子どもの未来を考える本「イラスト図解 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる」著者/池上彰さん
予測不可能な時代のいま、これまでの子育てや教育方法、暮らしについて考えるママやパパに向けて、KIDSNA編集部が全国の書店とコラボを実施。「子どもの未来を考える本」として子どもの明るい成長にプラスとなるような本をセレクト。今回は子どもと学ぶ教養のテーマより「イラスト図解 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる」をピックアップ。著者の池上彰さんのコメントを紹介します。
人気ジャーナリスト・池上彰が解説する「世界の宗教」。
「イスラム教・仏教・キリスト教の『世界三大宗教』はもちろん、ニュースなどのメディアにしばしば登場する重要キーワード『中東問題』や『ローマ法王』、『宗教法人』など、世界の宗教に関する『社会人として必要最低限知っておきたいポイント』があると著者の池上彰さんは言う。
世界を理解するために、宗教への最低限の知識が必要
著者の池上彰さんになぜこの本を執筆されたのか、必要とされる理由について伺ってみました。
「2019年4月、スリランカのキリスト教関連施設で爆弾テロが起き、多くの人が亡くなりました。犯行声明を出したのは、イスラム国(IS)の影響を受けたイスラム過激派。平和なスリランカでの惨事は大きなショックでした。
イラクとシリアにまたがるイスラム国の本体は物理的に壊滅状態でしたが、その思想的影響力を持つ活動家が世界に点在していることを世に知らせたのは、テロだったのです。
こうした過激派の活動は大きく報道されますが、それ以外でも宗教に関する動きは日々ニュースになります。例えば、宗教紛争として有名なイスラム教「スンニ派とシーア派の対立」や、イギリスでカトリックとプロテスタントの過激派が争った「北アイルランド紛争」などもあります。
このように、世界情勢は宗教によって大きく動いています。ところが、宗教に疎い人が多い日本では、世界を動かす“原動力”がよく理解されていません。
世界を理解するには、宗教への最低限の知識が必要です。そこで、世界の宗教を知るための参考になれば、とイラスト図版を豊富に使いながらわかりやすくこの本をまとめました。
世界の宗教を知れば世界情勢がより理解しやすくなり、国際ニュースも興味深く見ることができる。本書は、そこへの道標となる一冊です。」
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