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2017年12月04日

子どもが生まれたら医療保険には通院保障が必須?相場や相談先など選び方

子どもが生まれたら医療保険には通院保障が必須?相場や相談先など選び方

子どもが生まれたり入園、入学のタイミングで医療保険を見直そうと考えているママやパパもいるのではないかと思います。今回、ファイナンシャルプランナー(FP)の滝本博文さんに医療保険について、通院の場合の選び方や相場、相談する場合について伺ってみました。

滝本博文(ファイナンシャルプランナー)

医療保険とはどんなもの?

医療保険とは、公的医療保険では賄えない経済的リスクに備える保険です。公的医療保険では、入院時の差額ベッド代や交通費などの雑費、さらには入院中などの休職中に収入が減ってしまった分を補填することがそもそもの目的です。

特に、重度な病気や大ケガをしてしまうと、治療費負担も非常に高額になり、さらに長期にわたって多額な治療費が必要になってくる場合があります。そのような場合、通常通りに就労ができず、収入減となってしまうことはもちろん、それに加えて、預貯金を切り崩すなどをして治療費を捻出していくことになる場合もあります。

そのような事態になってしまったときに、出来る限り預貯金を切り崩すことなく、医療保険が非常に大きな役割を果たしてくれるのです。

子育て世代に大切な医療保険

散歩する親子
DONOT6_STUDIO/Shutterstock.com

潤沢な預貯金がある家庭なら医療保険は必要ないかもしれません。しかし、子育て世代は教育や子育てにかかるお金もあり、潤沢な貯蓄はないという家庭がほとんどな場合が多いと思います。

定期的にお金を貯めていても、貯める目的が、病気やケガのためという家庭はほとんどないでしょう。多くは「子どもの教育費」「住宅購入」「自動車購入」「海外旅行」「老後生活資金」などのため。つまり、家族の将来のイベントのためにお金を貯めている家庭が大半といっても過言でないでしょう。

子育てをしながら、これから家庭を築いていこうとしているとき・そのためのお金を貯める必要があるときに、ご夫婦のどちらかが突然大きな病気やケガをしてしまい、長期的に多額の治療費がかかるようになってしまったら、家計はどうなるでしょうか?

そのような場合に備えておくのが医療保険です。病気・ケガをしてしまった際でも、家計に大きく影響することなく安心して治療に専念できるものなのです。

保障内容/特約オプション

入院日額(5000~10000円が)と、入院期間(60日型)をベースに、保険料の払込期間を設定して設計する形が一般的な医療保険です。それに加えて、特約(オプション)でさまざまなリスクにも対応できる設計をしていきます。

通院保障

「通院保障」と聞くと、病気やケガで通院したときにもらえる保障と勘違いしやすいところですが、通院保障は、入院を伴わない通院は保障の対象にはなりません。病気やケガで入院し、退院した後(または入院前)の治療のための通院をした場合にもらえる保障なのです。

もちろん、保障はあるに越したことはないですが、その分特約保険料も加算されますので、その通院保障内容・給付額と特約保険料とのバランスを十分に検討しましょう。

“がん”は特に通院保障を

現在のがん治療も通院治療が増えてきています。通院保障を検討されるのであれば、がん治療の通院保障を備えるのはよろしいかもしれません。がんに特化した通院保障となりますので、総合的な通院保障よりも保険料も比較的安く備えられます。

医療保険の特約として付加することができるものもあります。がん保険であれば、がんに特化した保険ですので、医療保険の特約よりも保障内容が充実されている場合もあります。

特に、女性の場合は、乳がんなど女性特有のがんを中心に、ミドルエイジで罹患する人が多いのも事実です。軽視せずに一時金といっしょに通院治療保障は備えておきたいものです。

その他の保障

その他、医療保険に付加しておきたい特約をご紹介します。

保険料払込免除特則

保険料払込期間中に、重大な病気(がん・心疾患・脳血管疾患など)になってしまった場合に、以降の保険料払込が免除されるものです。

現在存在する医療保険には、ほとんどに付加できる特則ですが、保険会社によって、免除要件が大きく異なりますので、よく確認をしてください。

先進医療治療

先進医療とは、簡単に言うと、厚生労働省で認可されている最先端の治療方法であるものの、社会保険の治療には組み込めない治療となり、費用は全額自己負担となります。

先進医療のなかでも高額な治療費は、1000万円以上する治療もあります。先進医療のような高度な治療を受けることができれば助かるものの、用意できないから命をあきらめるというのは本望ではないでしょう。月々100~200円ほどで付加できる特約ですので、付加しておきたい保障のひとつかもしれません。

三大疾病一時金/がん診断一時金

日本人の死因トップの疾病として、「がん」「急性心筋梗塞(心疾患)」「脳卒中(脳血管疾患)」は発症してしまうと、一時的に必要になるお金はもちろん、治療期間も長期にわたってくるので、まとまったお金が必要になってきます。

発症した本人だけでなく、家族や親族にも影響してくる病気ですので、しっかり検討したい保障です。

※がんの備えは、がん保険で備えるのもよろしいでしょう。

短期入院特約

近年、入院日数もかなり減少しています。2~3日の入院や日帰り入院というものも増えています。短期入院が増えてきている近年、日額の5倍~10倍をまとめてもらえる特約も人気です。

女性疾病

女性特有の疾病にかかり、入院や手術をしたら、給付金も主契約に上乗せされます。

但し、特約保険料も安くはありません。また、保障内容は各社異なりますので、よく確認してから納得・安心できるものを備えたいものです。

気になる医療保険料の相場

書類と電卓
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保険料の相場をよく相談されます。年齢や性別、さらに、付加する特約や保険料払込期間などによっても大きく変わります。

ご参考になるかはわかりませんが、私のお客様(30代女性)ですと、医療保険料は月々4000~8000円くらいの方が多いです。

医療保険の相談はどこにすればよいの?

世の中には、多くの保険会社から多種多様の医療保険が販売されています。インターネットで各保険商品を比較しながらご自身にあった保険選びをする方も増えてきています。そのなかからご自身だけで、安心・納得できる医療保険に出合うのは、至難の業かもしれません。

保険選びは、専門知識も必要ですし、素人では選びにくいのも確かです。お知り合いに保険営業やFPがいらっしゃれば相談してみるのが早いでしょう。また、保険ショップなどでも気軽に保険の相談ができる環境も増えてきています。保険料を極端に安く抑えたいとか、人を介すのが面倒などの方でしたら、ネット保険という手もあります。

または、信頼できそうな人、親身に相談にのってくれる人などを選別してください。注意したいのは、保険は長期的な商品です。残念なことに、契約時だけは熱心に提案・サポートしてくれても、半年・一年経つと音沙汰なしという方も少なくありません。長くサポートしていただける方を見極めていきたいものです。お友だちが加入しているFPや保険営業の方を紹介していただくのも有効でしょう。

しっかり安心できる保険選びを

見つめる親子
maroke/Shutterstock.com

保険と聞くと、拒否反応をしてしまう人もいるでしょう。しかし、本当に何かあった場合は、保険はご自身や家族を救ってくれるものです。軽視しないで、しっかり安心できる保険をお備えください。

執筆:滝本 博文

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ファイナンシャルプランナー滝本博文

神奈川県横浜市出身。“お金”のことを気軽に・真剣に相談できる人が周囲にいないことの重大性・重要性に気付き、広告・マーケティング業界から一転、外資系生命保険会社に転職。『ライフプラン』を軸にした保険コンサルティング営業を経験・従事。トータルライフコンサルタント、ファイナンシャル・プランナー資格も取得。

その経験を活かし、現在ファイナンシャルプランナー事務所にて、すべての人に不可欠であるテーマ「資産形成」「リスクマネジメント」を中心としたコンサルティング業務に従事。「ライフ・プランニング」をベースに、「保険」の力と「不動産」の力を組み合わせながら、お金にまつわる悩み事・不安事を、お客様といっしょに考え、いっしょに解決していくお手伝いをしております。

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