妊娠16週目は妊娠5ヶ月に入り、安定期ともよばれています。早い人は超音波(エコー)検査を通して性別が分かる時期です。妊娠16週目のママの体調やお腹の赤ちゃんの様子と、妊娠16週目に特に注意することを医学博士で産婦人科医、田園調布オリーブレディースクリニック院長、杉山太朗先生の監修のもと解説します。
ママは、身体つきがより一層妊婦さんらしくなってきて、さまざまな変化が出てきます。妊娠16週目の妊婦さんについて詳しく見ていきましょう。
昔から日本では、妊娠5ヶ月の戌の日に安産祈願をするという風習があります。犬は多産でお産が軽いため、犬のように円滑にお産ができるように戌の日の安産祈願に行くようになったようです。
妊婦さんが腹帯を巻いて安産をお祈りするのが一般的ですが、地域によって風習や習慣に違いがあるようです。事前に予約が必要な神社もあるので、確認しておくとよいでしょう。
妊娠5ヶ月の戌の日に安産祈願の予定を立てている人も多いと思いますが、妊娠中は毎日体調が変わります。体調がよくないときには無理せず、休んで日を改めてください。
お腹が大きくなってくるので、寝るときにも身体になるべく負担がかからず楽な姿勢をとることが大事です。
仰向け寝は、大きくなった子宮によって腸にも重さがのしかかったり、背中や腰に負担がかかることがあります。腰痛や痔が悪化することがあるので注意が必要です。
妊娠中の感染症は特に注意が必要です。細菌やウイルスが妊婦さんに感染するとお腹のなかの赤ちゃんに影響することがあります。妊娠中に決められている感染症検査をしっかり受けて、予防接種を受けたり、外出時はマスクを着用するなど感染症対策をしましょう。
妊娠16週目になると、身体全体が大きくなり、より妊婦さんらしい体型になってきます。妊娠5ヶ月は、一般的に安定期といわれますが、妊娠中は体調が毎日変化し、便秘になったり、お腹の張りを感じたり、おりものが増えたりと体調が優れない日もあるので、安定期だからと過信せず、気をつけて過ごすことが大事です。
また、妊婦さんらしい体つきになることで、普段の姿勢がつらく感じたり、思うように動けなくてストレスを感じることもあるかもしれません。自分の楽な姿勢を見つけたり、リラックスできるよう工夫することが大切です。
超音波(エコー)検査で人間らしくなってくる赤ちゃんの姿が見られたり、早い人は性別が分かったりする時期です。お腹の赤ちゃんにママの声が届くようになったり、一説には記憶を持つようになるといわれるこの時期。ママとパパはこれから赤ちゃんが生まれてくるのを心待ちにしながら、たくさん話しかけましょう。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。
患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
2018年12月14日
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