうこれ以上何をしてあげたらいいかわからない」と、赤ちゃんといっしょに泣いたことも何度もあります。

里帰り中でパパの助けは借りられず、実家の家族にも何となく助けを求められなくて、毎晩夜が来るのが怖かったです。赤ちゃんは寝てほしいし、私も眠りたいとずっと思っていました(30代ママ)


新生児期の寝ぐずり克服体験談

おくるみ

おしゃぶりやガーゼ、おくるみなどのアイテムを使う

眠りたいのに上手に眠れない我が子のために、胎内と同じような環境にできないかと思い、おくるみを使ってくるんであげることに挑戦。タオルでもできますが、ガーゼ素材でできたおくるみが一番やりやすく、本当に重宝しました。

日中のお昼寝も、夜もおくるみでくるむようになってから、ずいぶん寝ぐずりが軽くなったので、おくるみは一度試してみてほしいです。

ママ友のなかには、おしゃぶりを使うようになったら寝ぐずりや夜泣きをしなくなったという人もけっこういました。(30代ママ)


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ねんねトレーニング

毎日何時間も抱っこでゆらゆらし続け、結局眠るのは23時…という状態になっていたので、思い切ってねんねトレーニングを実行しました。私が行ったのは、主に生活リズムを整える、入眠儀式をママの辛くないものに統一する、というもの。朝は7時までに赤ちゃんを起こし、陽の光を浴びさせます。そして17時までにはお風呂を済ませ、20時までに就寝できるように睡眠リズムを決めます。

入眠儀式は、抱っこでゆらゆらするのが体力的に辛かったので、真っ暗な部屋で、泣いてもトントンしかしない、という方法に。最初は泣き叫ぶ我が子に、心が痛み、くじけそうになりましたが、パパや家族の助けを借りながら頑張りました。結果は、なんと3時間ほどかかっていた寝かしつけが、たった一週間足らずで10分ほどに。

お昼寝も同じ方法でスムーズになりました。ねんねトレーニングには賛否両論ありますが、あのままだと体力的にも精神的にもおかしくなっていたと思うので、本当にやってよかったと思っています。知識がないとできなかったと思うので、本などで勉強して学んでよかったです。(20代ママ)

ママのお腹の上

我が子は、私のお腹の上で寝るのが好きだったので、生まれた時のカンガルーケアのように、お腹の上にうつぶせに寝かせていました。また、安心してもらうために、赤ちゃんの耳元で自分の呼吸音をわざと大きくたてて聞かせたこともあります。

お昼寝のときは、その間に家事をしたくていっしょに寝てあげられなかったので、パジャマを子どもの近くに置いて、私の身代わりにしていました。「ママはちゃんといるからね」と伝え続けることで、子どもの寝ぐずりも、ずいぶんと落ち着きを取り戻していたように思います。(30代ママ)

少しの時間、子どもと離れる

子どもが新生児のころは、体力的にも余裕がなく、寝ぐずりに付き合うのがとても大変でした。今日はしんどいなと感じたときは、パパにお願いして交代してもらうことも。少し離れると気分転換になり、また抱っこしたくなるから不思議です。

寝かしつけのときに、子守唄を歌っていましたが、何時間も寝ないので、自分の好きな歌を次々に歌い、ひとりカラオケの時間と思うようにしたこともあります。ゆらゆらしている時間は「今は産後のダイエットのために運動しているんだ」と思うようにするなど、とにかく「早く寝て」と思わず、自分の時間にしてしまうことで、イライラしないように工夫していました。(30代ママ)

睡眠障害・睡眠退行とは

新生児期の寝ぐずりは、ほとんどの場合は自然となくなっていきますが、睡眠障害や睡眠退行の可能性を考えたママもいるようです。

「新生児期の赤ちゃんがあまりに寝ぐずりをしたり、他の赤ちゃんに比べて睡眠時間が少なかったので、保健師さんに睡眠障害なのではないかと相談したことがありました。そのときは様子を見てみましょうと言われ、結果として数か月後には寝ぐずりはなくなっていました。」(30代ママ)

「赤ちゃんの寝ぐずりに悩んでいたときに、睡眠退行という言葉を知りました。睡眠退行は成長につれて睡眠リズムが変わることによって赤ちゃんが寝なくなることを指すようで、新生児期には当てはまらないようでした。ただ知識を得たことで、不安が軽減したり、いつかは寝ぐずりもなくなると思うことができたので、知識を持つことは大事だなと感じました」(30代ママ)


自分を追い込まずに赤ちゃんの寝ぐずりと付き合って

ママと赤ちゃん

出産で疲れているときの赤ちゃんの寝ぐずりは辛いものですが、泣く、寝ないなどの新生児期の寝ぐずりは、赤ちゃんが生まれてきてくれたからこその体験です。「何が原因」「どうしたらいいの」などと考えることもよいですが、「みんな通る道なんだ」と肩の力を抜いて付き合ってみてはいかがでしょうか。

「あのときは大変だったよね」など家族と思い返してみると、寝ぐずりも一瞬のひとときです。うまく気分転換しながら、新生児期ならではの時間を楽しんで過ごしていきたいものですね。


2017.08.17

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