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子育てをサポートする頼もしいミカタは「近くの他人」
2017.08.28
子育て期は手を貸してくれたり、心の支えになる実父母、義父母、姉妹が近くにいると安心ですし、育児や家事にかける時間を減らすことができますよね。でも近くに「頼れる人が常にいない」というママも多いのではないでしょうか。時間マネジメントコーチで、夫の転勤により知り合いゼロの場所で育児を体験したことのある山中真理子先生に、時間をかけずに頼れる人を見つける方法を教えてもらいました。
自分だけじゃない!近くに頼れる存在のいない心細さ
こんにちは、時間マネージメントコーチの山中真理子です。
子育て中のママのなかには、時間が無いときなどに誰かに「ヘルプを頼みたい!」と思ったこと、ありますよね。でも、「実家が遠い」、「実家の両親もまだ働いていて頼れない」という声を聞きます。
我が家も転勤族なので、私も実の両親から離れた土地での子育てを経験。最初は友だちもいなく、土地勘もなく不安で、とても心細い思いをしました。物理的な助けだけでなく、精神的にも頼れる人がいるといないでは、子育てに対する気持ちは大きく変わります。
ネットの掲示板で「ママ友募集」の書き込みが絶えないのも、きっとそんなママたち同士がつながりたい気持ちがあるのかもしれません。
夫婦2人ですべてやるのは無理
近くに実父母、義父母など頼れる肉親などがいない場合
「夫婦だけでなんとか子育てを頑張る!」
という思い込みを捨てましょう。
子育て中は思いもよらないことや予定外の事態が起こるものです。
例えば、子どもが体調不良のとき。保育園からのお迎え要請の連絡が来ても、自分が仕事が抜けられず、夫も出張中ですぐに帰れないということもあるでしょう。
また、子どもは元気だけれど、ママが体調を崩してしまい、夫のヘルプもあてにできない…というケースもありえますよね。
子育て期に、夫婦だけですべてをどうにかしようとするのは無理です。
体調を崩してから、不慮の事態が起こってから困っても遅いのです。
そこで、身近に子育てをサポートしてくれる存在を作っておくことです。
時間をかけずに頼れる人を見つけるには
「《子育てをサポートしてくれる存在》といっても、どうやって探したらいいのだろう……」と思っているママもいるでしょう。じっくり時間をかければ、仲のいいママ友や信頼できる人にも出会えますが、子どもが小さい「今」だからこそサポートが必要なので、実際に私も「できるだけ早く見つけたい!」と思っていました。
そこで、私が実践した方法をもとに、時間をかけずに頼れる存在を見つける方法をご紹介します。
ベビーシッターなどの子育てサービスから探す
まず、一番シンプルなのが、ベビーシッターや託児サービスを利用し、「頼れる存在」を見つける方法です。
子守のプロが子どもを見てくれるので、最初から安心感はあります。ただ子どもやママと相性が合うかが「頼れる存在」になるかの大切なポイントなので、緊急事態になる前に何度か利用してみてチェックしておくとよいでしょう。
地域によって異なりますが、自治体が運営している地域の子育て経験者が子どもを託児するサービス「ファミリーサポート(自治体により呼び名が異なる)」を利用し、そこで見つける方法も。企業がやっているベビーシッターに比べて安価なのと、比較的ご近所の人が多いのが特長です。
学校などの役員を担当
実際に私が東京から大阪に転勤で引っ越ししたときに体験したことです。
初の関西で、知り合いもゼロ。買い物もどこでしたらよいか、学用品もどこに行けばそろうのかわからない状態でした。それなのに、いきなり子どもの転校先の学校でPTAの広報副委員長を担当することに……。最初は「引っ越ししたてで務まるかな」と一抹の不安はありました
このとき役員をやったおかげで、すぐにママ友を作ることができ、あまり時間をかけることなく、お互いの子どもを預かりっこできる親しいママ友を見つけることにつながりました。
地域密着型の習い事に通う
これは私の友だちの体験ですが、自分が地域センターでやっている習い事などに通って、早くその地域に馴染み、ご近所で子育てを卒業した人と仲良くなって、その人にしばしばサポートを頼んでいたケースもあります。これも「時短」につながったケースの1つといえます。
また、子どもに学校で教えるサッカーなど、地域に根ざした習い事をさせた人も。これも、時間をあまりかけずにママ友や知り合いを見つけるきっかけになっていました。
ネットの掲示板を利用
インターネットを通じてママ友を見つける方法もあります。
場合によっては、いきなりお互いの子どもを預かったり送迎しあったりする仲間を探す人もいるようです。「本当に信頼できるか」「子どもとの相性がいいか」などを見極めるのは難しいところもありそうですが、かなりの時間短縮にはなるようです。
「お礼」はきちんとが大切
仲のいいママ友やご近所で信頼できる人を見つけられ、子どもを預かってもらった場合に、問題となるのが「お礼」です。「友だちだから…」「知り合いだし」とうやむやにしたり、曖昧にしていると、トラブルになってしまうケースも……。
預かってもらった場合のお礼をどうするかは、あらかじめしっかりと決めておく方が望ましいと思います。
そうはいっても「1時間●●円というのは、いかにも生々しい」という場合は、「言葉の謝礼+お菓子などの手土産」などをわたすように心がけましょう。いつも自分ばかりが託児をお願いしているという状態にならないよう、預かってもらったら、自分が今度は子どもたちを預かるなど、「ギブ&テイク」のバランスが崩れないようにすることがポイントです。
善意に頼る場合もお互いに気持ちよく頼りあえるような仕組みが必要ですね。
「他人」=子育ての第3の手
子育てには夫婦の手だけでは足りないことがあります。そのときに子育ての「第三の手」となってくれる存在が必要になります。
でも知らない場所で信頼できる「第三の手」を見つけるのは時間もかかるし、至難の業ですよね。そこで、時間をかけずに頼れる存在を見つけることが大切になってきます。
ベビーシッターなどのプロに頼る方法もありますが、私の体験にもあるように、学校のPTA役員をしたり、地域に根ざした習い事をすることで時間をかけることなくママ友や知り合いを作ることができ、頼れる存在をできるだけ早く見つけることにつながります。
頼れる存在との関係を良好に保つには、お礼も大切。曖昧にしたりなれ合いになったりせず、どちらの立場になっても気持ちよく頼みあえる仕組みや取り決めが必要です。
身近に子育てで頼れる存在を上手に見つけられれば、今まで以上に積極的に仕事をしたり、自分自身への時間を有効に使うことができるでしょう。
ぜひ時短で信頼できる人を見つけて、楽しく時間に追われて焦ることの少ないストレスフリーな毎日を送ってくださいね。
時間マネジメントコーチ:山中真理子
転勤族の妻でただいま子育て5か所目。転勤先で知り合い0、土地勘0の状態から一人で子育てママグループを立ち上げ、今は全国から2000名のママ会員が登録している。
育児休暇中のママ会員から多く寄せられる時間の悩みを解決すべく時間マネージメント講座を考案し、ワーキングマザーや子育てママ向けに開講中。また、幸せに生きる仕事術、時間術をブログで毎日発信中。