妊娠すると体に熱っぽさを感じたり、だるさや眠気などの倦怠感を感じる人も多くいます。妊娠初期の体調の変化は、風邪や生理前の症状と似ていることも多く、妊娠を風邪と勘違いしてしまうこともあるかもしれません。妊娠初期は身体にどのような症状が現れるのか、妊娠の初期症状と風邪の症状の違いを詳しく解説します。
妊婦さんの中には、風邪だと思っていたら妊娠していたという経験がある方もいるようです。
妊娠初期の13週~14週目くらいまでは、ホルモンバランスの変化により体温が平熱よりも0.2~0.3℃高い状態が続くことが多くあり、熱っぽさを感じ、風邪と勘違いしてしまうこともあります。
また、体温の上昇以外にも頭痛、吐き気や鼻のつまり、食欲の減退、眠気、体のだるさなど「つわり」の症状は風邪の症状と似ていることが多いです。
妊娠のサインに早く気づくためには、妊娠初期の「つわり」の症状と風邪の症状の違いについて知識を得ることが大切です。
妊娠初期の「つわり」の症状には個人差がありますが、妊娠の初期症状の特徴は以下の通りです。
風邪のみに見られる症状は、以下の通りです。
妊娠の初期症状と風邪の症状の違いについて詳しく説明します。
妊娠初期は、免疫力が低下するため風邪をひきやすくなったり、インフルエンザなどの感染症が重症化する可能性もあるので注意が必要です。
妊娠初期の兆候があり、高熱が出る、出血が続くなどの症状が見られた場合は、速やかに病院を受診してください。
40℃を超える高熱が3日以上続くと赤ちゃんの負担も大きくなるので症状が重症化する前に早めに対処することが大切です。
妊娠初期の症状と風邪の症状は似ていることが多いので、判断するのは難しいこともあるでしょう。風邪や他の病気の場合は、発熱に伴う寒気や関節痛など特有の症状があります。
予定日になっても生理が来ないまま、微熱や頭痛、鼻水、体のだるさなど風邪のような症状が続いている場合は、妊娠している可能性があります。
妊娠の有無は、生理予定日から2~3日経過したあとに妊娠検査薬で確認したり、病院へ行き診断を受けることが大切です。
また、生理前や妊娠初期は、ホルモンバランスの変化により免疫が低下し風邪をひきやすくなります。少しでも妊娠の可能性があるときは、いつもの風邪と同様の症状でも無理は禁物です。
妊娠初期は風邪や感染症の症状が重症化しやすいのも特徴なので、熱が下がるまでは安静を心掛けましょう。高熱が出た場合は、速やかに病院を受診しましょう。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。
患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
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2019年11月21日
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