【産婦人科医監修】妊娠中ノンアルコールなら飲んでも大丈夫?種類と見極め方

【産婦人科医監修】妊娠中ノンアルコールなら飲んでも大丈夫?種類と見極め方

ノンアルコール飲料を選ぶときの注意点

2019.06.27

Profile

杉山太朗

杉山太朗

田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医

信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。

妊娠中にアルコールが飲みたくなったとき、ノンアルコールは大丈夫なのか気になる妊婦さんがいるかもしれません。妊娠中にノンアルコールの飲み物を選ぶときの見極め方のポイントと注意点をご紹介します。

妊娠中の飲み物

妊娠中の飲み物はカフェインの摂りすぎがよくないなどお腹のなかの赤ちゃんへの影響を考えて飲み物にも気を遣う妊婦さんが多いでしょう。

妊娠中のアルコールは控えた方がよいですが、妊娠前に毎日アルコールを飲んでいた人やお酒が好きな人はアルコールを完全に我慢することがつらいと感じる人もいるかもしれません。

ノンアルコールビールやノンアルコールワインなど妊娠中でもノンアルコールであれば飲んでも大丈夫なのでしょうか。

妊娠中にノンアルコールの飲み物を飲むことについて詳しく見ていきます。

ノンアルコールを見極めるときの注意点

ノンアルコールにはアルコールが1%未満のものとアルコールが全く入っていないものがあります。

アルコールが0.05%以下であればノンアルコールと表示ができるため、ノンアルコールの表示がある飲み物でもアルコールが含まれている場合があるので注意が必要です。

1%未満のアルコールでも、蓄積されるとお腹のなかの赤ちゃんに影響します。

妊娠中は、アルコールゼロ(アルコール0%)と表示があるものを選ぶようにしましょう。

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ノンアルコール商品の種類

さまざまな種類のお酒
iStock.com/LauriPatterson

ノンアルコールの飲み物は、ビール以外にも販売されています。

「ノンアルコールワイン」や「ノンアルコール梅酒」「ノンアルコールカクテル」「ノンアルコール焼酎」などさまざまな種類が出ているので好きな味を見つけられるでしょう。

「ノンアルコールビール」にもアルコールゼロ、カロリーゼロ、糖質ゼロなど素材にこだわっている商品も多く販売されているので、表示をよく見て選ぶことをおすすめします。

妊娠中ノンアルコール飲料を飲むときの注意点

ノンアルコール飲料でも妊娠中に飲むときには以下のようなことに注意しましょう。


飲みすぎない

ノンアルコールビール
Brent Hofacker/Shutterstock.com

ノンアルコールの飲み物でも、アルコールを摂取していると脳が勘違いをして酔ったときのように気分が高揚したり、酔ってるような感覚になる人がいます。これは「プラシーボ効果」と呼ばれます。

医学的な根拠は解明されていませんが、脳の錯覚で酔っているような感覚になっているので心配しすぎなくても大丈夫ですが、ノンアルコールの飲み物でも酔ったときのような状態になる場合があることを知っておくことが大事です。

また、飲みすぎは身体を冷やす原因になります。身体が冷えると血液循環が悪くなり、老廃物が溜まって脂肪がつきやすくなるので注意が必要です。


国内産を選ぶ

日本メーカーでノンアルコールとして販売されている飲み物は、国内の検査基準をクリアしたものが販売されています。

国内製品でアルコール度数0.00%と記載されている飲み物は、アルコールが完全にゼロなので妊娠中に飲んでも大丈夫です。

しかし輸入品の場合は、国内の基準とは違いがあるため、ノンアルコールと記載がされていても微量のアルコールを含んでいる可能性があります。

原材料を確認して、心配なときは安全な国内産を選ぶようにしましょう。


カロリーに注意する

ノンアルコールの飲み物にもさまざまな種類があり、アルコールが入ってないことは共通していますが、それぞれの飲み物のカロリーには違いがあります。

ノンアルコールは、アルコール飲料よりもカロリーが低めですが、炭酸が含まれています。炭酸には食欲増進効果があるため、ノンカロリーの飲み物といっしょに食べ物を食べてしまうとカロリーオーバーになる可能性があります。

カロリーがどれくらいあるのかを確認して、なるべくカロリーが低いものを選ぶようにしましょう。

妊娠中のノンアルコールは選び方が大事

妊婦さんがお酒を飲むときの注意
iStock.com/michal_staniewski

妊娠中にどうしてもお酒が飲みたくなったときには、ノンアルコールの飲み物を選ぶことが大切です。

ノンアルコール飲料にもノンアルコールビールやノンアルコールワイン、ノンアルコールカクテル、ノンアルコール焼酎などさまざまな種類があるので、好きな味や気分に合わせて選べるでしょう。

ノンアルコールの飲み物には、ノンアルコールの表示がされていてもアルコールが微量に含まれているものもあるため、アルコールゼロ(アルコール0%)と表示されている完全にアルコールが含まれないものを選ぶことが重要です。


監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

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杉山太朗

杉山太朗

信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。

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