子どもの夜泣きについて気になるママもいるかもしれません。夜に泣くのは愛情不足かもしれないと心配になるママもいるのではないでしょうか。そこで、新生児、1歳、2歳、3歳と年齢別に考えられる夜泣きの理由をご紹介します。夜泣きの原因を知って対策をしましょう。
夜泣きに悩まされるママは夜泣きをしてしまうのは愛情不足だからだと心配してしまうこともあるでしょう。
しかし、夜泣きははっきりとした原因がわかっていません。
夜泣きの原因と考えられている要因を知りつつ、パパや周囲と協力して夜泣きを乗り越えましょう。
新生児の夜泣きは1歳、2歳、3歳の夜泣きと異なり、理由があって泣いていることが多く、その理由を考えて不快を解消することが重要です。
新生児が夜泣きする理由と対処法をご紹介します。
新生児の赤ちゃんは皮膚が薄いため、おむつが汚れていたり、汗によるかゆみを感じることで不快感を感じやすいです。
その不快感を知らせるために泣いていることが考えられます。
夜泣きしたときはオムツを確認したり、汗を拭いてあげるなど不快感を取り除いてあげましょう。
新生児の赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできません。「暑い」「寒い」ということを知らせるために夜泣きすることがあります。
赤ちゃんの手足に触れてみて冷えていないか、暑くて汗をかいていないかなど確認してあげましょう。
必要があれば温湿度を調整して快適な環境を整えてあげてください。
体調が悪くて夜泣きする場合もあります。
体調が悪いと熱が出たり、哺乳力が低下したりすることもありますので、夜泣きをしたときに確認してみてください。
新生児は平熱が高いため、普段から平熱を把握しておくことが必要です。いつもと違う様子があるときには医師に相談しましょう。
新生児は、まだ昼と夜の区別がつかないことが原因夜泣きをする場合があります。
1歳をすぎると行動範囲が広がったり、昼と夜の違いがわかってくる時期です。新生児と違い、生活習慣の変化が理由で夜泣きを引き起こすことがあるようです。
1歳児が夜泣きをする具体的な理由をみていきましょう。
1歳になると身体的な成長やコミュニケーション能力が向上することから、新たな経験をすることが多くなります。
1歳児はその新しい経験を寝ている間に整理しますが、その経験を思い出して刺激となり夜泣きに繋がることがあります。
1歳はまだ脳の発達も十分ではないため、大人に比べると眠りが浅い時間が多いのも夜泣きの要因と考えられていますので、寝室の環境を整えて、なるべく深い眠りに着けるように工夫しましょう。
1歳になるとだいぶ昼と夜の区別もついてきます。夜遅くまで起きていることで生活リズムが乱れると、夜泣きをしてしまうことがあります。
お風呂の時間を早くして寝つきやすくしたり、早寝早起きを心がけることで夜泣きの対策になります。
1歳をすぎて落ち着いてきた夜泣きが、2歳になって激しくなることもあるでしょう。なぜ2歳児は夜泣きをしてしまうのでしょうか。
2歳になると意思表示や、自己表現をしたくなる時期です。しかし、まだ成長途中のため思ったように物事が進まないことが多く、「できない!」「くやしい!」と感じることが増えていきます。
このストレスが夜泣きになる要因の1つとされています。
子どもの意見や、できない気持ちにより添うと、子どもの夜泣きがおさまるかもしれません。
子どもと過ごす時間を意識的に増やしてみましょう。
怖い夢をみたときにびっくりして泣いてしまうことがあるようです。
2歳になると1歳に比べてより行動範囲が広がります。
外から多くの刺激を受けるなかで、怖い経験をすることもあるでしょう。
日中に受けた刺激を処理しきれずに、怖い夢から目覚めても夢と現実の区別がつかずに泣き続けてしまうこともあります。
日中の興奮や疲れを癒すことが夜泣き対策につながるため、リラックスできるようにマッサージしたり、ぬるめのお風呂にいっしょに入ってゆっくりとすごすようにしましょう。
3歳児の夜泣きは夜驚(やきょう)といって半分眠って半分目を覚ましている状態で起こることが多く、突然夜に激しく泣くことがあります。
5分程度でおさまることがほとんどですが、突然泣く我が子にママは心配になるでしょう。
3歳児が夜泣きしてしまう理由をしり、対策ができるようにしましょう。
引っ越しをしたり、幼稚園や保育園に入園したりと3歳児は環境の変化が起こりやすい時期です。
慣れない場所や、お友だちとの関係などで緊張したり、精神的に落ち着かない状況が続くと夜泣きにつながることがあります。
夜寝る前にリラックスできる時間や習慣を作ることが夜泣きの対策になります。
子どもは大人に比べて眠りが浅く、安眠しにくいことがあります。
明かりが明るすぎたり、寝る前にスマホやテレビを見てしまうなど、安眠できる環境が整っていないと子どもの夜泣きの原因になる場合があります。
寝る前はスマホやテレビを控え、子どもが寝つくまでは添い寝したり、寝室の扉を少し開けておくなど安心感を与えてあげるのも夜泣き対策の1つです。
子どもが夜泣きをするとママは不安になるでしょう。
夜泣きに対応しているうちに自分自身が寝不足になってしまい体調を崩してしまったり、なかには夜泣きは愛情不足が原因と思ってしまい自分を責めてしまうママもいるかもしれません。
夜泣きをする原因は、はっきりとはわかっていませんが、新生児、1歳、2歳、3歳と年齢によって夜泣きの理由が異なると言われています。
今はつらいかもしれませんが、夜泣きはいつかおさまるときがきます。
子どもが成長しているからこそ、夜泣きをすることがあるので、夜泣きは成長の証拠として捉えましょう。
ママだけでなく、パパや周囲と協力して夜泣きを乗り越えられるとよいですね。
眞々田容子(クローバーこどもクリニック)
台東区蔵前の小児科クローバーこどもクリニック院長。信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。
症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。
お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。
2020年01月29日
「新しい生活様式」が呼びかけられ、長引くマスク生活。マスク着用により、子どもたちに影響はあるのでしょうか?マスク着用の習慣がもたらす健康被害と口呼吸の危険性、マスク選びのポイントやマスクの作り方をまとめました。
新型コロナウイルス対策として、入念な手洗いやアルコール消毒が日常となった昨今。例年に比べ、子どもの手荒れが気になる方も多いのではないでしょうか。加えて、これから本格的な冬を迎えるため、乾燥によってさらに悪化の懸念も。今回は、子どもの手荒れについて、原因や症状、家庭で行うケアについて解説します。
小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)
命に関わる重大な事故につながることもある子どもの誤飲。大人が目を離したすきに事故が起こることも多いため、目が行き届きにくくなる場面では注意が必要です。今回は、乳幼児期の誤飲について、起きてしまう原因、実際に誤飲してしまったときの症状や応急処置、家庭での対策について解説します。
眞々田容子(クローバーこどもクリニック)
病院を受診するべきか、救急にかかるべきか、正しい選択が迫られる子どもの急な発熱やケガなどの症状。コロナ禍の今、どのような対応が適切か悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、子どもの発熱やそれ以外の容態の変化などの際の救急を受診する目安と注意点、また保護者がとるべき対応について解説します。
保科しほ(医療法人社団 敦保会 恵比寿こどもクリニック)
子どもの歯並びに影響が出ないか気になるおしゃぶり。定番の育児グッズですが、いつからいつまで使用してよいのか迷うこともあるでしょう。今回は、おしゃぶりが歯並びに与える影響や効果、使う際の注意点、卒業の仕方について詳しく解説します。
坂部潤(医療法人社団スマイルベア 小児歯科専門医 キッズデンタル)
新しい生活様式で当たり前になった体温測定。体温測定は体温を測るところだけに目が行きがちですが、実は他にも意外な効果があるのです。教えてくれたのは、現役保育士のてぃ先生。親子で楽しく体温測定するポイントをお伝えします。
株式会社ケイジェイシー
PR
新しい生活様式が呼びかけられ、マスク着用が習慣化している現在。幼い頃からマスク生活を強いられる現代の子どもにとってどのような影響があるのでしょうか。口呼吸がもたらす子どもの成長への弊害と口呼吸の危険サインについて分かった中編。後編では、口呼吸から鼻呼吸へ改善する実践法についてみらいクリニック院長の今井一彰先生に解説してもらいます。
今井一彰(みらいクリニック)
新しい生活様式が呼びかけられ、マスク着用が習慣化している現在。幼い頃からマスク生活を強いられる現代の子どもにとってどのような影響があるのでしょうか。マスク着用から引き起こされる健康トラブル”マスクシンドローム”の危険性と呼吸の重要性が分かった前編。中編では、口呼吸がもたらす弊害についてみらいクリニック院長の今井一彰先生に解説してもらいます。
今井一彰(みらいクリニック)
新型コロナウイルスの流行に伴い、マスク着用が当たり前となった現在。このような「新しい生活様式」が子どもに重大な弊害を及ぼすというみらいクリニック院長の今井一彰先生。前編では、マスク着用の習慣がもたらす健康被害と口呼吸についての危険性について聞きました。
今井一彰(みらいクリニック)
日常的によくみられる子どもの鼻水・鼻づまり。なるべく早く解消してあげたいですよね。今回KIDSNAでは、現役保育士のママに「子どもの鼻水・鼻づまり」に関するアンケートを実施。保育園でのあるあるシーンや、保育士目線での対応方法をご紹介します。
大正製薬株式会社
PR
抱っこや授乳、オムツ替えなど、子育て中は無理な姿勢が続くことが多く、肩こりや腰痛に悩むママが多いようです。今回KIDSNAでは、「ママの肩こり・腰痛」に関するアンケートを実施。肩や腰に負担を感じるのはどんなとき?子育て中の肩こり・腰痛あるあるや、おすすめのケアアイテムをご紹介します。
花王株式会社
PR
新しい習慣として定着しつつある毎朝の体温測定。体温は、子どもの体調を把握するうえでの大切な手がかりになります。今回は、子どもの体温の特徴や正しい測り方、時間やタイミングについて、小児科医で2児のママでもある工藤先生に聞きました。
株式会社ケイジェイシー
PR