絵本ではじめる食育とは。乳幼児期の食育絵本の選び方や読み聞かせのポイントなど

絵本ではじめる食育とは。乳幼児期の食育絵本の選び方や読み聞かせのポイントなど

2018.10.16

子どもの食育を絵本ではじめたいと考えているママやパパもいるのではないでしょうか。乳幼児期の食育の絵本選びや読み聞かせの方法にも迷うかもしれません。今回の記事では、1歳児、2歳児頃からはじめられる絵本を通した食育や、3歳児、4歳児、5歳児など年齢にあわせた食育の絵本の選び方などを元保育士の筆者の経験からご紹介します。

子どもの食育

子どもの食育を絵本を通してたのしく行いたいと考えているママやパパもいるのではないでしょうか。乳幼児期からの食育の絵本は、どのような内容のものがよいのかなど迷うこともありますよね。

今回は、それぞれの時期にあわせた食育の絵本の選び方などをご紹介したいと思います。まずは、食育について調べてみました。


食育とは

食育とは、さまざまな経験を通して「食」に関する知識や「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現できるように育てていくこととされています。

乳幼児期から、いっしょに野菜を育てたり実際に食べ物に触れることなどで、食育を行っている家庭もあるのではないでしょうか。

出典:食育の推進/農林水産省

乳幼児期の食育で大切なこと

農林水産省では、食育について「食生活指針」というものを発表しています。このなかでは、食事をたのしむことやさまざまな食材を組み合わせて食べること、食に関する理解を深めることなどが記載されています。

子どもの食育を絵本で行うときにも、この食生活指針にそった内容のものを選ぶとよいかもしれません。乳幼児期から食育をはじめるときには、最初はたのしみながら食に触れられることが大切になりそうですね。

食育をたのしく行うためにどのような絵本がよいのかや読み聞かせのポイントを、年齢別に紹介していきたいと思います。

1歳児、2歳児の食育絵本

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iStock.com/nullplus

1歳児、2歳児頃には食育をはじめようと準備をする家庭もあるかもしれません。1歳児、2歳児の食育にはどのような絵本がよいのでしょうか。


食べることをたのしむ絵本

1歳、2歳児頃になると少しずつ食べられるものが増えたり、食事のメニューも豊富になりはじめるかもしれません。

そのような1歳児、2歳児の子どもの食育は、まず食べることをたのしめるような内容のものを選んでみてはいかがでしょうか。

おいしそうなご飯が登場したり、「もぐもぐ」「ぱくぱく」など、ご飯を食べる音をあらわした絵本もたのしむことができそうですね。


たくさんの食材が登場する絵本

野菜や魚、ご飯など、さまざまな食材が登場する絵本で食べ物を知ることも大切かもしれません。

好きな食材や見たことのあるものが登場すると、興味津々に見入ったり、2歳児頃になると食べ物の名前を言葉にするようになるかもしれません。食べ物にもさまざまなものがあるということを、絵本を通して知る機会になりそうです。

1歳児、2歳児の食育絵本を読み聞かせをするときには、音がわかるようにはっきり発音したり、絵本の食べ物を「あーん」と子どもに食べさせる真似をするなどして読み聞かせるとたのしめそうですね。

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3歳児の食育絵本

3歳児になると、食べ物の好みがはっきりしてきたり、料理のお手伝いをする子もいるのではないでしょうか。3歳児への食育絵本の選び方についてまとめてみました。


好き嫌いの克服につながる絵本

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iStock.com/CCaetano

子どもの好みよっては、食べ進まない食材もあるかもしれません。

例えば、野菜が「食べてほしい!」とおしゃべりする絵本で野菜を身近に感じたり、おいしそうな料理が並ぶ絵本で「どれが食べたいかな?」と好きなものを選び、実際に作ってみるなどしてみてはいかがでしょうか。

絵本で見ていたものが目の前にあることで、たのしくなり食べるきっかけになるかもしれません。


食べ物の大切さを学ぶ絵本

ご飯を食べるにはさまざまな人や動物などがかかわっていることを学ぶことも、3歳児頃の食育で大切にしたいことかもしれません。

食材を育ててくれた人がいることや料理を作ってくれた人がいることに感謝し、食べ物を残さないように食べることや食べ物を大切にする気持ちを学ぶことのできる絵本を選ぶとよいのではないでしょうか。

「いただきます」「ごちそうさま」の言葉の大切さもいっしょに覚えていけるとよいですね。


料理について知る絵本

3歳児頃になると、料理のお手伝いなどにも興味を持つ子どももいるのではないでしょうか。ご飯はどのように作られているのか、なにが入っているのかなどを絵本を通して学ぶとよいかもしれません。

「自分で作って食べてみたい!」と思うきっかけにもなりそうですね。

3歳児の食育絵本は、子どもが自分に置きかえて考えられるように、語りかけたり質問をしながら読み聞かせをするとよいのではないでしょうか。

4歳児、5歳児への食育絵本

4歳児、5歳児頃になるとさまざまな食材を知ったり、食事のマナーなども身についてくるかもしれません。4歳児、5歳児への食育絵本は今までよりも少しむずかしい内容のものに挑戦してみてはいかがでしょうか。


食べ物に関する理解を深める絵本

それぞれの食べ物が持つ特徴や食材ができあがるまでの過程などを学んでいくのも、4歳児、5歳児頃の食育でよさそうです。

野菜であれば食べられるようになるまで、どのように育っていくのか、この食材はどのような味がしてなにに使われているのかなどを絵本で知ることで、実際に食べてみたいと思うようにもなるかもしれません。


栄養について学ぶ絵本

食べ物と体にはどのような関係があるのかなどを絵本で伝えていくのも大切なのではないでしょうか。

栄養の特徴についても、絵本のキャラクターなどでたのしみながら学ぶことができそうです。食べたものは体のどこに行くのか、どうなるのかなどもいっしょに知ることができるとよいですね。


みんなで食べるたのしさを知る絵本

ご飯はみんなで食べるとたのしい、おいしいということを学び、家族の食事の時間をさらにたのしめるような絵本もよいですね。

家族でたのしくご飯を食べていたり、お友だちといっしょにパーティーを開いているような内容の絵本だと、子どももご飯はみんなで食べたいという気持ちが生まれるかもしれません。

4歳児、5歳児の読み聞かせでは、子どもに自分で考えてもらう時間があるとよいかもしれません。ママやパパが栄養についてなど、いっしょに学ぶ機会にもなりそうですね。

絵本でたのしく食育をすすめよう

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© aijiro - Fotolia

1歳児、2歳児の食育では食事や食べ物にたのしみながら触れられるものを、3歳児ではさまざまなものを食べるきっかけになるような絵本を選ぶとよいかもしれません。

4歳児、5歳児では栄養など体に関することも絵本を通して学ぶことができるとよいのではないでしょうか。

読み聞かせでは子どもの年齢にあった工夫をしながら、乳幼児期からたのしく食育を進められるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2018年10月12日時点で作成した記事になります。

2018.10.16

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