子どもに保険は必要?子どもの医療費助成制度をふまえて考えよう

学資保険や子どもの医療保険に関するママたちの体験談

子どもに保険は必要?子どもの医療費助成制度をふまえて考えよう

パパやママが万一に備え保険に加入している一方で、子どもは保険に入っていないというご家庭は多いのではないでしょうか。子どもの成長を見ていると、このままでよいのか気になりますよね。今回はママたちの子どもの保険に対する考えとともに、子どもの医療費助成制度についてご紹介します。

子どもの保険、みんなどうしてる?

子どもが走り回ったりペダルなし自転車などに乗れるようになると、行動範囲が広がる分、怪我や事故が心配になりますよね。万が一に備えて子どもの医療保険に加入したほうがよいのか、気になるママもいるのではないでしょうか。

また、医療保険や終身保険などは、年齢が低いうちから加入しておくと一生涯の保険料が安くなるとも言われています。後々加入するのであれば、今のうちから入っていたほうがよいのか、悩む場合もあるかもしれません。

子どもの養育費となる学資保険も気になるところです。子どもの進学を考えると早めに入ったほうがよいと考える家庭も多いのではないでしょうか。

実際にママたちは子どもの保険をどのように考え対処していたのでしょうか。子どもの医療費に関わる制度とママたちの体験談を交え、子どもの保険について考えていきましょう。

子どもの保険、みんなは加入している?

実際にママたちは子どもの保険に加入していたのか、体験談を聞きました。


加入している

ランドセル
iStock.com/taka4332
30代ママ
30代ママ

学資保険に入っています。毎月の支払額が安く抑えられると聞いたので妊娠中に加入しました。進学費用を自分たちでコツコツためるのは性格上難しいと感じ加入を決めました。

40代ママ
40代ママ

学資保険の代わりに低解約返戻金型の終身保険に入り、受取人を子どもに指定しています。学資保険よりも返戻率がよいと説明を受けたことと、親にもしものことがあったときのために加入しました。

加入していない

20代ママ
20代ママ

学資保険には入った方がよいと思っていますが、保険会社や保険の種類が多くわかりにくいため、つい後回しになりがちです。

30代ママ
30代ママ

子どもの医療保険に加入しようとファイナンシャルプランナーの方に相談した際、児童医療費助成制度の対象となる間は共済などの手軽なものでよいのでは、と言われたので加入していません。

学資保険や代わりとなる保険に加入しているママは複数いました。まだ加入していないママも、学資保険に関しては「入った方がよいと考えている」という声が多数集まりました。一方で、子どもの医療保険や傷害保険などに加入しているママはいませんでした。

また、子どもが幼いうちに子どもを被保険者とした終身保険に加入すると、子どもは自己負担なく一生涯の終身保障を受けられることもあるようです。子どもの将来への投資として加入を考えているママもいました。

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加入していたママたちの感想

積み木
iStock.com/marchmeena29

子どもの学資保険に加入していたママたちは将来の保証に対し毎月支払いが発生します。その負担を負ってでも加入したことについて、どのような感想をもっているのでしょうか。

30代ママ
30代ママ

産後は思っていた以上に出費がかさんだり、働き方が変わるため出産前にくらべ収入が安定しにくい分、自分たちだけで毎月貯金をする自信がなかったので、加入していてよかったと思っています。

30代ママ
30代ママ

子どものこと以外でも生活をしていればお金が必要となる場面は多々あり、その都度養育費について不安になりますが、保険に入っている分は大丈夫、という安心感があります。

学資保険を実際に使用するまでには期間が開くためすぐにはそのメリットを感じにくくはあるものの、自分たちだけでの貯金では心もとないと感じていたり、急な出費で不安を感じたとき、保険への加入が安心材料となるママが多いようです。

子どもの医療費助成制度

子どもの医療保険に加入しない理由としては公的制度の存在が大きいようです。子どもの医療費に関わる制度にはどのようなものがあるのでしょうか。


児童医療費助成制度

児童医療費助成制度は、子どもが一定の年齢に達するまでの間に保険診療でかかった子どもの医療費の自己負担分を自治体が助成する制度です。

厚生労働省によるとすべての自治体がこの制度を実施しているものの、子どもの対象年齢や所得制限については各自治体によって違いがあるようです。

例えば東京都大田区の場合は、対象年齢は「中学校修了前まで」となっており、0歳から中学修了前までにかかった保険診療の対象となる医療費や薬剤費などの自己負担分と、入院時の一部自己負担額が助成対象となります。

日常的な範囲で考えられる怪我や病気はこの制度によて助成される可能性が高いため、医療保険の必要性を感じないママが多いようです。

出典:平成29年度「乳幼児等に係る医療費の援助についての調査」について/厚生労働省
児童医療費助成制度(乳医療証・子医療証)/大田区

小児慢性特定疾病対策としての助成

子どもががんなどの病気を患った場合、健全育成の観点から家庭の経済的負担の軽減を図るために設けられた制度です。かかった医療費の自己負担分の一部を助成してもらうことができます。

対象年齢は18歳未満(継続治療が必要と認められる場合は20歳未満)で、慢性的疾病を抱える児童や長期療養を続けている児童の成長支援も受けることができます。

その他にも、療育給付、育成医療、小児精神障害など子どもの疾病に対する医療費助成はさまざまあるようです。

働くママが子どもの介護のために仕事を休む場合も、一定の要件を満たせば通算93日間の介護休業が認められ、介護休業給付金を受けることができるようです。子どもの大病に対する支援制度が整っていれば、費用面での大きな不安は抱える必要がないのかもしれませんね。

小児慢性特定疾病対策の概要/厚労省
Ⅲ 介護休業制度/厚生労働省

子どもの保険は家庭と子どもの将来を考えて決めよう

保険の相談
© polkadot - Fotolia

子どもの大学進学などを考え学資保険に加入していたり、加入した方がよいと考えているママは多くいるようです。一方、公的制度が整っているため幼いうちは医療保険などへの加入は検討していない声がほとんどでした。

医療保険に関しては、自治体によって異なる児童医療費助成制度の詳細を理解し、子どもの年齢が対象外となったタイミングで、再度加入を検討してみるのもよいかもしれませんね。子どもの傷害保険などについても、子どもの成長を見ながら、家族で必要だと感じたときに検討できるとよいかもしれません。

各家庭にあったライフプランや将来設計をふまえたうえで、子どもの保険も考えられるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年7月12日時点で作成した記事になります。

2019.07.14

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