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【小児科医監修】インフルエンザのシーズン前に必見。潜伏期間やかからないための予防法

【小児科医監修】インフルエンザのシーズン前に必見。潜伏期間やかからないための予防法

毎年猛威をふるうインフルエンザ対策にいろいろと頭を悩ませているママやパパも多いのではないでしょうか。そこで、インフルエンザが流行する原因、かからないための予防法などを医師のアドバイスをもとに紹介していきます。

吉岡淑隆(いなみ小児科)

インフルエンザが毎年流行する理由

毎年、冬になると「●●エリアインフルエンザ大流行」「今年はインフルエンザの患者数、昨年の●倍」というニュースを耳にすることがありますよね。

なぜインフルエンザは毎年流行するのでしょうか。

インフルエンザウイルスにとって冬は好環境

インフルエンザウイルスをはじめ、冬に流行するウイルスは湿度が低く乾燥している状態を好む傾向にあります。

そのため、インフルエンザウイルスにかかった人のくしゃみや咳、また会話をすることで飛散した飛沫に含まれるウイルスが口や鼻から入ることで感染。

また、ウイルスが付着した物を手で触り、それが口に入ることで感染が広がっていきます。

ウイルスが毎年変化し、抗体ができづらい

普通、感染源となるウイルスや病原体(抗原)が体内に入ると、体内でそれに対抗できる「抗体」というものができ、それ以降、同じ抗原が入ってきても、発症を防いだり症状が軽くすむようになります。

でも、残念なことにインフルエンザウイルスは、変化をしたり毎年違う種類のインフルエンザウイルスが流行します。

そのため、一度インフルエンザにかかって抗体ができたとしても、他の種類のインフルエンザウイルスが体内に入ると、十分にブロックすることができず、再び感染、発症してしまうケースが…。

普通の風邪に比べて体内での増殖が速い

インフルエンザウイルスは、普通の風邪のウイルスに比べて、体内に入った後にウイルスが増えていくスピードが速いのが特徴。

そのため、あっという間に体内にウイルスが増殖。それが人から人へどんどんと感染していくため、流行してしまうといわれています。

潜伏期間と感染力

ではインフルエンザウイルスに感染した場合、潜伏期間はどのくらいあるのでしょうか。

また、主にどんな症状が出るのかを確認してみました。

1~4日(平均2日)の潜伏期間後に発熱

GOLFX/Shutterstock.com

吉岡先生によると、「一般的には1~4日(平均2日)の潜伏期の後に突然の発熱、関節痛などの全身症状を主として発症するのが特徴」とのこと。

そのほか、頭痛、のどの痛み、咳、鼻水、鼻づまり、嘔気、嘔吐、下痢などの症状を伴うケースも。

すべての症状がそろわない場合も多くあります。

さらに、インフルエンザウイルスに感染しているが、まだ症状が出ていない人からも感染する可能性があります。

発症の1日前頃から感染力があるのではと言われています。

「昨日、遊んだお友達が今日になって高熱が出てインフルエンザだとわかった」という場合は、要注意です。

かからないための予防法

では感染力の強いインフルエンザにかからないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

毎日の生活の中でできる予防を探ってみました。

念入りに手洗いを

手指に付着したインフルエンザウイルスを取り除く方法として良いのが、手洗いです。

流水でしっかり手を濡らし、洗浄剤を使ってきちんと手洗いをしましょう。親指の付け根、指の間、手首は意外と洗い忘れがおおいので、念入りに。

洗い終わった後、アルコール消毒を行うと、より効果的です。

詳しい上手な手洗いの仕方は下記の厚生労働省が出している「マメに正しい手の洗い方」を確認してみてください。

また、子どもの手はもちろんのこと、お世話をするママやパパもしっかりと手洗いをするように心がけましょう。

参照:「マメに正しい手洗いの仕方」/厚生労働省

うがいやマスクも有効

うがいができる年齢ならば、外から帰宅したらうがいをしてのどに付着したウイルスを取り除くようにしましょう。

うがいが無理な場合は、こまめに水を飲ませることで、のどにインフルエンザウイルスが付着するのを防ぐことができます。

マスクをすることで、人からの感染を防いだり、感染を広げるリスクを減らせます。

規則正しい生活を心がける

「楽しそうなテレビがやっていたから」などと、睡眠不足などが続くと、免疫力が落ちてインフルエンザはもちろん、他の風邪にも感染しやすくなります。

睡眠をしっかりとり、バランスのいい食事を心がけて体調を整えてあげてください。

適度な湿度をキープ

空気が乾燥している場所は、ウイルスにとっては好環境。さらに、のどの粘膜も弱まるため、感染しやすくなります。

できるだけ50~60%前後の湿度を保つように心がけましょう。

できるだけ人混みを避ける

人が集まるところには、どうしてもウイルスもたくさん集まるようになります。

特にインフルエンザにかかった場合に重症化しやすい赤ちゃんなどは、この時期、できるだけ人込みを避けてください。

デパートやイベント会場、繁華街など、人が集まりやすい場所にお出かけする時は、できるだけすいている時間に行くよう心がけて。

予防接種を受ける

「予防接種をすることで、インフルエンザにかかっても発症を軽減できたり、かかった場合の重症化を減らす可能性があります」と、吉岡先生。

予防接種の有効性は麻疹(はしか)や風疹が9割を越えるのに対し、インフルエンザA型で6割、B型で2~3割と言われており、毎年予防接種をしてもインフルエンザにかかる人はいます。また、インフルエンザ脳炎脳症も予防接種をしているから必ず防げるということではありません。

全員が予防接種をしている集団と、数人しか予防接種をしていない集団ではどちらが流行しやすく、脳炎脳症がでやすいかと考えた場合、集団で接種をすることが、感染拡大を防ぐうえで大切であることがわかっています。

さらに、毎年予防接種をすることで抗体がつきやすくなるとも言われています。

予防接種は、生後6カ月から接種でき、日本では13歳未満までは2回接種が推奨されています。(13歳以上は1回でOK)。

WHOでは2歳までは2回、3~8歳は前年度ワクチン未接種者に対して2回、前年度ワクチン接種者は1回、9歳以上は1回を推奨しています。

また、インフルエンザワクチンの効果は約5カ月なのと、毎年流行するインフルエンザの型が異なるため、毎年接種する必要があります。

正しいインフルエンザの予防や対処法を

©chachamal – Fotolia

毎年、形を変えるため、体に抗体ができにくいインフルエンザ。予防するためには、あらかじめインフルエンザワクチンの接種も予防の手段の1つです。かかった場合も発症を軽減したり、重症化を減らしてくれる可能性があります。体調の良い時をみはからって接種するようにしてください。

またそのほかの予防手段を考えることも必要です。インフルエンザウイルスが好む環境を作らないようにし、ウイルスがたくさん蔓延しそうな場所を避けることが大切です。付着したウイルスを手洗いやうがいなどで除去するのが重要。

この記事でインフルエンザについての正しい知識を身につけ、冬を元気に乗り切ってください。

監修:吉岡淑隆(いなみ小児科)

吉岡淑隆(いなみ小児科)

杏林大学医学部卒業、日本小児科学会認定小児科専門医。いなみ小児科副院長、株式会社Macocco理事三茶こっこ保育園園医、NPO法人せたがや子育てネット理事、昭和女子大学人間社会学部福祉社会学科非常勤講師。

いなみ小児科(ゲンキのモトのお医者さんより)

2017年10月27日

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