1歳児の食事にかかる時間はどれくらい?食事量やレシピを作る際のポイント

1歳児の食事にかかる時間はどれくらい?食事量やレシピを作る際のポイント

食事に時間がかかる場合に意識したこと

2019.01.27

1歳児の食事の様子に関して時間がかかる、遊び食べをするなど、食事や捕食の量、栄養が足りているかどうか気になるママもいるでしょう。今回の記事では、手づかみメニューや大人の献立から取りわけるなど1歳児の食事を作るときのポイント、食事に時間がかかる場合や食べないときの工夫、食事のマナーで意識したことなどについてママたちの体験談を交えてご紹介します。

1歳児の食事にどれくらい時間がかかる?

1歳児の食事にどれくらい時間がかかっているのでしょうか?実際に1歳の子どもがいるママに聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

1歳半の娘がいるのですが、朝食は7時頃、昼食は12時頃、夕食は18時頃に食事をし、15分から20分くらいかけて食べています。食があまり進まないときや遊び食べをするときは、30分以上かかる日もあります。朝は保育園までのスケジュールがあって、あまり時間をかけられないので焦ります。

20代ママ
20代ママ

保育園でお弁当を食べるのに時間がかかっているようです。ウインナーや肉団子など子どもの好きなものばかり入れていますが、途中から遊び食べになっていると先生にいわれました。

20代ママ
20代ママ

1歳2カ月の息子がいます。食事にとても時間がかかるため悩んでいます。30分以上かかり、途中から食感が苦手な食材で遊び食べの状態になってしまいます。

食事の所要時間は、20分くらいかけて食べているというママの声がありました。遊び食べをして食べないときは30分以上かけて食事をしているとの声も聞かれました。


食事時間の目安は?

松戸市が公表している「幼児期の食生活〜よくあるご相談〜」を参考に見てみましょう。

1歳頃の食事時間は20〜30分を目安にするといいようです。幼児期の子どもが集中して食事ができるのは、お腹がある程度満たされる5〜10分程度です。

特に、あまりお腹が空いていないときや苦手なものがある場合は、少量口にしたらその後はなかなか食事が進まないこともあるでしょう。

ママやパパが手伝ってあげて、20〜30分程度経過したら食事を切り上げましょう。

1歳児の食事量

1歳児の食事について、食事の量が気になるママもいるのではないでしょうか。実際にどれくらいの量を食べているのか1歳の子どもがいるママに聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

1歳8ヶ月の息子は、食べるときは子ども茶碗1杯のご飯とスープ、豆腐ハンバーグだと大人の3分の1くらい食べます。食べないときは、バナナを半分くらいしか食べない日もあります。

30代ママ
30代ママ

娘が1歳半を過ぎたころから、好き嫌いをするようになりました。スパゲッティやうどん、ビーフンなどの麺状のものはよく食べますが、しいたけなどのきのこや野菜は食感が嫌いなようであまり食べません。

20代ママ
20代ママ

1歳2ヶ月の娘は、小食なのかご飯やパンを1口か2口しか食べない日もあります。かぼちゃや甘味のある果物は好きなようで、大人の半分ほどの量を食べるときもあります。お腹が空いていないのかもしれませんが、栄養面が気になり、小さいおにぎりを捕食としてあげたりしています。

20代ママ
20代ママ

日によって食べむらがあります。パンや納豆ごはんなどお気に入りのメニューを出してもほとんど食べない日があり、栄養が不足していないか気になります。水分補給だけは意識するようにしています。

1歳児の食事量は個人差が大きく、子どもによってさまざまなようです。もし食事量があまりにも少なく栄養面が気になる場合は、捕食で栄養面を補うといいかもしれません。

また、食事量が少なかったときは水分補給を意識して行っているという声も聞かれました。

※参考:1歳半頃の食事の目安

食事量については個人差が大きいといわれていますが、食事量の目安を知りたいと考えているママもいるかもしれません。

離乳食から幼児食に移行する1歳半頃の子どもはどれくらいの量を食べることができるのでしょうか?川崎市が公表している1歳半頃の食事の目安量を参考に見てみましょう。


主食

1回あたりの主食の目安量は以下のとおりです。

  • ごはん:子ども用茶碗1杯(80~90g程度)
  • パン:8枚切りの食パンを1枚程度、
  • 麺類:茹で麺は90g程度、乾麺は25~30g程度

主菜

主菜は魚・肉・卵、大豆製品のいずれかを中心としたおかずです。1回あたりの目安量は以下のとおりです。

  • 魚:切り身2分の1切れ
  • 肉:30~40g
  • 卵:L玉2分の1
  • 納豆:4分の1パック

副菜

副菜は野菜・きのこ・海藻を組み合わせたおかずです。1回あたり60g程度が目安量です。


果物

果物は1日あたり100g程度(みかん1個、りんご4分1個)を目安にしましょう。糖分が多く含まれるため、食べすぎには注意が必要です。


牛乳・乳製品

牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品を合わせて、1日あたり300g程度を目安にしましょう。

子どもの食事量には個人差が大きいといわれています。そのため、こちらの記事で紹介したものはあくまで目安量として参考にしてください。

もし子どもの食事量で気になることがある場合は、かかりつけの病院の先生や保育園の先生などに相談してみるといいかもしれません。

出典:「2 乳児・小児」/厚生労働省
出典:「一日に必要なエネルギー量と摂取の目安」/農林水産省
出典:「幼児期の食生活~よくあるご相談~」/松戸市
出典:「幼児食について 1歳6か月〜2歳頃の食事」/川崎市

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1歳児の食事のポイント

食事
© Andrey Starostin - Fotolia

1歳児の食事を作るときのポイントとしてどのようなことを意識したらよいのでしょうか。実際に、ママたちに食事作りのポイントについて聞いてみました。


手づかみしやすいレシピにする

30代ママ
30代ママ

子どもが自分の手で持って食べれるようにスティック野菜やオムレツ、蒸しパン、ウインナーなど手づかみしやすいレシピを作っています。子どもも、自分で食べられることが嬉しそうです。

30代ママ
30代ママ

手づかみで食べられるものを食事に出すとよく食べてくれます。肉団子やウインナー、スティック野菜がお気に入りのようです。

1歳児の食事を作るとき、手づかみしやすいレシピを意識しているママもいるようです。スティック野菜やウインナー、オムレツなどの手づかみしやすいものを食べさせるようにしたら、食に興味をもち始めたのか食べる量が増えてきたというママの声もありました。

厚生労働省の資料によると、手づかみ食べは食べ物を自分の目で確かめて、手指でつかんで口まで運び口に入れるという、目・手・口の協調運動になり、子どもの発達において重要だといわれています。

1歳頃は「自分で食べたい」という気持ちも出てくるため、手づかみしやすいレシピをストックしておくといいかもしれません。

出典:「〈参考3〉手づかみ食べについて」/厚生労働省

大人の献立から取りわける

20代ママ
20代ママ

普段忙しく子どもの食事だけ別に作るのも大変なので、大人の料理から取りわけをしています。しいたけやにんじんなど具だくさんのみそ汁やチャーハンなどを薄味に仕上げ、子どもの分だけ取ってから大人用に味付けをしています。

40代ママ
40代ママ

夕飯づくりにあまり時間をかけられないため、献立のスケジュールを立てて大人の料理から取り分けられるレシピを活用しています。肉団子とにんじんなどの野菜をたっぷり入れたスープなどをよく取り分け料理として作っています。子どもは納豆ごはんといっしょに食べています。

大人の料理から、味付けを調整して取りわけているママもいるようです。取りわけできるレシピにすることで、子どももママと同じ食事になり嬉しそうだったとの声も聞かれました。

1歳の子どものご飯。献立のポイントやレシピ、食べないときの工夫

1歳の子どものご飯。献立のポイントやレシピ、食べないときの工夫

子どもが食べないときの工夫

1歳の子どもが食事を食べないとき、ママたちはどのような工夫をしたのでしょうか。


食材をさまざまな大きさにする

30代ママ
30代ママ

お弁当のおかずをあまり食べないときに、食材を小さめにカットし直して出してみました。同じ食材でもサイズを変えると食べてくれることがありました。

40代ママ
40代ママ

1歳を過ぎて離乳食から幼児食に移行したころから、野菜を食べなくなってしまいました。細かくみじん切りにしたり、料理前に電子レンジで加熱して食感を柔らかくするなどの工夫をしました。幼児食の進め方が少し早すぎたように感じます。

30代ママ
30代ママ

肉や魚はそのままだとパサパサしてしまい食べにくそうだったので、しっとりと柔らかい食感になるよう小麦粉や片栗粉をまぶして調理しました。一口サイズに切ってあげることで、子どもも食べやすそうでした。

離乳食から幼児食に移行して、食材を大きくしたら食べなくなったということがあるようで、細かくみじん切りにするなど食材の大きさに変化をつけているママもいるようです。

肉や魚などの食材も調理法を工夫することで食べやすくなるかもしれません。肉は、鶏ひき肉や栄養価も高く、カットが不要で食べさせやすいというママもいました。

野菜は、ミックスベジタブルを使うと時短になるようです。他にも、にんじんや大根を星型にして形を変えたところ、子どもが食べてくれるようになったというママの声も聞かれました。


少なく盛りつける

20代ママ
20代ママ

食事の量を少なめに盛りつけ、全部食べられたら「すごいね!」と褒めました。子どもも食べきれたことがとても嬉しそうでした。

30代ママ
30代ママ

午前中と午後2回捕食をあげているのですが、捕食の量を見直したところ、食事量が増えたように感じました。今まで捕食の量が多くお腹が空いていないので、食べられなかったんだなと気づきました。

量を少なめに盛りつけることで、子どもが食べきれたことの満足感が出るように工夫しているママもいるようです。子どもがあまり食べないときは、1回の食事量や捕食の量を見直してみるのもよいかもしれません。


食器を変えてみる

木の食器
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30代ママ
30代ママ

いつも使っているものとは違う絵柄のお皿とカトラリーにしたところ、新鮮に感じたのか同じメニューでもパクパク食べてくれました。

30代ママ
30代ママ

カトラリーを子どもが好きなキャラクターのものに変えてみました。気に入ってくれたようで、ごはんを完食していました。

子どもが興味をもつような色やモチーフの食器に変える工夫をしたママもいるようです。他にも、スプーンやフォークなどのカトラリー、コップなどを子どもといっしょに選び食事の時間が楽しみになるよう工夫しているという声も聞かれました。


食事のための環境づくりをする

30代ママ
30代ママ

今までテレビをつけたまま食事をしていましたが、食事に集中できるようにテレビを消しました。テレビを消すことで、子どもがよそ見をせず食べるようになり時間も短くなったように思います。

30代ママ
30代ママ

食事に集中できるよう、テーブルと椅子の高さを確認しました。足をつけて食事をした方がいいといわれたので、踏み台を設置しました。

40代ママ
40代ママ

食事の環境づくりについて保育園の先生に相談したところ、座り方を見直してみたらどうかといわれました。背中と椅子の背もたれの間にすき間があるとずり落ちそうになって食べにくいとのことだったので、クッションを入れたり、テーブルの高さを確認したりしました。

子どもが食事に集中できるように、環境づくりをしているママもいるようです。特に食事中の子どもの姿勢を見直したという声が聞かれました。

テーブルや椅子の高さを確認したり、座り方によってはクッションや踏み台を活用しているママがいるようです。

他にも、遊んでいたおもちゃを片づけて食事への気持ちを切り替えるようにしたというママの声もありました。

食事のマナーについて意識したこと

1歳児の食事のマナーとして、ママたちはどのようなことを意識しているのでしょうか。


食事を切り上げる

20代ママ
20代ママ

食事中に子どもが遊び食べを始めたときは、「ごちそうさま」と言って片づけるようにしています。時間を区切ることでメリハリが出て、私も気持ちが少しラクになったように思います。

30代ママ
30代ママ

ミックスベジタブルなどの細かい食材で遊び食べをしてしまうことがあるので、遊び食べが始まったら食事を切り上げるようにしました。まだ食べそうなときは、遊び食べをしないよう伝えています。

子どもが遊び食べをしだしたときは、無理に食事を続けず切り上げているママもいるようです。食事時間を30分までと決めるなど、子どもが食べるペースをあわせて考えられるとよいかもしれません。


繰り返し伝える

30代ママ
30代ママ

食事中に歩きながら食べようとしたり、食べ物で遊びだしたりしてしまうので「食べ物で遊ばず、座って食べようね」と、繰り返し伝えるように心がけました。プレッシャーにならないようゆっくり子どものペースを見守ろうと思いました。

20代ママ
20代ママ

スパゲッティやビーフンなど、麺類で遊び食べをしてしまうことがありました。遊び食べをしたら、「今はごはんを食べる時間だよ」と繰り返し伝えるようにしていました。

食事中のマナーについて、子どもに繰り返し伝えていたママもいるようです。ママたちのなかには、食事の時間が楽しくなるように落ち着いたトーンで話すよう心がけているとの声もありました。

親子で食事の時間を楽しもう

食事中の親子
© buritora - Fotolia

今回の記事では、手づかみメニューや大人の献立から取りわけるなど1歳児の食事を作るときのポイント、食事に時間がかかる場合や食べないときの工夫、食事のマナーで意識したことなどについてママたちの体験談を交えてご紹介しました。

1歳児の食事について、手づかみメニューや大人の献立から取りわけて用意しているようです。

また、子どもが遊んで食べないときは集中して食べられるよう環境を整えたり、焦らず根気強く繰り返し伝えたりと、マナーに関して意識しているママたちからさまざまな声が聞かれました。子どものペースに寄り添いながら、食事の時間を親子で楽しくすごせるとよいですね。

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