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子どもの日本舞踊の習い事について、メリットと体験談など
日本の伝統文化に触れる機会として子どもに日本舞踊の習い事を考えるご家庭もあるのではないでしょうか。今回の記事では、日本舞踊を習うメリットについて、実際に日本舞踊を子どもに習わせたことのあるママの体験談と合わせてお伝えします。
日本舞踊とは
日本舞踊のルーツは、太陽の神「天照大神」(アマテラスオオミカミ)が立てこもった天岩戸を開けようと、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が踊った神に捧げる祈りのひとつである踊りだといわれています。
現在の日本舞踊は、能の舞いと歌舞伎踊りに大正時代の女性による舞踊が加わってひとつのジャンルとして独立し、プロの日本舞踊家も活躍するようになりました。
昨今は、訪日外国人向けの着物の着付けと日本舞踊体験が人気で、稽古を通した立ち振る舞いを通して日本らしさを味わう特別感があるようです。
子どもの習い事としての日本舞踊
日本舞踊には、花柳流(はなやぎりゅう)、藤間流(ふじまりゅう)、若柳流(わかやぎりゅう)、西川流(にしかわりゅう)、坂東流(ばんどうりゅう)の5大流派があります。それぞれの流派で教え方や考え方が異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
着物や浴衣を着て練習するので、5歳以上の子どもを募集する教室が多いようですが、親子で習うことができる日本舞踊の教室もあるようです。また他の習い事と同じで、ある程度の時間、集中することが必要です。子どもの成長や特性に合っているかどうかよく確かめておきましょう。
子どもが日本舞踊を習うメリット
子どもの日本舞踊の習い事にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
礼儀作法が身につく
日本舞踊の稽古は「礼にはじまり礼に終わる」といわれていて、お辞儀の仕方にも会釈(15度)から最敬礼(45度)まであることを学びます。先生など目上の人と接する際の言葉遣いや配慮など、基本的な礼儀作法を身につけることができます。
浴衣が自分で着られるようになる
日本舞踊を習っていると、小学生になると低学年のお子さんでもひとりで浴衣が着られるようになることが多いようです。基本と言われる帯の「文庫結び」などができるようになるので、夏祭りなど浴衣を着る機会があると子どもの自信につながるかもしれません。
姿勢がよくなる
日本舞踊のお稽古は着物を着て行うので、姿勢を良くしないと着崩れを起こし、だらしなく見えてしまいます。自然に正しい姿勢を意識するようになるでしょう。また、きれいな踊りをするには重心と呼吸を意識しながら正しい動きの練習をすることで体幹が鍛えられるのではないでしょうか。
人前に立つことに慣れる
日本舞踊は舞台上で多くの人の前に立って踊りをする機会があり、度胸がつくでしょう。日本舞踊の美しい所作を磨き、表現について考えることで表現力や想像力が身につくこともあるでしょう。
集中力や自己肯定感につながる
日本舞踊では、音に合わせて心の描写を加えた動きを全身で表現します。音を聞く、体を動かす、日本舞踊の世界観を想像するなど複数のことを同時に行うので、集中力が自然に養われるかもしれません。
また、発表会など稽古の成果を人前で発表することが、自分に自信を持つことや自己肯定感を高めるきっかけになる子どももいるでしょう。
自然に日本文学を学べる
日本舞踊で使用する音楽の歌詞には和歌の一説が出てきたり、歴史的な人物が登場することがあり、自然に日本の伝統文化や文学に触れることができます。子どもが将来、海外留学や仕事などで外国の方と接する際に日本舞踊を習っていたことが役に立つかもしれません。
子どもが日本舞踊を習うデメリット
一般的に子どもの習い事は、水泳やピアノ、サッカーや体操教室などが多いですが、日本舞踊はどちらかというと少ないでしょう。日本舞踊の習い事のデメリットとして、同年代のお友だちが少ないことがあるかもしれませんが、教室によって状況が異なります。
また、日本舞踊の習い事の費用(月謝)は、通う教室(カルチャーセンターから個人レッスンまで)によって約5,000円〜50,000円くらいと幅があります。
日本舞踊は和装の袖の扱いを練習するため、浴衣か着物が必要です。そのため、購入するだけでなく、クリーニングなどのメンテナンスも必要です。子どもの成長に合わせて着物や浴衣を買い直したり仕立て直したりすることもあります。
これらの費用を事前によく調べておくとよいでしょう。
子どもが日本舞踊を習った体験談
最後に、実際に子どもが日本舞踊の習い事をしていたママの体験談をお伝えします。
子どもが日本舞踊の習い事をしていたママ
子どもの日本舞踊の習い事を通して伝統文化を学ぼう
日本舞踊の習い事を通して、子どもが礼儀作法や日本の伝統文化を学ぶことができるのは大きなメリットではないでしょうか。実際に子どもに日本舞踊を習わせていたママの体験談によると、大人も一緒に学べることがあるようです。
日本舞踊を習い事の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
小学生の娘に日本舞踊を半年ほど習わせたことがあります。日本舞踊は、着物を着て舞い踊る美しさが魅力的ですが、それ以上に基本である美しい所作を知って学べたことが最も大切だったと感じています。
正座をしてあいさつをするだけでなく、玄関に入った際の靴の揃え方や和室での戸の開け方、着物の畳み方や風呂敷の包み方などの礼儀作法も教えていただきました。
これらは大人でもわかっていないことが多いので子どもと一緒に学べたことは親にとっても良い経験となりました。