【産婦人科医監修】妊娠中ノンアルコールなら飲んでも大丈夫?種類と見極め方

【産婦人科医監修】妊娠中ノンアルコールなら飲んでも大丈夫?種類と見極め方

ノンアルコール飲料を選ぶときの注意点

妊娠中にアルコールが飲みたくなったとき、ノンアルコールは大丈夫なのか気になる妊婦さんがいるかもしれません。妊娠中にノンアルコールの飲み物を選ぶときの見極め方のポイントと注意点をご紹介します。

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

妊娠中の飲み物

妊娠中の飲み物はカフェインの摂りすぎがよくないなどお腹のなかの赤ちゃんへの影響を考えて飲み物にも気を遣う妊婦さんが多いでしょう。

妊娠中のアルコールは控えた方がよいですが、妊娠前に毎日アルコールを飲んでいた人やお酒が好きな人はアルコールを完全に我慢することがつらいと感じる人もいるかもしれません。

ノンアルコールビールやノンアルコールワインなど妊娠中でもノンアルコールであれば飲んでも大丈夫なのでしょうか。

妊娠中にノンアルコールの飲み物を飲むことについて詳しく見ていきます。

ノンアルコールを見極めるときの注意点

ノンアルコールにはアルコールが1%未満のものとアルコールが全く入っていないものがあります。

アルコールが0.05%以下であればノンアルコールと表示ができるため、ノンアルコールの表示がある飲み物でもアルコールが含まれている場合があるので注意が必要です。

1%未満のアルコールでも、蓄積されるとお腹のなかの赤ちゃんに影響します。

妊娠中は、アルコールゼロ(アルコール0%)と表示があるものを選ぶようにしましょう。

ノンアルコール商品の種類

さまざまな種類のお酒
iStock.com/LauriPatterson

ノンアルコールの飲み物は、ビール以外にも販売されています。

「ノンアルコールワイン」や「ノンアルコール梅酒」「ノンアルコールカクテル」「ノンアルコール焼酎」などさまざまな種類が出ているので好きな味を見つけられるでしょう。

「ノンアルコールビール」にもアルコールゼロ、カロリーゼロ、糖質ゼロなど素材にこだわっている商品も多く販売されているので、表示をよく見て選ぶことをおすすめします。

妊娠中ノンアルコール飲料を飲むときの注意点

ノンアルコール飲料でも妊娠中に飲むときには以下のようなことに注意しましょう。

飲みすぎない

ノンアルコールビール
Brent Hofacker/Shutterstock.com

ノンアルコールの飲み物でも、アルコールを摂取していると脳が勘違いをして酔ったときのように気分が高揚したり、酔ってるような感覚になる人がいます。これは「プラシーボ効果」と呼ばれます。

医学的な根拠は解明されていませんが、脳の錯覚で酔っているような感覚になっているので心配しすぎなくても大丈夫ですが、ノンアルコールの飲み物でも酔ったときのような状態になる場合があることを知っておくことが大事です。

また、飲みすぎは身体を冷やす原因になります。身体が冷えると血液循環が悪くなり、老廃物が溜まって脂肪がつきやすくなるので注意が必要です。

国内産を選ぶ

日本メーカーでノンアルコールとして販売されている飲み物は、国内の検査基準をクリアしたものが販売されています。

国内製品でアルコール度数0.00%と記載されている飲み物は、アルコールが完全にゼロなので妊娠中に飲んでも大丈夫です。

しかし輸入品の場合は、国内の基準とは違いがあるため、ノンアルコールと記載がされていても微量のアルコールを含んでいる可能性があります。

原材料を確認して、心配なときは安全な国内産を選ぶようにしましょう。

カロリーに注意する

ノンアルコールの飲み物にもさまざまな種類があり、アルコールが入ってないことは共通していますが、それぞれの飲み物のカロリーには違いがあります。

ノンアルコールは、アルコール飲料よりもカロリーが低めですが、炭酸が含まれています。炭酸には食欲増進効果があるため、ノンカロリーの飲み物といっしょに食べ物を食べてしまうとカロリーオーバーになる可能性があります。

カロリーがどれくらいあるのかを確認して、なるべくカロリーが低いものを選ぶようにしましょう。

妊娠中のノンアルコールは選び方が大事

妊婦さんがお酒を飲むときの注意
iStock.com/michal_staniewski

妊娠中にどうしてもお酒が飲みたくなったときには、ノンアルコールの飲み物を選ぶことが大切です。

ノンアルコール飲料にもノンアルコールビールやノンアルコールワイン、ノンアルコールカクテル、ノンアルコール焼酎などさまざまな種類があるので、好きな味や気分に合わせて選べるでしょう。

ノンアルコールの飲み物には、ノンアルコールの表示がされていてもアルコールが微量に含まれているものもあるため、アルコールゼロ(アルコール0%)と表示されている完全にアルコールが含まれないものを選ぶことが重要です。

監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

No Image

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)監修の記事一覧(バックナンバー)

信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。

患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。

田園調布オリーブレディースクリニック

2019年06月27日

基礎知識の関連記事

  • 世界で初めて体外受精が成功したのは、1978年のイギリス。今や、日本でも体外受精で子どもを産む方は少なくありません。この度、KIDSNA STYLE では過去に体外受精をご経験された方にご出演いただき、覆面座談会を開催いたしました。

  • 妊娠中はつわりや味覚の変化が多く、気を付けないといけないことも増えます。そのためどのような飲み物を飲んだらよいのか分からなくなることも。妊娠中におすすめしたいのは、身体を温めるホットの飲み物です。先輩ママたちはホットのどのような飲み物を飲んで、妊娠時期を過ごしていたのでしょうか。体験談をご紹介します

    杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

  • 不妊検査に行ってみようと思っても、いつ、どのようなタイミングで病院に行くのがよいか迷ってしまうかもしれません。また、初めての不妊検査に行くことは不安な思いもあるでしょう。今回は不妊検査の初診に行くタイミングや、受診に必要なもの、準備しておくとよいことなどを紹介します。

    杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

  • 不妊治療で、費用の自己負担がどのくらいになるのか心配する方は多いのではないでしょうか。2022年4月から不妊治療に対する保険適用範囲が拡大されるほか、自治体の助成金もあるため、工夫次第で負担を軽減できることをご存じですか。今回は、不妊治療にかかる費用について目安や具体的な事例、保険適用の範囲、どのくらい予算を用意しておけばよいか、費用を抑えるためにできることをご紹介します。

    杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

  • 不妊治療には不安や悩みが付きものですが、その一つが費用負担の問題です。2022年4月からは不妊治療に対する保険適用範囲が拡大され、自治体に申請すればもらえる助成金もあり、工夫次第では以前よりも経済的負担を軽減できるようになりました。それに加え、この記事でお伝えしたいのは、不妊治療の費用を確定申告することで、税金が戻ってくること。「確定申告ってむずかしそう」「調べるのが面倒」という方に向け、メリットや手続きの方法などを解説いたします。

    福本眞也

  • 不妊にはさまざまな原因がありますが、年齢もその中の一つ。女性の人生では、年齢と妊娠の関係を考える機会が多いものですが、もちろん男性も無関係ではありません。妊娠する・させる力(妊孕力)は男女を問わず加齢によって減少します。この記事では、年齢が不妊に与える影響、対処法、妊娠のための生活習慣などを解説します。

    杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

  • 不妊治療の結末は誰にも予想ができず、努力をしたからといって必ずしも望んでいた結果が得られるわけではない。「だからこそ、ゴールをどこに置くのかが重要」と産婦人科医の高尾美穂先生は話す。パートナーと同じゴールに向かって協力することが必要不可欠だが、不妊治療のゴールとはどのように設定するのがよいのだろうか

    高尾美穂

  • 世界で初めて体外受精による赤ちゃんが誕生したのが1978年。日本においても不妊治療を受ける方が増え、体外受精による出生児数も増えている。一方で「不妊治療を始める前に知っていただきたいことがある」と話すのは産婦人科医の高尾美穂先生。多忙な現代を生きるわたしたちは妊娠そのものをどう考えたらよいのだろうか

    高尾美穂

  • 妊娠37週から41週のママに起こる前駆陣痛。本陣痛の前に来る不規則な陣痛を指しますが、出産を控えて落ち着かない中で「この異変はもしかして本陣痛?」と勘違いしてしまうことも珍しくありません。この記事では、前駆陣痛の特徴や症状、その他の痛みとの違い、対処法や注意点、体験談をご紹介します。

    杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

  • 「子どもがほしい」そう考える夫婦が妊娠・出産を目指して取り組む「妊活」。晩婚化が進む日本では、比例して妊娠・出産を希望する年齢も高くなり、「不妊治療」を受ける方も年々増加傾向にあります。そんな妊活や不妊治療を検討する際に役立つ、基礎知識から不妊治療の課題、海外の事例などを紹介した記事をまとめました。

  • 読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回は丸の内の森レディースクリニック院長の宋美玄先生が、「3年後に自然妊娠したい」というお悩みに答えます。

    宋美玄(ソンミヒョン)

  • 妊娠兆候のひとつである「インプランテーションディップ」。妊娠を希望する方や、妊活を経験された方は、一度は聞いたことがあるかもしれません。いつ頃に見られる現象なのか、見られなくても妊娠している可能性はあるのか。また基礎体温との関係や、妊娠検査薬はいつから使えるのか、など気になるポイントを解説します。

    杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

カテゴリ一覧