春と秋に迎えるお彼岸。お供えする花の名前や種類、贈るときのマナーや相場

春と秋に迎えるお彼岸。お供えする花の名前や種類、贈るときのマナーや相場

毎年3月と9月に迎える仏教行事に、お彼岸があります。お墓参りをして、ご先祖様に花を贈る昔から伝わる行事ですので、子どもといっしょに行いたいと考えるママもいるかもしれません。今回は、お彼岸にお供えされる花の名前や種類、贈るときのマナーや相場について調べてみました。

お彼岸に花を贈る理由

お彼岸は、春分の日と秋分の日のそれぞれ前後3日を含む7日間で、日本独自の仏教行事といわれています。お彼岸の時期にお墓参りをし、花やお供物を供えてご先祖様を供養すると共に、日頃の感謝を伝えるのだそうです。

花といっしょにお供えされるものに、春はぼたもち、秋はおはぎがあります。これらはどちらも同じもので、それぞれの季節の花、牡丹と萩にちなんで呼び名を変えているといわれています。

お彼岸は仏教行事のなかでも身近に感じやすい行事のようです。子どもにお彼岸の意味を伝えて、いっしょに思いを込めた花選びをしてみてはいかがでしょう。

お彼岸に贈る花の種類や贈り方

お彼岸のマナー
MIA Studio/Shutterstock.com

お彼岸に贈る花を選ぶときに、ご先祖様に喜んでもらえるように思いを込めたいと考えるママもいるかもしれません。どのようなことを注意して花を選んだらよいのでしょうか。


お彼岸に供える花の名前

「故人が好きだったトルコキキョウを中心に、黄色や白など淡い色合いで選んでいます」(30代ママ)

「明るい印象の方だったので、薄いピンクや白のカーネーションやガーベラを他の花と組み合わせてお供えしています」(40代ママ)

お彼岸は春と秋にありますが、季節による花の決まりは特にないようです。その時期に咲いている花を中心に選ぶというママや、百合やデンファレといった華やかな花を選ぶというママの声もありました。花の色は白、ピンク、青などの淡い色を使うことが多いようです。

お墓や仏前にお供えする花の種類といえば白い菊と思い浮かべる方もいるかもしれませんが、故人の好きだった花や、故人をイメージしたカラーを使って花をお供えするのもよさそうです。


お彼岸の花の贈り方

「対になるように花束を2つ用意しています。墓前で簡単に花立へ供えられるように、丈を短めに調節しておくとスムーズにお墓参りができます」(40代ママ)

「我が家のお墓がある霊園は、お供物や花をそのままにせず、持って帰るルールがあります。そのため、お墓に持って行きやすく、そのまま仏壇にも供えられるようなアレンジメントを作ってもらうこともあります」(30代ママ)

お彼岸の花の贈り方は基本的に、花束とアレンジメントがあるようです。ママたちはお花をお供えする環境に合わせて、形状を選んでいるようでした。

お墓用には花束、持ち運ぶ必要がある場合にはアレンジメントと用途によって形状を変えて用意するというママの声もありました。アレンジメントは、改めて花を活ける必要がないことも贈る花を選ぶときのポイントとなりそうです。

お墓参りは、花を供える他にも、お墓をきれいにしたり、お線香を供えたりとやることも多いと思います。墓前でご先祖様とゆっくり向き合うためにも、持っていく花の形状にも工夫できるとよさそうですね。

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お彼岸に贈る花の相場

お彼岸に贈る花
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「実家のお墓に贈る場合はいつも1000円から2000円くらいです」(20代ママ)

「他の親族の方も持ってきてくれるので、1000円程度の予算であまりボリュームが出ないように用意しています」(40代ママ)

「仏前にお供えする用のアレンジメントを3000円ほどで作ってもらいました」(30代ママ)

お彼岸に贈る花の相場は、1000円から3000円程度とさまざまでした。ママたちは他の親族もお彼岸に花を贈ることを踏まえて、花の量や予算を考えるのかもしれません。

また、予算の相場は故人が亡くなられてからの年数や、故人との関係によっても変わるという声もありました。

お彼岸に花を贈るときのマナーは?

避けられている花の種類

お彼岸に贈る花は、特に決まりがあるわけではないようです。しかし、一般的に避けられている花の種類には以下のものがあるようです。

・赤い花
・香りの強い花
・毒のある花
・棘のある花

赤はおめでたい印象を受ける色なので避けた方がよさそうです。秋のお彼岸頃に見かける彼岸花は、赤い色だけでなく毒があることからお供えには適さないとされています。

また、バラやアザミなどの棘がある花は仏教だけでなく、他の宗教でも避けられているようです。どうしても故人の好きなバラを贈りたいと考える場合は、棘のない種類を選ぶとよいでしょう。

お供えに使いやすいとされる百合も、花粉が服に着くことから、花粉の付いた状態で用意するのは避けられているようです。花粉の部分は購入するときに処理してもらうか、ティッシュなどを使って取り除いておきましょう。


遠方に贈る場合

遠方に花のみを贈る場合は、「お彼岸入り」と呼ばれるお彼岸初日の午前中に届くように手配するとよいようです。もし間に合わなかった場合でも、春分の日、秋分の日の「お彼岸中日」までに届けられるとよいといわれています。ただし、初めてのお彼岸で法要などがある場合は、日程を確認して法要の前日に届くように手配するとよいようです。

遠方に贈る場合は、配送にかかる日数を考えて、お彼岸に入る1週間くらい前を目安にお花屋さんで手配をしておくとよさそうです。


地域や宗派のしきたり

お彼岸の時期は同じでも、お供えする花の種類やマナーは地域や宗派によって違う場合もあるようです。故人の好きだった花を贈りたいと考えていても、受け取る側が避けたい花の名前や色があるかもしれません。

親族であっても遠方に贈る場合や、贈る花をどう判断したらよいのか迷う場合などは、お花屋さんで相場と共に相談してみるのもよいでしょう。配送先の地域に合ったお彼岸の花を提案してくれるかもしれません。

お彼岸の花に感謝の気持ちをこめて

お彼岸の花
prasom boonpong/Shutterstock.com

お彼岸に花を贈ろうと考えたとき、故人が好きだった花でも赤い色や棘のある種類の花は避けた方がよいようです。もし贈る花の名前や贈り方に悩んだ場合は、お花屋さんに相談すると相場やマナーに沿った花を提案してもらえるかもしれません。

今回聞いたママたちの声を参考に、ご先祖様への感謝を込めた花を子どもといっしょに選んでみてはいかがでしょう。

2018年03月05日


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