貯金は無理せず楽しみながら。子どもの成長に寄り添ってお金を貯める方法は?

貯金は無理せず楽しみながら。子どもの成長に寄り添ってお金を貯める方法は?

2017.05.01

「無理せずお金を貯める方法」があれば、みなさん知りたいのではないでしょうか。今回はお金を貯める前に考えるべきことから習慣にするまでのポイントを、ファイナンシャルプランナーである伊達有希子さんに教えていただきました。

習慣を変えることを意識する

家計をシンプルに考えてみると、収入から支出を引いて、残りがプラスであればお金が貯まるはずです。

それが分かっていても、実際にお金が貯まらないのはなぜでしょうか? これまで多くの方の家計を見てきた中で言えることは、お金が貯まらない人の特徴は


「お金を貯めることが習慣化されていない」


ということです。

つまりお金が貯まる人と貯まらない人の大きな違いは「習慣」ということになります。

今までの習慣を変えることは簡単ではありませんが、今年こそお金を貯めたいという方は思い切ってチャレンジしてみましょう。私なりに試行錯誤したお金の貯め方を特別に紹介します。

お金を貯める前に考えること

振り返ってみると、筆者もお金を貯めることが苦手でした。ここでは、筆者がお金を貯める習慣をつくるまでをお話ししていきます。


お金に対する思い込み

筆者には、社会人になったら、もっとお金が自由に使えるという思い込みがありました。

正社員として働きはじめ、一人暮らしをするようになって最初の頃は毎月の収入を早い段階で使い切ってしまい、次のお給料まで辛い思いをしたこともあります。

家計簿をつけたことがなかったので、自分が生活費として毎月いくら使っているかも知りませんでした。


具体的な目標を持つ

こんな私が変わるきっかけとなったのが、


ファイナンシャル・プランナー資格の勉強


でした。

勉強の過程で「将来の生活に対して具体的な目標を持つ」という視点を学び、これまで自分の将来について具体的に考えたことがないことに気が付きました。

「いつかは結婚したい」「いつかは子どもが欲しい」という漠然とした思いはありましたが、


いつまでに

何のために

いくら必要か


と具体的にお金のことまで考えてみたことがなかったのです。


将来の生活を思い描く

お金を貯めるのが苦手という方は、毎月いくら貯めるかを考える前に、まずは将来の生活を具体的に思い描いてみてください。

例えば、筆者の場合は1歳の子どもがいるので、教育費とは別に結婚資金を少しでも準備してあげたいと思っています。

25歳までに300万円は貯めておきたいと考えると、 1年間に12万円、毎月1万円を貯めればいいということになります。

ただ「毎月◯万円」と計画を立てるよりも、


具体的に目標を持つことで、毎月のモチベーションが格段にあがります。


どこでやる気スイッチが入るかは人それぞれ違うと思いますが、私の場合は


「将来は家族でこんな生活がしたい!」


という将来の生活目標を具体的に持つことが、お金を貯める習慣をつくる第一歩でした。

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子どもの「体重貯金」

確かに貯まらないよりは貯まる方がいいと思うのですが、「お金を貯めるのが楽しい」という感覚に、筆者自身いまいちピンと来ていなかったというのが正直な所です。

ところが、ここ最近お金を貯める楽しさに目覚めました。


毎月何としてでも貯めたい

通帳を見て嬉しくなる


という感覚は、まさにお金を貯める楽しさではないかと思うのです。

具体的に何をしているかというと、子どもが産まれた時から毎月の体重を計りその分を貯蓄する


「体重貯金」


をしています。

我が家では1gを1円として、これまで毎月かかさず貯めています。

例えば、子どもの体重が10㎏であれば「1万円」貯金をし、翌月の体重が11㎏であれば「1万1千円」貯金をする…という風に積み立てしていく方法です。


子どもの成長とともに楽しんで

筆者は几帳面な方ではないので、育児日記などは最初から諦めてつけていなかったのですが、


何か時系列で記録を残したい


と思い、始めたのが「体重貯金」でした。

我が子は少し大きめということもあり、毎月着々と金額を伸ばし2歳を目前に約20万貯まりました。

いつまで続けられるかと思うこともありますが、貯蓄の総額を気にするわけではなく、純粋に毎月お金を貯めることがこんなに楽しくなるとは驚きです。

我が子の成長が嬉しいという気持ちに、


お金も貯まるという相乗効果


が加わることで、お金を貯める楽しさを実感できました。

自分が出来そうなことから始めましょう

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ここまでお金を貯めるポイントをいくつかご紹介しました。「習慣を変えることを意識してみる」「いつまで何のためにいくら必要かを具体的に考えてみる」そして「自分自身が楽しいと思える方法を考えてみる」という3つです。まずはご自身が出来そうなことから始めてみましょう。


執筆:伊達有希子

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1982年茅ヶ崎生まれ。2004年専修大学英米文学科卒業後、呉服屋に入社。AFP取得をきっかけに、2009年企業系FPとして保険会社に転職のち、2013年にyou&me partners(ユメパートナーズ)設立。2016年には起業家サポートとしてFPコモンズのサイトを立ち上げる。
資格:CFP・1級FP技能士 趣味:旅行・食べ歩き

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