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急な子どもの体調不良。相談機関と医療費助成制度を知っておこう
2017.12.06
子どもの急な体調不良は予期せぬことですよね。そんなときは、夜間や休祝日にも相談できるところを知っていると安心でしょう。また、医療費助成制度も確認しておくと、子どもに万が一のことが起きたときも、スムーズに対応できるかもしれません。今回の記事では、子どもの体調不良時の相談機関や医療費助成制度について調査しました。
急な体調不良には
子どもが急に熱を出したり、ケガをしたりしたとき、かかりつけ医が開いていればすぐに医療機関を受診できることもありますが、休診のときは困りますよね。夜間や休日に、子どもが発熱したりケガをしたりして困ったとき、頼りになる施設の1つとして、電話相談できる相談窓口があります。
国や地方自治体の相談場所
国や地方自治体で開設されている救急の相談窓口は、いざというときの心強い味方。
「#8000(小児救急でんわ相談)」は、全国統一の番号で、住んでいる各都道府県の相談窓口に転送され、小児科医師や看護師に相談することができます。
「#7119(救急安心センター事業)」は、住民の救急相談に応じる電話窓口で、医師や看護師、相談員などが対応しています。ただし、実施している地域が限られていたり、これから実施を検討中の地域もあるようです。
また、各自治体のHPには休日・夜間の救急医療機関が記載されているので、自分の住んでいる自治体をあらかじめチェックしてメモしておくと、いざというときに焦らずに済むかもしれません。
相談できる内容
電話相談窓口では、急な病気にどう対処すればよいか、病院に行った方がよいのか、どこの病院を受診すべきかなどが相談できアドバイスがもらえます。
「#7119」では、救急車が必要と判断されれば、その電話で救急車の出動手配も対応してくれるようです。ご紹介した相談窓口の詳細については下記のHPをご覧下さい。
相談のタイミング
子どもの調子が悪くても、電話をかけるのをためらってしまう人もいるでしょう。どのようなときに電話相談すればよいのか一例を紹介します。
診察時間外
夜間や休祝日などで、かかりつけ医に相談できないときは電話相談を利用する方法があります。まずは、病院に行くべきなのかかかりつけ医の診療時間まで待つべきなのかを相談してみましょう。緊急性が高い場合は救急車を呼べばよいのかも合わせて相談する必要もあるでしょう。
再度悪化したとき
昼間に受診したにもかかわらず、さらに熱が上がったときなど、症状が悪化したと感じたら、電話相談するとよいかもしれません。看護師などから適切な対応を教えてもらえるので、安心できるかもしれませんね。
旅行先で体調を崩す
旅行先だと、近くの小児救急病院が分からないこともありますよね。そんなときには電話相談を利用する方法があります。受診の必要性があれば、受診すべき病院も教えてくれるようです。
子どもに医療費は医療費助成制度を利用しよう
子どもの頃は、急な体調不良など、病院にかかることも少なくないと思います。各自治体に相談して、医療費助成制度をしっかり把握しておくことも大切です。ここでは人口の多い東京都と人口の少ない島根県の松江市での自治体の医療費助成制度について紹介します。
医療費助成制度の種類と対象
東京都では、マル子と呼ばれる小中学生、マル乳と呼ばれる小学校入学前の乳幼児いう2つの対象に分かれた子ども関連の医療費助成制度が用意されているようです。
それぞれ乳幼児医療費制度、義務教育就学児医療費の助成と呼ばれています。
一方、松江市では、医療費助成で、0歳から小学生までと中学生から20歳未満(特定疾患にかかっている子ども)に分かれて助成制度の実施がされています。
その他も、福祉医療費助成、未熟児養育医療費助成、小児慢性特定疾病医療支援を条件によって受けることができます。それぞれの自治体で、対象年齢や助成額、助成範囲なども異なります。一度、自分の自治体の医療費助成をチェックしておきましょう。
手続き方法と注意事項
東京都では、区市役所、町村役場で申請し交付を受けることができるようです。ただし、マル子・マル乳・マル親・マル障を重複発行はされておらず、複数の要件に当てはまる場合は、申請時に相談となっているので注意が必要です。
松江市では、市役所内で手続き可能で、子どもの医療費助成については、出生届を提出した際に手続きすることが多いようです。そのときに分からなければ担当者に聞いておくとよいかもしれませんね。
受給条件に注意
東京都のHPには、保護者の所得による制限があり、区市町村により異なるとの記載があります。所得などの条件により制度が利用できない場合もあるので、自分の自治体の要件の確認をしてみるとよいかもしれません。
それぞれの自治体の医療費助成制度については、以下のURLをご確認下さい。
万が一に備えて、準備しておくこと
子どもが体調を崩すのは親でも読めませんし、緊急性を要する場合もあるでしょう。相談機関などを把握しておき、万が一に備えておくことが大切です。
相談機関をまとめておく
紹介した救急相談窓口や、自分の住んでいるエリアの小児救急対応病院などの情報はメモまたは電話帳に登録しておくとよいですね。また、焦っているときは、情報の伝え忘れも起きやすいでしょう。日頃から、子どもの既往歴や体質、飲んでいる薬などをメモしておけば、電話相談時や受診時にメモを確認できて便利かもしれません。
受診グッズは常に携帯しておくと便利
おでかけ中にケガをして病院に行く必要がでてくるときもあります。そんな緊急時に備えて、受診グッズを常にカバンに入れておくとよいでしょう。
・医療費受給資格証
・健康保険証
・診察券
・母子手帳
・お薬手帳
などが受診グッズとして考えられます。市販されている母子手帳ケースなどに、ひとまとめにして用意しておくと、いざというときに探さなくてよいので安心ですね。
日頃から子どもの万が一に備えておくことが大切
子どもはの体調などは、予期せぬことが多いと思います。小児救急でんわ相談や自治体の救急対応病院の電話番号をメモでまとめると、もしものときでも慌てずに安心でしょう。医療費助成制度も利用して、普段から子どもの医療に備えておくとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2017年12月6日時点で作成した記事になります。
2017.12.06