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子どもの入園前にママは心の準備を。ママ友との関わり方や係の賢い選び方
Profile
製造メーカーの生産開発部、情報システム会社の開発部で長く勤務。執筆活動としては、育児サイトやITサイトへのコラム執筆や教育関連の電子書籍4冊出版など。プライベートでは4児の父。
子どもが幼稚園に入るとママの生活も一変します。同じクラスのママたちや先生とうまくやっていくにはどうすればいいでしょうか。ここでは私の体験から、子どもの入園前にママが知っておくと役に立ちそうなことを挙げてみました。
ママ同士の人間関係に気をつけて
強気なママもいます
長男が幼稚園に入園したとき、同じクラスにKくんとTくんがいました。
Kくんのママは背が高くて声が大きく自分の思ったことをズバズバ言うタイプでした。他の子どもやママに対して面倒見もよいので、回りのママたちの中心的な存在になりました。アネゴといった感じです。Tくんのママはがっしりしていていつも強気です。ちょっと乱暴に見えることもありましたが影響力がある人でした。
しばらくするとこのKくんママとTくんママに回りのママたちが寄ってきて、2大勢力ができました。回りのママたちはたいへんです。どちらについたらいいかしら、どちらにもにらまれたくないわ、と。
そのクラスのM子先生はついこの前まで女子大生だった新任です。ちょっと不手際があったとき、Tくんママが子分のママを引き連れてM先生に苦情を言いに来ました。ただでさえ怖いTママににらまれたM子先生はたじたじです。泣き出してしまったそうです。これ以上泣かしてもしょうがないか、と終わったそうですが、そのあともTくんママとKくんママにも、M子先生は何度も泣かされてしまったそうです。
気の合うママ友と情報交換を
幼稚園によっても学年によっても違いますが、このようにママの中で勢力ができることがあります。そんなママににらまれてしまってはたいへんです。子どもにも悪影響があるかもしれません。
子どもが幼稚園デビューするとママもこんな女性同士の怖い世界に入っていかなくてはいけません。そこでうまくやっていくためには、気の合うママ友を作って情報交換をすることが大切です。
係のお仕事を賢く選んで
子どもが幼稚園や学校に入ると、親にも仕事ができます。私の子どもたちが通った幼稚園では、クラス委員、図書委員、アルバム係、ベルマーク係などがありました。
幼稚園の係や小学校のPTAの役員は子どもが卒園、卒業するまでに1度はやらなくてはいけないようになっているところが多いようです。係の中には、時間を取られてしまうもの、人との調整が必要なもの、イベントの当日だけ忙しいもの、パソコンを使えないとできないもの、などいろいろあります。けれども初めて入園するときは係の内情が分かりません。ここでもママ友からの情報収集が大切です。上の子がいるママに聞いてみましょう。
また、来年は下の子も入園するから今年のうちにやっておこうとか、半年後に出産するから今年は無理とか、自分が無理なくできるように計画的に選びましょう。
無料奉仕があると覚悟して
お金を使ってはいけない
幼稚園でのお楽しみ会などのイベントがあるとき、教室の飾りつけをママたちがやることになっていました。あるとき、私の妻が参加して、広告の紙を持ち寄って、鎖状にしてつなげて飾りを作りました。小さく切って長くつなげるのは意外と時間がかかるものです。
「100円ショップできれいな飾りを売っているから、それを使いましょうよ」と妻が提案しました。けれども、「ダメ。お金を使うことは」と言われてしまったそうです。
ベルマークを集め
また、多くの幼稚園や小学校ではベルマークを集めて品物をゲットする活動が行われています。集めたベルマークを小さく切ってメーカーごとに分類して台紙に貼りつけるという作業はかなり大変だそうです。何人も集まって何時間もかかる作業で会社やパートを休んで来ている人も。
無料でやらないとダメ
幼稚園や学校のイベントのためにお金を払うのはよくない。お金で解決してはいけない。けれども労働力は無償でいくら提供してもかまわない。むしろたくさん提供してほしい。と考えられているようです。
このようなことが幼稚園や学校ではいくつも行われています。ストレスに感じてしまうかもしれませんが今のうちに心得ておきましょう。
子どもの入園前にママは心の準備を
子どもが幼稚園に入ったり小学校に入ったりするとママの人付き合いや生活が変わってきます。
新しい環境でうまくやっていくために、ママ同士の人間関係に気をつけて、係のお仕事を賢く選んで、無料奉仕も必要だと覚悟しておきましょう。
ライター:四児の父・あべっかん
本職はIT系のエンジニアです。息子二人と娘二人を育てながら教育関係のブログを書いています。