もうすぐ敬老の日。祖父母との絆を深める絵本12選

もうすぐ敬老の日。祖父母との絆を深める絵本12選

子どもたちにとって頼れる存在であり、どんなときも味方でいてくれる、おじいちゃんとおばあちゃん。敬老の日は、そんなおじいちゃんとおばあちゃんに感謝と尊敬の気持ちを伝えたいですね。いつまでも大切にしたいというあたたかい思いが伝わってくる、祖父母との絆を深める絵本12選をご紹介します。

おじいちゃんとおばあちゃんのことを知ろう

私たちにとって身近な存在のおじいちゃんやおばあちゃんには、どんな歴史があるのでしょうか。子どもたちが知っているようで実は知らない、愛情あふれるストーリーが魅力の絵本を集めました。


グランパ・グリーンの庭

トピアリー作りの名人である、庭師のグリーンおじいちゃんの人生を、ひ孫のぼくがたどっていくストーリー。おじいちゃんの歴史をトピアリーで眺めていく様子がとてもあたたかく、胸に響くものがあります。

文章は短くシンプル。おじいちゃんの心情までも伝わってくる、みどりの挿絵をじっくりと楽しみながら、自分が生まれるまでの軌跡を追ってみてはいかがでしょう。


あなたのママはね

おばあちゃんが話すのは、ママが子どもだった頃のこと。アルバムをめくりながら話す、そのエピソードは孫のわたしにとって想像もつかないことばかりです。

子どもにとって一番身近な存在であるお母さんの子どもの頃をふり返りながら、子どもが大きくなっても、いくつになっても、変わらない親子の愛があるということを、祖母、母、子の三世代に渡ってやさしく伝えてくれる絵本です。


おばあちゃんがこどもだったころ

なつかしい昭和の出来事を一枚一枚のページにとじこめ、おばあちゃんがまだ小さな女の子だった頃をさまざまなシーンで紹介してくれる絵本。

まるで自分がその場に立っているような絵の構図で、当時の家族がいきいきと楽しく生活している様子が鮮やかによみがえっています。昔と今、移り変わる風景を見比べながら、子どもたちへ当時の出来事を伝えていけるとよいですね。

おじいちゃんとおばあちゃんと仲を深めよう

絵本に登場する、なんとも魅力的なおじいちゃんとおばあちゃん。自分のおじいちゃんやおばあちゃんと重ね合わせながら、敬老の日はいっしょに素敵な時間がすごせるよう計画してみてはいかがでしょう。


たんじょうび

おしゃれな猫の表紙が魅力的なこちらの作品は、たくさんの動物たちといっしょに幸せに暮らすリゼッテおばあちゃんの誕生日のお祝いを描いた、スイスの絵本です。

動物たちが誕生日を祝うため奮闘する姿がとてもかわいらしく、読んでいると幸せな気分になれます。誰かに喜んでもらうことがこんなに素敵なことなんだと、子どもたちにも伝わるのではないでしょうか。


きめてよ、おじいちゃん!

何をするにも「どっちだっていいよ」と答えるおじいちゃん。そんなおじいちゃんと僕がすごすふたりの時間が少しずつ変化していく様子を描いた、こちらの作品。

お世話されているはずの僕がおじいちゃんを成長させているようで、ふたりの関係性に思わずくすっとほほえんでしまいそうです。相手が喜ぶことを考えて、自分で行動することが愛情のひとつであるということが胸に響くストーリーです。


おばあちゃんすごい!

けん玉やお手玉、折り紙、あやとりまで、なんでも上手なおばあちゃん。今では珍しくなった昔の遊びに、子どもたちは目を輝かせながら見入っています。

おじいちゃんやおばあちゃんと離れて暮らす家庭にとっては、子どもたちがこのような昔からの遊びや知恵に触れる機会も少なくなっているでしょう。絵本を通して、祖父母のあたたかさややさしさ、頼もしさを少しでも伝えられるとよいかもしれません。

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おじいちゃんとおばあちゃんから学ぼう

おじいちゃんやおばあちゃんの視点は私たちにとってとても新鮮で、ときに驚きと発見につながることもあります。子どもの世界を広げ、学びにもなるおじいちゃんやおばあちゃんを描いた絵本をご紹介します。


おばあちゃんと バスにのって

アメリカでもっとも優れた児童文学作品の作者に贈られるニューベリー賞と、もっとも優れた絵本作品の画家に贈られるコールデコット賞のオナー賞をダブル受賞し、アメリカのマスメディアで話題になった絵本。

雨の日曜日、バスに乗って”ボランティアしょくどう”に向かうジェイとおばあちゃんを描いています。どんなことも見方を変えると、楽しく前向きになれ、感性が豊かになることを伝えてくれる一冊です。


きのうをみつけたい!

今まででいちばん楽しかった昨日にもう一度戻りたい……そんな風に思うこと、大人でもありますよね。どうやったら戻れるか真剣に悩む男の子におじいちゃんがかけた言葉には、未来への希望が感じられ、心がとてもあたたかくなります。

おじいちゃんのような考え方ができると、人生がとても輝いて見えそうです。やさしいイラストからも幸せが伝わってくる、小さい子どもへの読み聞かせにもぴったりの絵本です。


おじいさんならできる

おじいさんの手によって、大切にされたブランケットが次々と新しいものに変身していく、子どものワクワクが止まらないストーリーです。

文章にはつづられていない、床下の小さな生き物たちの生活がページのすみずみまで描かれており、何度読んでも飽きることなく楽しめます。おじいさんの愛情に引き込まれながら、物を大切にする心が育ちそうな絵本です。

おじいちゃんとおばあちゃんのことを考えよう

人間誰もが避けることのできない老い。愛するおじいちゃんやおばあちゃんのことを深く考える絵本です。


とんでいった ふうせんは

著者が祖父のアルツハイマー病発症をきっかけに、「人生に試練はつきものだけど、希望に満ちているんだ」ということを子どもたちに伝えたいと書いた絵本。

白い背景に浮かぶいくつものカラフルな風船が、おじいちゃんのこれまでの思い出をやわらかく連想させ、認知症というものがどういうものなのか子どもの心にもすっと入ってくるかもしれません。


わたしを わすれないで

お料理も、お菓子作りも、お掃除も、なんでも上手なおばあちゃん。でも少しずつ忘れっぽくなっていった……

幼いジュリアがおばあちゃんのことをはっきり理解できないなりにも、その現実を受け止めようと、おばあちゃんに寄り添うお話です。切ないストーリーが涙をさそいますが、おばあちゃんとの絆は決して消えることなく、いつまでも繋がっているということが胸にあたたかく響きます。


おじいちゃん

世界で注目される、絵本作りの名手ジョン・バーニンガムがかけがえのない生についてすがすがしく描いた、こちらの作品。おじいちゃんと孫娘のやりとりから、老いと死を深く考えさせる内容です。

ほのぼのとした文章によくマッチしたイラストは、読者にもさまざまな思い出をよみがえらせ、読み進めていくうちに自然と心があたたかくなります。おじいちゃんとおばあちゃんとのかけがえのない時間は子どもたちにとっても一生の宝物になるのではないでしょうか。


<執筆>KIDSNA編集部


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2021.09.13

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